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2017年6月22日木曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(24)


ランのお預かり日記
忙しさに感けて
かなり更新をサボってしまいました

約一ヵ月半ぶりの更新となります

ランは毎日元気に過ごしています


現在も視力は戻っていません

視力が戻る可能性は
ゼロではないそうなのですが
今は視力が戻らないことを前提とした
リハビリをみんなで頑張っています

手術した目が完治していないので
エリカラもまだ装着した状態です

おかげさまで
眼圧は安定した状態です

一時期は1日7回3種類
差す必要があった点眼薬も
今は1日3回4種類と
かなり少なくなりました

少しずつですがランの健康状態は
上向きになっています

室内でも自力で動き回るようなって
屋外での歩行練習も楽しそうに
たくさん歩くようになりました

ガリガリだった下半身にも
しっかりと筋肉が作られてきました

僕は視力を失った犬との
生活経験がなかったので
退院直後のランの預かりには
正直いろいろな不安がありました

食事や給水のこと
排泄のこと
散歩のこと
すべて手探りで
我が家でできることを
我が家でやれるやり方でやってきました

最初の一ヶ月は
僕たちも不慣れということもあって
やはりいろいろなことがありました

これを続けていっても大丈夫だろうか…
と思ったりしたのですが
一ヶ月を過ぎると僕たち家族も慣れて
ランの心身の状態も安定してきて
問題なく生活ができるようになりました

まだ完璧ではありませんでが
トイレでの排泄も自分のベッドに戻ることも
自力でできるようになっています

エリカラを卒業できれば
給水も自力でできるようになりそうです

ある日突然両目の視力を失った犬が
目の見えない状態で生活できるようになるには
それなりに時間がかかると言われていますが
退院してからのランを見ていると
犬の持つ順応力というものは
人間の想像をはるかに超えてくるなぁ…
と本当に感心します

ただ
それはたくさんの犬たちの愛情があってこそ
強くそう感じる一ヵ月半でした

我が家の愛犬エマは
常にランを気に掛けてくれています


この二頭
元々相性が良いということもありますが
エリカラを装着したランが突っ込んできても
怒らないでいられるエマがすごいな…と(笑)

普段はそんな事態の発生を
絶対に許さないエマなのですが
相手がランだと何もなかったかのように
静かにスルーしれてくれます

これはランへの愛情があってこそ
成せる業ではないかと思うのです


ランが入院している間
我が家は引越しをしています

引越し先のマンションは
以前にんでいたマンションに比べて
リビングが狭くて段差があります

失明しているランが毎日生活するには
だいぶ危険な環境なので今は僕の保育園で
毎日過ごしてもらっています



犬の保育園には
毎日わんこたちが遊びに来てくれます


なので
最初はランを別部屋かフェンス越しに
隔離しようと考えていました


これはお互いの安全のためです

でも
こんなことも考えました


保育園に来る子達のエリカラ慣らし
ランに協力してもらおうかなぁ…

実際
エリカラを装着している犬を
怖がったり警戒する子はたくさんいます


エリカラ装着犬と一緒にふれあう機会も
そうそうないと思ったので
退院から一週間経過した頃から
プレイルームの奥の隅っこにベッドを置いて
ランにはその場所で一日を
過ごしてもらうようにしたのです


最初はやはりエリカラを装着するランを
警戒する子もいました


でもみんなだんだんと
ベッドの上で横になっているランのところに
来て挨拶してくれるようになりました


ランの動きが少ないということもありますが
ボディコンタクトを取ることもなく
遊びに誘ったりすることもなく
静かに挨拶を交わしてあとはランを
そっとしておいてくれます


ランが立ち上がって動きだしても
みんな無理に遊びに誘うこともなく
穏やかにふれあってくれます


うーん
犬ってわかってるんだなぁ…すごなぁ…
なんて
こういう場面を目の当たりにすると
改めて犬という生き物のすごさを
思い知らされます

人間にはわからないこと
言葉を使えない犬同士は
しっかりと理解しあっているようです

目が見えないといえばこの子
元TSRの保護っ子アルビン


TSRの元保護っ子で
現在はTSRのメンバーさんと一緒に
北海道で生活しています

アルビンも両目が見えません

しかし
両目が見えているかのような
自然で華麗な動きをします

アルビンに会った後
ランはいろいろと変わりました

うまく表現できませんが
アルビンはとても不思議な子です


アルビンに興味がある方は
是非アルビンパパのブログを読んでみてください


ランは目が見えない状態で
そして体の筋肉が落ちて
立つことがやっとの状態で退院しました


でも
今はとても元気です

毎日楽しそうです


目が見えなくても
保育園や公園の広い場所で
歩き回っています


もっといろいろと
時間がかかるのかなぁ…と考えていたのですが
思いの外
短い期間でランは元気を取り戻しています


それはきっと
保育園に来てランと話をしてくれる
わんこたちのおかげです


ランはたくさんの犬たちから
たくさんの良い刺激をもらって
それを自分の力に変えています

僕はドッグトレーナーを生業にしていますが
トレーナーの力だけではどうにもできない
犬のことはたくさんあります

そんな時
犬たちはみんな力を貸してくれるのです

本当にありがたいことです

ランはもっと元気になるはず
新しい家族探しも再開できるはず

ここでたくさん良い報告をできるように
わんこたちの力を借りながら
これからもランのリハビリを
楽しくやっていこうと思っています

ランの日記もできる限りサボらず
安定更新を目標に緩く頑張ります<(_ _)>

J.Takagi


【TSR - チーム シュナウザー レスキューでは随時メンバーを募集しています】
シュナウザーが大好きで、迷えるシュナを一頭でも多く幸せにしてあげたい…そんな思いを持ったメンバーがTSRに集まって、日々シュナの幸せのために活動しています。
TSRの活動には、シュナの一時預かり以外にもいろいろな役割があります。
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是非TSRにご参加ください!

【TSRの保護っ子たちは新しい家族との出会いを心待ちにしてます】
TSRのシュナたちは、新しい家族との出会いを心待ちにしながら、毎日預かり担当と生活しています。
みんなかわいい良い子です。
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2016年11月26日土曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(7)


ランさん
耳のお手入れ中


点眼や歯磨き同様
耳掃除もまったく嫌がらないラン

寧ろ気持ち良さそうにしています

しっかりケアできるので
とても助かります

ランが我が家にやってきてから
約二週間が経過しました


この二週間は
仕事でのお預かりのご依頼を
たくさん頂いていた関係で
毎日必ず誰かしら
エマとラン以外のわんちゃんが
遊びに来てくれていました


そのおかげでランは
短い期間でたくさんのわんちゃんたちと
ふれあうことができました

これから家庭犬としてのランの社交性を
更に高めていきたいと考えている
預かり担当の僕としては
本当にありがたいことです


そんな毎日の中で
ランの性格や好きなタイプのわんちゃん等
少しずついろいろなことがわかってきました

これからもっともっとはっきりとした
ランの性格を掴むことができると思います

そんなの素顔は
この日記で紹介していたいと思いますので
お楽しみに

ここまでの二週間で
ランは5頭以上のわんちゃんと
一緒に部屋の中で過ごしたり
散歩に出掛けたりしましたが
一番のお気に入りは…


生後6ヶ月の女の子
Gレトリバーのロアンちゃんです

ロアンちゃんが遊びに来ると
とても嬉しそうな顔をするラン


少し跳ね気味に
ロアンちゃんに体を摺り寄せて
一緒に楽しく散歩します

サイズもカラーも年齢も
まったく違うロアンちゃんが
本当に大好きなようです


ここまでの二週間
ランを見てきた限りでは
男の子よりも女の子のほうが
相性が良いように感じました

これからまた
いろいろなわんちゃんとご対面してもらって
様子を見ていきたいと思っています

眼の調子が良くなったり
エリカラ解除になったりすると
また少し様子が変わるかもしれませんので

ランは推定8歳の推定シニアですが
まだたくさんの可能性を秘めています

J.Takagi


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2016年4月17日日曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(38)


この週末、トレーナー仲間の犬連れ交流会が相模原の『Dog Community わんのわ』で開催されました。
去年の11月に元保護っ子の一歩くんを連れて行った会の第三回目です。


現預かりっ子のマーヤは、現在社会化ツアー中。
これはちょうど良いタイミング!ということで、今回はマーヤを連れて参加しました。

もちろんエマも帯同しているのですが、このときとは逆で、今回はエマの画像がiPhoneのストレージの中にまったく記録されていませんでした。
いやいや…何でだろうか…


基本的に犬にも人にもフレンドリーなマーヤ、たくさんの人や犬が集まる室内に連れて行っても大きな問題を起すことはありません。

でも、生まれてからずっと繁殖犬として扱われていたマーヤは、パピーの時期に家庭犬らしい経験をまったくさせてもらっていないと思われます。
TSRに保護されるまでの間、まともにふれあったことがあるのは、自分が生んだ子供だけだったのではないか…そんな気がするのです。
そのせいか、マーヤは自分にとって危険なもの、自分の身に危険を引き起こす可能性のある行動を、自ら認識できていないのではないか…そう感じることが何度も何度もありました。


散歩に出ると道路の真ん中を歩こうとするし、クルマやバイクにはフラフラと近寄っていきます。

散歩中に擦れ違う犬は基本無視ですが、相手の犬がガウガウと刺激を発していると、それがどんなにでかい犬であろうと挨拶をしようと近づいていきます。


犬に近づいたら近づいたで、いきなり相手の首筋に鼻先を突きつけて怒られることも…
こうなるともうフレンドリーというよりもただの命知らずのチャレンジャーです。

適切な時期に社会化されなかった犬は、社会化されなかったものや状況に対して恐怖を抱くと言われていますが、まったく逆の方向に針が振れる場合もあるのだな…と、ちょっと珍しいケースをマーヤには見せてもらいました。

こんな成犬の場合、何をどう慣らしていけば良いのかいろいろと考えてみたのですが、それが社会化不足であるが故に起きている行動であるなら、パピーと同じように普通に社会化をしていくのが一番ではないか…という結論に達しました。

そんなこともあってこの一ヶ月間は、マーヤをたくさんの人たち、たくさんの犬たち、たくさんの場所、もの、状況…思いつく限りのものににふれあわせるために連れ回しました。
もちろん、それが楽しい経験として心に蓄積させるようにです。

マーヤは推定4歳で、既に成犬になっています。
社会化するとは言っても、子犬とは違ってそれなりに時間は必要になります。
もしかすると成果が出ないかもしれません。
でも、試さないよりは試したほうが良いです。
試さないと可能性を引き出すこともできませんから。
試してみて、ほんの少しでも可能性を感じたら、それを続けることが大切です。
少しずつ少しずつ犬は変わっていきます。
マーヤのように…


こうして見ると、一丁前というかなんというか、マーヤもすっかり家庭犬になったな…としみじみ。

保護直後、マーヤは人の手からおやつを食べられない子でした。

『ふんふん♪ 何それ?』

が、今では誰の手からも…

『あぐっ! んま!』

と、おやつを食べられるようになりました。

これからマーヤは新しい家族を探して、新しい家族と一緒に生活していくことになります。


だから、僕や僕の家族とだけでなく、いろいろな人といろいろなことができるようになっておく必要があります。
般化というやつですね。
そのために、たくさんの人にマーヤとのふれあいをお願いしています。

新しい家族のところにいったら、僕の知らない犬とふれあうことになるでしょう。
エマとだけ仲良くできればよいという訳にもいかないので、たくさんの犬たちにマーヤとふれあってもらっています。


細かいことを言ったらまだまだ気になることもあるマーヤですが、しっかりとトレーニングしてくれる環境であれば行動面に関してはもう大丈夫でしょう。
基本的に吠えも噛みも攻撃もない子なので、その点は安心です。
どちらかというと、他の犬にそれをされないように気をつける必要があります。

後は体調…皮膚の炎症と痒みをウチでどこまでどうするか…
かなり良くはなりましたが、これも一生ケアを継続してもらう必要がありそうです。

『これ、卒検だった? 98点はいったでしょ?』

そうね、トイレが完璧になったら満点あげようか

J.Takagi


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2014年10月28日火曜日

シニア犬だって楽しく暮らしたい


この子は、義妹の家に住んでいる『モカ』というミニチュア・ダックス(♀)です。


今年、14歳になりました。
小型犬の14歳は、人間の年齢に置換すると約72歳。
モカは、所謂『シニア犬』と呼ばれる年齢の犬です。


僕は、この小振りなミニチュア・ダックスを、生後3ヶ月のパピーだった頃から知っています。
ダックスにしては珍しく、パピーの頃から何があっても全く吠えない子でした。
そして、社会化らしい社会化などほぼしていないにもかかわらず、人と犬に対してとても友好的。
トイレを覚えるのに少し時間が掛かったようですが、それ以外は何の問題行動もない本当に良い子です。
その穏やかな性格は今も変わりませんが、体中の至る所に加齢による大きな衰えが見え始めています。
視力、聴力、脚力等、体中のいろいろな機能が低下してきていて、若い頃に比べるとあらゆる動作が緩慢になってきています。

加齢による体の機能低下は、どの生き物にも例外なく起こることで、そこから逃げることはできません。
もちろんモカも例外ではなく、「歳を取ったせいか、最近では一日中寝てばかりで、散歩に出してもほとんど歩かない」という話を、義妹から聞いていました。
ただ、14歳のシニア犬で体力が衰えているとは言え、寝たきりなったわけでもなく、起きているときは部屋の中を行ったり来たりしているので、外の空気を吸わせて気分転換だけでも…と思い、抱っこ状態でモカを外に連れ出してみました。

モカは最初、空に向って鼻を突き上げてにおい嗅ぎをしていたのですが、次第に地面に顔を向けるようになったので、地面に下ろしてみました。
地面に降りたモカは、自分の周りの地面の匂いを嗅ぎ始めたのですが、確かに一歩も動こうとはしませんでした。
「やっぱり外では歩かないのかな…」と思ったのですが、物は試しということで、駐車場に連れて行ってリードを外した状態で地面に下ろしてみました。

すると、モカは地面のにおいを嗅ぎながら、少しずつ動き出して…


なんと、私道に向かって走り出しました!


若い頃に比べると、足元が覚束ないヨタヨタとした走りですが、しっかりと自分の足で、そして自らの意思で動いてくれました。

カラーとリードを装着すると動かなくなってしまうので、一般的な犬の散歩をさせることはできませんが、駐車場等の敷地内でほんの少し歩かせたり走らせたり地面の匂いを嗅がせたりするだけでも、シニア犬にとっては良い運動、良い刺激になるはずです。


人間の体も犬の体も、その機能を使うことをやめてしまったら、どんどん衰えていきます。
思考能力も筋力も、使ってこそのものです。
もちろん、14歳にもなるシニアの小型犬を二時間も散歩させるとか、アジリティのハードルの練習をさせるといったような、ハードな運動をさせることはできません。
でも、その年齢に見合った犬の運動、犬の遊びは必ずあると思います。
犬に『動きたい! 遊びたい!』という欲求があるのなら、それは絶対に実現させてあげるべきだと思うのです。


ほんの少し外の空気を吸って、ほんの少し走って、ほんのすこし地面の匂いを嗅げば、シニア犬だってこんなに顔が輝くのです。

いくつになっても人が人であろうとするように、いくつになっても犬は犬であろうとします。
そして、歳を取っても犬が犬であることを実現してあげられるのは、飼い主さんだけです。

その犬が何を好きなのか、何をしたいのかは、飼い主さんが一番理解しているはずです。
もう歳を取ってしまっているから…と、飼い主が決め付けて諦めてしまうことがないように、いろいろと考えて工夫をしてあげることが、シニア犬のハッピーな生活には必要不可欠だと、僕は考えています。

ほんの小さなことでも、シニア犬だからこそ楽しめる何かがきっとあるはずです。
それを見つけてあげることも、犬と暮らしていくことの楽しみの一つだと思うのです。

輝く犬の笑顔は、何物にも変えがたい飼い主さんの宝物になるはずです。


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