2014年9月17日水曜日

犬のトレーニングを終了させるタイミング


人間…いや、どんな生き物でもそうなのかもしれませんが、好きなことをしていたり、時間に追われて必死に作業していたりすると、ついつい周りが見えなくなって時が経つのを忘れてしまいがちになります。


僕は趣味でギターを弾くことがあります。
弾きたいフレーズを思い通りに楽しく弾けている時に、ふと気付いて時計を見ると、自分が思っていた倍以上の速さで時間が経過していたりします。
逆に…弾いても弾いても上手く弾けない時には、「いやいや、こんなはずじゃない…もっと上手く弾けるはずだ!」とムキになって、思い通りに弾けるまで練習を続けたりすることもあります。
でも、そんな時は大抵の場合、上手く弾けないまま練習を終えることになります。
そういう時も、自分が考えている以上に時間が経ってしまっていたりします。
しかも、成果が上がっていないという…(^_^;

前者の場合、その後の予定に影響が出なければそれでいいと思います。
楽しい時間を過ごせて、気持ちも満たされるのですから。

でも、後者の場合はどうでしょうか。
時間は使うわ、成果は上がらないわ、思い通りに弾けずにストレスが溜まるわ…と、何も良いことがありません。
「こんなことになるのなら、最初からギターなんて弾かなければよかった…」ということになってしまいます。
頭ではわかっているのに、指は付いてこない…集中しているのに、モチベーションは落ちている…好きでやっているはずなのに、うまくいかないということは多々起こります。


また無理やりの関連付けてしまいますが、これは犬のトレーニングでも起こることです。

人間と犬の調子が最高に良い時は、トレーニングがどんどん進んでいくと思います。
これは最高に楽しい時間になるはずです。
あっという間に時間が過ぎていくことでしょう。
でも…どんなにトレーニングが順調に進んでも、やり過ぎには要注意です。
どんなに犬の調子が良くても10分間ぶっ通しでフセの練習ばかり続けさせられたら、いくらご褒美がもらえたとしても、犬のやる気と集中力はどんどん落ちていってパフォーマンスが悪くなります。
犬は人間の言葉で「ちょっと休憩したいよ」とか「続きは明日にしよう!」なんて意思表示をすることはできませんので、人間がしっかりと練習の止め時を見極めてあげる必要があります。
これはよく言われていることですが、「もうちょっといけそうだな…もうちょっとやりたいな…」というタイミングでトレーニングを切り上げるのがベストです。
これは、犬に失敗を経験させないためです。
成功のままトレーニングを終えたほうが、犬の中にもそのトレーニングに対する良いイメージが残って、次のトレーニングでの成功に繋ぎやすくなります。
また、一度失敗が始まってしまうと、そのままトレーニングを続けてもベストと同等のパフォーマンスを引き出すことが難しくなります。
なので、ベストのパフォーマンスが見えそうになったところで、しっかり犬を褒めてあげてトレーニングを終わらせることが望ましい行動の定着への最短距離になります。
もし失敗させてしまったら…少しレベルを下げた形(おやつで誘導する等)でも良いので、確実にその行動を成功させてからトレーニングを終了します。

では、トレーニング開始時からどうにも上手く行かない場合は…
いろいろとやり方はあると思いますが、レベルを下げたトレーニングで一度成功さてあげて、その後は自由に遊ばせて上げたほうが良いと僕は考えています。
そして時間を置いてからもう一度トライしてみて…大丈夫そうなら続ける、それでも、ダメそうならまた明日…という感じで、犬に無理をさせて失敗経験を積み重ねさせることを避けます。


僕のギターの練習の話ではありませんが、やってもやっても成果が上がらない場合は、失敗とストレスを山積みしていくよりも、一度スパっと止めてしまうことが大切だと思います。
人間だって犬だって、気乗りしない時もあるし、上手くできない時だってあります。
『調子が悪い時は調子が悪いなりに、その時にできることだけをしっかりやる』
必死になりすぎると忘れがちですが、これはとても重要なことです。
上手くいかなくてムキになりそうな時は、一度深呼吸をして、自分自信をコントロールしていきます。

そして、必ず犬に対しては「いい子だったね!」と、褒められて終わる形を作ってあげることも忘れないようにします。


僕のギター練習も、自分をきっちり褒めて終われるように、ダメなときはレベルダウンして練習するように心掛けないといけませんね…

そんな事を感じた、今日の実習でした。


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