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2014年8月26日火曜日
『藤田りか子氏&ヴィベケ・S・リーセ氏 来日記念セミナー』にて
その日の出来事をブログ記事にまとめる「日記形式」の文章作成が非常に苦手というか苦痛というか、要するにあまりやりたくはないのですが…(^_^;
今回の記事はそれ以外に書き様がないので、たまには…ということでやってみます。
今日は株式会社PLAYBOWが主催する『藤田りか子氏&ヴィベケ・S・リーセ氏 来日記念セミナー』に行ってまいりました。
実は、直前の週末に開催されていたJPDTでのカンファレンスでも両氏のセミナーがあって、そちらにもすごく惹かれていたのですが…
カンファレンスの申し込み締め切りギリギリまで悩んだのですが、欲張って両方参加しても多分脳と精神が消化不良を起こすだけだろう…と冷静に判断することができたので、今回は先に申し込んだプレイボゥ主催のセミナーでしっかり勉強させてもらうことにしました。
カンファレンスはまた来年のお楽しみということで…
本日のセミナーは二部構成。
午前は藤田りか子さんの「気質も血統のうち! スウェーデンにおける気質ブリーディング」、午後はヴィベケさんの「ストレスドッグの対処と環境エンリッチメント」ということで、犬のトレーニングに携わる者としては、どちらも興味津々で思わず身を乗り出してしまうようなお題目です。
どちらも盛りだくさんの内容で、とてもとてもここには全部載せ切れないので、ほんの一部を抜粋してご紹介させてもらおうと思います。
【気質も血統のうち! スウェーデンにおける気質ブリーディング】
まず午前中は藤田りか子さんのパートです。
「犬種とは?」というテーマで、それぞれの犬種が持つ作業犬としての気質や機能をしっかりと作り込んでそれを守っていかなければならない…というお話しがありました。
レトリバーであれば撃ち落した獲物を指示通りに回収する能力が高いか、テリアであれば小動物と戦う闘争心を持っているかどうか、まずそれがあってこそその犬種が成り立つとのことでした。
(アカデミーの授業でも少し話を聞いていたのですが、)その犬種の気質、性能を守るため、スウェーデンのケネルクラブでは犬の『気質テスト』というものが行われているそうです。
この気質テストでは、いろいろな人や物や音に対してその犬がどのような反応を示すのかを試していきます。
知らない人が向って歩いてきたらその犬はどういう反応を示すのか?
銃声がしたら?
突然人形が飛び出してきたら?
絶対に開かないトリーツケースがあったら?
など、いくつかのテスト項目があり、その結果をデータ化(グラフ化)して、ケネルクラブのデータベースに蓄積していきます。
このグラフは、その犬のテストでの行動(音に対しての自信、食べ物に対しての執着心、人に対しての社交性、おもちゃに対しての遊び欲等)を0~4の5段階で評価したもので、随時更新されて平均値が取られていきます。
その結果は誰でも閲覧することができるそうです。
そして、この気質テストの結果が、ブリーディングをする人たちの一つの指針となるということです。
スウェーデンでは、その犬種の気質、性能を守るため、それだけのシステムを作り上げているそうです。
ただ、ここまでしているスウェーデンですら、特定の犬種でその気質が本来の気質からかけ離れて始めているという事象もあるそうです。
見た目だけのスタンダードではなく、その犬種のアビリティを守り作り上げていく作業は容易ではないということを改めて思い知らされました。
日本では見た目重視、しかも無闇矢鱈と犬を小型化するという嘆かわしい状況が蔓延していますが、それは本来のブリーディング、理想のブリーディングからは大きくかけ離れてしまっているということを日本の飼い主さんたちにも伝えていかないといけないと思いました。
藤田りか子さんには複数の犬種の気質テストの動画を見せていただいたのですが、テリアについては、「ああ、テリアはやっぱりこうなるよねぇ…」という感じで笑えました(笑)
【ストレスドッグの対処と環境エンリッチメント】
午後からはヴィベケさんのパート。
ヴィベケさんと言ったらもう「犬のボディ・ランゲージ」ですね。
ということで、犬のボディ・ランゲージとその時の犬の感情、またその時に人がどのように犬に接すれば良いのかを、動画を使いながら丁寧に解説して頂きました。
犬の尾の動き、頭の動きは常に注意深く観察しないといけないということ、犬が何もしていないとき(いたずら等をしていない瞬間)や飼い主にしっかり注目しているときは褒めてあげることが大切!というお話しがありました。
「犬が何もしていない瞬間を捉えて褒める」ということについては、少し前に僕もブログで記事にしたのですが、それが間違っていなかったということの確認にもなりました。
興味深かったのは、「コマンドで犬に尾を下げさせることによって犬同士の争い避けることができる」という話でした。
相手の犬に対して、「こっちは攻撃する気持ちはないよ」という意思表示だけでなく、尾を下げさせた犬の攻撃性も落とすことができるそうです。
これはすごいですよね!
時間と手間がかかるトレーニングになりそうですが、是非チャレンジしてみたいです。
で、ヴィベケさんもやはり言ってましたね、「前屈みで犬に接したらダメ」と…
僕はこれが結構クセになってしまっていて、なかなか抜けませんでした。
アカデミーの実習でも、トレーナーさんに何度も何度も指摘されました。
最近、やっと意識して犬に対して前屈みにならないようにできるようになりました。
でも、アイコンの画像はエマに対してめっちゃ前屈みです(笑)
ある意味ダメな見本ではあるのですが、エマに対しては今後もずっとこれでいきます。
それには理由があるのですが、それについてはまた別の機会に…
ということで、有意義で中身の濃いセミナーはあっという間に終わり、そのまま19で第三部へと傾れ込みました(笑)
まだまだ学ぶことは山ほどありそうです。
一生勉強ですね。
来年のセミナーも楽しみにしています。
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