2014年8月20日水曜日

難しい多頭飼い犬のトレーニング


前回の記事で無料出張トレーニングの話を少しさせてもらったので、今回も無料出張トレーニングのお話しを…

僕は今年の3月末から、学校の課題でもあった犬の無料出張トレーニングを始めました。
約5ヶ月の間に何組かの飼い主さんとわんちゃんのご協力を得て、たくさんのトレーニングをさせて頂きました。
そのトレーニングを通じて得た経験は、何物にも変えがたい僕の貴重な財産となっています。

そんな出張トレーニングの中でも特に難しいな…と感じたケースは、『他頭飼い』の飼い主さんのお宅でのトレーニングでした。


一頭だけであれば、その犬だけを観察してトレーニングプランを考えてトレーニングを進めていけばいいのですが…犬が二頭以上になると、トレーナーがやるべき仕事は倍以上になります。
一頭ずつの性格をしっかり観察するのはもちろんのこと、二頭の関係やそこに人が関わったときの状況なども見極める必要があります。
また、その犬達の問題行動はどのような状況で起きているのか…単独で起きているのか、一頭の犬の行動に誘発されて起きているのか、犬同士の競争心によって起きているのものなのか…それらの原因もしっかりと探り当てる必要があります。
それができないと、的確な方法で犬をトレーニングすることができないからです。

ただ、そこまでできたとしても…
僕の場合、自分で犬の多頭飼いをした経験がないということもあって、どのようにプランを立ててトレーニングを進めていくことがベストなのかまったくわかりませんでした。
一頭ずつトレーニングするべきなのか…それとも複数の犬を同時にトレーニングをするべきなのか…それとも別のトレーニングの方法があるのか…悩みました。
が、経験のないことをいくら悩んでも答えなど出るはずもないので、その時は学校の先生に教えを乞いました。
自分の力が足りない部分は、経験のある先達から知恵を授かってそれをモノにしていく…これはとても大切なことです。
そして、多頭飼いの複数の犬に問題行動が現れている場合は、「問題行動が激しい犬から一頭ずつトレーニングを行っていくとよい」ということを教えていただきました。
その際に先生からは、「二頭同時のトレーニングは難しいというか無理がある」「一頭の犬の問題行動に誘発されて起きる別の犬の行動は、最初に問題行動を起こす一頭だけをトレーニングしてその行動を抑制すれば、すべての犬の問題行動を抑えることができる」というお話しもしてくださいました。
よくよく考えると確かに先生の仰るとおりなのですが、自分の中に経験として持ち合わせていないことはなかなか自信が持てず…なので、経験豊富な先輩方の知識をお借りする必要があるのです。
それによって、自信を持ってプランを立ててトレーニングを進めることができるのですから。

こうしていろいろなケースでのトレーニングの経験を積んで、自分のナレッジとして積み上げていくことができます。
無料出張トレーニングでできるだけ多くの経験を積むことができると、自分の引き出しとその中身をどんどん増やしていくことができます。

最近では多頭飼いをしてる飼い主さんも多いので、多頭飼い環境でのトレーニング経験はたくさんしておくといいかもしれないですね。
一口に『他頭飼い』と言っても、実際にはかなり色々なケースがあったりします。



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