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2014年9月4日木曜日
完全無視で治したミニシュナの噛み癖
『犬の吠える行動』と共に多くの飼い主さんの悩みの種となっているのが、『犬の咬む行動』です。
9年前、僕もエマの噛み癖には本当に悩まされました。
何せこんな歯してますからね、犬って生き物は。
余程の緊急事態にでも遭遇しない限り、犬は絶対にそんなことはしませんが、本気を出したら人間の指の一本二本は簡単に粉砕にできる武器を持っています。
僕が飼っているエマは、ウチに迎え入れた2ヶ月から10ヶ月の間、ずっと咬む行動をしていました。
エマの咬む行動は、所謂『仔犬の甘噛み』とは種を異にするものでした。
・エマを入れてあるサークルの扉を開けた直後、唸りながら飛び掛ってきて腕に喰らいつく
・おもちゃで遊んでいいる最中、腕に喰らいついてきて咬み、頭を振り回す
・人が立ち上がったり歩いたりすると、パンツのすそに喰らいついて頭を振り回す
これらの咬む行動を、すべて唸りながらしていました。
犬に慣れていない人だと、結構な恐怖を感じることになると思います。
今でこそ僕もそういった犬に出会っても平気になりましたが、当時は「こいつはきっと僕のことを殺そうとしている…」と本気で思っていました(笑)
そして、その当時僕がやっていたエマが咬む行動をし始めたときの対処方法です。
これはあくまでもダメな見本ですので、絶対に真似しないでください<(_ _)>
・咬んだらサークルに戻す⇒サークルに戻す間に犬に手を噛ませることになります。また、サークル等のハウスを「噛んだら閉じ込められる場所」と犬が認識してしまう可能性があります。
・咬んだらマズルコントロールをする⇒マズルコントロールは犬をリラックスさせるために使うものです。叱るときに使うと人の手を嫌いになる可能性があります。
・咬んだらホールドスチールする⇒咬んだときの対処法としてホールド・スチールを勧めるサイトがありますが、最悪の対処法です。絶対にやらないでください。犬の反撃を食らうこともあります。どんな状況であっても、一般の飼い主さんがトレーナーの指導なしに咬む犬に対してホールド・スチールを行うことはとても危険です。
これらの僕のひどい対処によって、エマの咬む行動は悪化の一途を辿り、ドッグトレーナーさんに泣きつくことになったのでした(^_^;
エマはほんとによく咬む犬だったので、「もうこんな犬はどうにもならないんじゃないかなぁ…」と諦め半分の気持ちでカウンセリングに連れて行ったのですが、カウンセリングしてくれたトレーナーさんからは、「うん、この子は無視だけで咬まなくなりますよ。全然大丈夫です。」と言われました。
「いやいや、これだけひどい咬み方しているんだから、無視だけじゃ治らないでしょう…それに、無視と言っても無視なんて仕切れないし…」
そのトレーナーさんのいうことを半信半疑で聞きながら、もうムリなのかなぁ…と思いながらも、他に縋ることもできず…
週一でパピースクール、ジュニアスクールに通いながら家では咬まない練習を毎日毎日に続けて・・・
なんてことをしていたら、治っちゃったわけですね、エマの咬み癖が…
「ああ、なんかドッグトレーナーってすごい人種だなぁ…僕にはとてもできやしない…」
当時はそう思っていましたが、今はもう、僕もそんなこと言っていられないというか、そういう「人種」にならないといけない立場になりました(笑)
『咬む犬』と言ってもいろいろなケースがあります。
その犬の性格、生活環境、過去の経験等…
それを見極めた上で、犬が咬むことを止めるようにトレーニングする必要があるかと思います。
飼い主さんだけでは判断が難しい場合は、プロのドッグトレーナーに相談してみてください。
エマがパピーの頃に自宅で行っていた咬み癖矯正の方法は、こちらに詳しく書いてあります。
「ドッグトレーナーになろう」なんて夢にも思っていなかった頃の僕が書いた記事ですが、よかったら参考にしてみてください。
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