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2009年3月15日日曜日
~80年代の彼方へ~ U2 『No Line on the Horizon』
4年半振りのU2の新譜の「No Line on the Horizon」。
プロデュースは、ラノワ&イーノ。
それを知った瞬間、僕は落胆した。
なぜ、またラノワ&イーノ?
スティーヴ・リリーホワイトじゃないの?
と激しく抗議したい気分だ。
CD買うのを止めようかと思ったが、4年半振りの新譜だし、内容はすごく気になるから即購入してしまった。。。
一度聴いてみての感想としては。。。
ラノワ&イーノがプロデュースすると、やっぱりこうなってしまうのか。。。と思った。
全体的な音が古臭く感じる。 80年代の音だ。
それはそれで全然構わない。
が、中音域を強調した煌くようなギターと丸っこくて柔らかいドラムの音、さらに温かみのある空間の使い方は、「The Unforgettable Fire」 や「The Joshua Tree」と同様のサウンドだ。
正直、僕はU2にそんな音は求めていない。
エッジのギターは高音域を効かせてキンキンにさせてほしいし、ラリーのドラムはリヴァーブ全開でずんどこさせてほしい。
全体的なサウンドも、冷たい音であってほしいのだ。
だから、毎回新譜は買ってはいるけど、「The Unforgettable Fire」以降のU2にはあまり思い入れを持てないでいた。
4年半前に発表された「How to Dismantle an Atomic Bomb」でプロデューサーにスティーヴ・リリーホワイトが再度起用されると聞いた時、僕は狂喜乱舞した。
また「BOY」や「WAR」の頃のU2が帰ってくると。
そして、発表されたアルバム「How to Dismantle an Atomic Bomb」は期待を裏切らない素晴らしい作品だった。
久しぶりに何度も聴き直すアルバムに出会えた。
それなのに、何で。。。またラノワ&イーノ。。。
本当にがっかりだ。。。
でも、この新譜、悪いと言うわけではない。
さすがにU2とラノワ&イーノという感じはする。
「The Joshua Tree」以降のファンなら素直に良いと感じると思う。
音は心地良いし、何度も聴けるようなつくりなっている。
「The Joshua Tree」以降にU2のファンになった人は、「How to Dismantle an Atomic Bomb」より良いと思うかもしれない。
僕は、「How to Dismantle an Atomic Bomb」の方が全然好きだけどね(笑)
なぜ僕がそんなにスティーヴ・リリーホワイトに拘るのかと言うと。。。
仕方ないのです。
高校生の時、渋公の10列目の席で白旗を振り回すボーノ、ボロボロのアコギで「Seconds」を歌うエッジを目の当たりにしてしまったのですから。。。
あの頃の思い出を未だに拭い去ることができずにこの歳になってしまい、未だにU2にそれを求めてしまっているのです。
決してラノワ&イーノが悪いということじゃないんですよ。
歳をとるって、本当に嫌なもんだな。。。
ちなみに、このアルバムを素晴らしいと評価している人たちに「この曲だけはだめです。」とコキ下ろされている6曲目のGet On Your Boots」、僕は大好きです。
やっぱり僕はちょっと感覚がズレてしまっているのかもしれない。
それと、国内盤のみのボーナストラック「No Line on the Horizon 2」、これはめちゃカッコいい!
1曲目の「No Line on the Horizon」より全然良いです。
ボーナストラックは捨て曲が多いけど、これは素晴らしい!
国内盤はちょっと高いけど、この曲のために国内盤を買う価値はあります。
お勧めです!
「No Line on the Horizon 2」を聴いて、何故かアダム&ジ・アンツを思い出した。
古いな。。。俺って。。。
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