このブログが犬を愛する皆様のドッグライフのお役に立てば幸いです。
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2014年9月11日木曜日
ほんの少しだけ勇気が足りない人のための『イリュージョン』
僕は子供の頃から本が好きです。
本を読むペースは、週に一冊といったところでしょうか。
その本に書かれている文章をしっかり理解、把握しないと先に進めないタチなので、その本の内容が難しくなればなるほど読むペースは遅くなります。
せっかく読むからにはしっかりとその本の内容を理解したい・・・そう思いながらゆっくりと読み進めます。
それでも、一度読んだだけでは理解できない難しい本もたくさんあります。
古い専門書などは、とても日本語とは思えないような難解な文章のオンパレードだったりしますので…
去年は一年間、心理学の本ばかりを読んでいました。
「会社を辞めてドッグトレーナーになる学校に通って犬の仕事に携わる」ということを去年決めたのですが、それを決めた後も将来的なことはやはり心配で、自分の考えに確固たる自信を持つことがなかなかできませんでした。
そんなこともあって、心理学の知識を得て、自分自身が物事に対峙する時の気持ちや考え方を変えられるように…と、心理学の本を読み漁りました。
最終的には本を読むだけでは飽き足らず、心理カウンセラーにセッションをお願いして「自分がこれからやろうとしていること」についての相談をさせてもらったりしたのですが、それはそれで面白い経験になり、自分の考えに間違いはない!ということの確認もしっかりできました。
それが、今の僕のベースの一部になっています。
そして、今年に入ってからももちろん読書は続けていますが、読んでいる本はすべて犬の本です。
ドッグトレーナーになるための勉強をしているのですから、当然ですね(笑)
犬の本と言っても、一般の飼い主さんが読むしつけ本とは違って、犬の学習理論や行動心理学に基づいて書かれているトレーニングの本なので、内容もより専門的なものとなっていて、正直、読み始めて2~3分で眠くなってくるものもあります(^_^;
どの分野の本でもそうですが、専門書は使われている用語や文章表現が難しくて、その内容を理解するために何度も何度も読み直しをすることが少なくありません。
何度も何度も同じ文章を読み返して、用語を調べて、理解して…を繰り返しているうちに眠くなってきたりするわけですね(笑)
でも、理論に基づいた犬のトレーニングを飼い主さんにわかりやすくお伝えできるように、少しずつですが難しい本の内容も理解して自分の中に取り込んで行っています。
読みたい犬の本はまだまだ山のようにありますから、間違いなく一生犬の勉強は続くことになると思います。
でも、ここ数日間は、心理学とも犬のトレーニングとも関係のない所謂『小説』と呼ばれる類の本を久しぶりに楽しみました。
その本は、アカデミーの先輩がSNS上(ブログだったかもしれません)で紹介してくれていたリチャード・バックの『イリュージョン』という本です。
著者のリチャード・バックという人は、作家ですが飛行機乗りでもあります。
この『イリュージョン』という物語にも、フリートとトラベル・エアという飛行機が登場します。
本来であれば、ここでこの本のあらすじを書いて紹介するのところなのですが…すみません、僕にはこの本のあらすじを簡潔にまとめることができそうもありません。
書き出すともうすべてをここに書いてしまいそうで…(^_^;
ボロボロとネタバレさせてしまいそうなので、止めておきます。
ただひとつ言えることは、この本を読むと『間違いなく勇気をもらえる』ということです。
やりたくないことはやめていいし、やりたいことをやっていい。
そして自由にそれを探しに行っていい。
この本はそう言って、そっと背中を押してくれます。
あと一歩…の勇気が出ない人には是非読んでもらいたい一冊です。
そこそこの生活をするために嫌なことを我慢して過ごすよりも、ギリギリで明日はどうなるかわからないけど好きなことをして過ごす方が遥かに心豊かで幸せになれるということを、『イリュージョン』という本は教えてくれます。
この本を読み終えたとき、僕は心理学の本から学んだことや心理カウンセラーからセッションの中で教えてもらったことを思い出していました。
まず、やりたくないことを捨ててしまってください。
それからやりたいことを始めてください。
いらないものを捨てるほうが先です。
いらないものを捨てないと、何も入ってきませんから。
僕はこの本を読んで、去年から今年に掛けて決心して進めてきたことに間違いはなかったと確信しました。
嫌なことを我慢して保障されない将来よりも、何があるかわからなくて怖いけど希望の持てる少なくとも自分が好きなことをできる未来を選びました。
この世界が現実なのか幻影なのか、それは僕にはわかりませんが、僕は『イリュージョン』を信じています。
何れは誰もが向こう側にいくことになるのですから、どうせなら生きているうちに自分が選べる向こう側に行ってみたいと思っています。
とにかく行って見なければわからないし、それで不幸になるわけではないのですから。
生涯を掛けても見つけられるかどうかわからない本当にやりたいこと、もしそれが見つかったのなら絶対にそこに向っていくべきなのだと僕は思っています。
限界など、自分で決める必要はないのです。
【旧訳版】
※村上龍氏の翻訳です。もう中古しかないようです。
【新訳版】
※こちらの方が淡々と話が進んでいきます。こちらも中古のみ。
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