2014年9月23日火曜日

シュナウザー面皰症候群の対策として


多くのシュナウザーとその飼い主が悩まされる病気のひとつに面皰症候群(めんぽうしょうこうぐん)というものがあります。

これは所謂皮膚病の類で、人間のニキビ、吹き出物に該当するものです。
体内から分泌された皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こして、プツッと膨れます。
顔、背中、腹、脚、体中すべての場所に面皰はできます。
面皰そのものには痛みも痒みもないと言われていますが、口や足が届く場所は確実に舐めたり掻いたりするので、高確率で二次感染を起こして痒がります。
しばらくするとそれが瘡蓋になって、二週間ほどで取れます。
他の犬種でも同様の症状が出ることはありますが、特にシュナウザーが多く発症する病気なので、『シュナウザー面皰症候群』とも呼ばれています。

病気というほど大袈裟なものではなさそうに感じるかと思いますが、これが全身に一気にできたり、粘膜や腹部にできたりすると、かなり悲惨なことになります。
そして、この面皰の発症を抑える治療法と薬は、今のところありません。

対処法の一つとして、『こまめにシャンプーする』というものがあります。
毛穴をしっかり洗浄して皮脂を洗い流すことによって、面皰の発症を防ぐ方法です。
これはかかり付けの動物病院の獣医師さんに勧められた方法です。
しかし、エマの場合は、マメにシャンプーをするだけではあまり効果は出ませんでした。
シャンプーの仕方や使うシャンプーに問題があったのかもしれませんが…

なので、もう一つ獣医師さんからアドバイスしてもらった方法、『面皰が出やすい食材を見つけ出してその摂取を控えさせる』という方法を試してみることにしました。
以下に『摂取を控えさせることによって面皰の発症を抑える効果が出たと思われる食材』を挙げておきます。
効果の有無は個体差にも依ると思うので、あくまでも参考程度ということで読んでください。

1.小麦粉
かかりつけの獣医師からは、「まず小麦粉を疑ってください。小麦粉を使っているフードやおやつを与えているようなら、小麦粉が入っていないものに変えてみてください。」と言われました。
エマに与えていたフードには小麦粉やとうもろこし粉は使用されていなかったのですが、小麦粉が原料に使用されているおやつを与えていたので、それは使用を止めました。
人間用のチーズと違い、犬用に販売されているチーズには小麦粉が使用されているものが多いので要注意です。

2.かつお節・煮干(犬用)
これは与えた二日後にはもう体中がブツブツになるので、すぐにわかりました。
エマの場合、魚系はダメなようです。
大好きで喜んで食べますが、その後に悲惨なことになるので絶対に与えないようにしています。

3.鶏肉以外の肉
7歳の時までエマに与えていたフードは、ラム肉を使用しているものでした。
そして、手作り食を与えるときもラム肉を与えていました。
おやつのチップもラム使用の物を与えていました。
一時期、フードと茹でたラム肉とラムのチップしかエマに与えていない時期があったのですが、それでも面皰が大量に出て止まらない…ということがありました。
このときに、「ああ、もうエマにラム肉を与えたらいけないのか…」と思い、ラムの使用を止めて、すべてチキンに切り替えました。
すると、エマの面皰はピタっと止まりました。
もしかすると、加齢に依る内臓機能低下のせいで、エマの体がラムの脂肪とたんぱく質を処理しきれなくなってしまったのかもしれません。


上記の3つの食材使用を控えることによって、エマの面皰の症状はかなり落ち着きました。
それでもまったく出ないという訳ではありません。
気が付くと体にプツッ…とできていたりします。

エマもシニアになって食餌面を含めた健康管理がますます大変になりますが、少しでも健康に、そして快適に過ごさせてあげるために、僕も努力と勉強を積み重ねていきたいと思います。


エマの健康管理も大切なんですが…僕自身ももう健康には相当気を使わないといけない歳になってしまっています(笑)

※追記 (2015年11月2日)
某質問サイトの面皰症候群に関する質問に対する回答の中で、ベストアンサーに選ばれた回答者がこの投稿にリンクを張ったようなので追記しておきます。
この投稿に対してリンクを張った回答者ですが、記事をしっかり読んで理解していない状態でリンクしたのか、行間を読まずにリンクを貼り付けたのか、面皰症候群を発症したときの対処方法を曖昧で誤解を招く表現で紹介しています。
疾患に対するアドバイスとしては非常に危険な表現の仕方なので、面皰症候群に対する誤解や誤った認識や対処をしてしまう飼い主さんが出てしまうことを防ぐため、下記追記いたしました。

面皰症候群の発症理由は、固体によってそれぞれ違います。
食が理由で発症しているのに頻繁にシャンプーしても面皰は解消されませんし、逆もまた然りです。
乾燥しやすい肌の子が、冬場に頻繁にシャンプーされることによって肌に問題を起すこともあります。
また、食餌に面皰発症の原因はないのに食の内容を変えてしまうと、シュナが体のバランスを崩してしまう可能性もあります。
もしかすると内臓の疾患が原因で面皰が出ているのかもしれませんし、食以外のアレルギーを持っているのかもしれません。
愛犬の面皰症候群をしっかり治療したいとお考えでしたら、まずはかかりつけの動物病院の獣医さんにご相談の上、検査、治療を行ってください。
インターネット上の情報に惑わされて、意味のない対処、そしてやってはいけない対処をなさらないように、どうかお気をつけください。
大切な愛犬のため、まずは信頼できる獣医さんにご相談ください。


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