2014年8月31日日曜日

簡単な犬のトリックで遊んでみよう♪


ちょっとエマの動きが緩慢で申し訳ないのですが…(^_^;
簡単な犬のトリックの動画を撮ってみました。


人の位置からみて犬が反時計回りに回転する『スピン』、時計回りに回転する『ターン』、人の周りを一周して正面停座する『アラウンド』というトリックです。


このトリックを覚えさせるときは、まず犬の鼻先におやつやおもちゃを持っていって、それを持っている手を犬の目の前で回して犬に追わせます。
そうすると、犬は簡単に人の目の前でまわってくれるようになります。

それができるようになったら、おやつやおもちゃを持たずに持ったフリをして犬の目の前で手を回して犬を誘導します。
うまく回れたら褒めてごほうびをあげます。

それができるようになったら、徐々に犬を誘導する人の手の動きを小さく、そして犬の頭上で動かすようにしていきます。

それができるようになったら、コマンドとなる言葉を付けていきます。
動画の場合だったら『スピン』とか『ターン』という、僕が発している言葉になります。
余談ですが…エマには元々『くるっと』というコマンドでこのトリックを覚えさせていたのですが、僕がアカデミーに通うようになってから、ちょっと実験的に言葉を変えてみました。

そして、それができるようになったら、最終的には言葉だけで回れるように練習していきます。


ちょっとだけ難しいのは、最後の『アラウンド』です。



『アラウンド』『スピン』『ターン』と違って、犬が人の後ろを通るので、犬が視界から消えてしまいます。
誘導もしづらくて、犬が勝手に違う方向に行ってしまいやすくなります。
なので、最初は部屋の角を使って犬を誘導しやすい場所で練習すると、この動作を犬に教えやすくなります。

エマの場合、時計回り(ターンの動作)の動作が苦手で、ターンの練習中に苦し紛れに僕の周りを偶然クルクル回りだしたので、その行動を強化しました。
その偶然の行動を強化することを『キャッチング』といいます。
『キャッチング』とは…それはまた今度お話しします<(_ _)>


で、人の周りを一周する動作って、『アラウンド』ってコマンドでいいのかな…
違ったらどうしよう…
後になってコマンドを変えるのって結構面倒なのです(^_^;
まぁ何でもいいけど(笑)


こういった簡単なトリックは、飼い主さんと犬のコミュニケーション作りにとても役立ちます。
『飼い主さんと一緒に何かする事が好き』という習慣を犬に持たせておくと、何歳になっても新しいことを覚えようとしてくれます。
人にとっても犬にとっても、新しいことを学んで動くことは大切なことだと思います。
それを一生続けていきたいですね。



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2014年8月30日土曜日

シュナはすいかの皮が好き


後半は急に寒くなった今年の夏。
そんな夏ももうすぐ終わります。

で、夏と言ったらやはりこれですね。


そう、『すいか』です。

夏と言ったらすいか…なんですが、僕はあまりすいかが得意ではありません。
寧ろ、僕の中では嫌いな方に分類される食べ物です。

嫁も食べません。

すいか好きなのは、ウチの中ではエマだけです。
なので、エマだけのためにすいかを買ったりもらってきたりしています。

エマがどれくらいすいか好きなのかというと…



こんな感じで…皮まで喰らうほど好きなようです。

カブトムシか!っていう感じで…(笑)

昔、すいかの皮の漬物というものを食べたことがあります。
瓜っぽい感じで、赤い部分よりはおいしかったような…


すいかってカブトムシとクワガタのエサのイメージしかなくて…農家の方、本当にごめんなさい。

あ、でも、黄色いすいかはちょっとだけ食べられますよ(笑)


という訳で、我が家の夏もそろそろ終わります。



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2014年8月29日金曜日

ブログを多くの人に読んでもらうには…


ブログを再開してから約一ヶ月、若干後付けになりながらも毎日更新を続けられました。
ブログを始めたのは約9年前ですが、ここまで毎日更新を続けたのは初めてのことです。
何事もその気になればできるものですね(笑)

で、そのブログの更新を続ける原動力となるのは、やはり『アクセス数』ではないかと思います。
やるからには自分の作った記事に対して何かしらの反応をもらいたい!
きっと誰もがそう思うのではないかと思います。
人だって犬と一緒です。やったことに対する反応がほしいのです(笑)

じゃあどうすればアクセス数を増やすことができるのか?

これはすごく気になるところなんですが…

システムの仕事をしていたときの仲間の中に、毎日結構な数のアクセスを稼いでいるブログをやっている人がいました。
一日あたりのアクセス数を聞いてみると、僕のブログとはもう桁が違うという感じで…
うーん…どうすればそんなにアクセス数を伸ばすことができるのか…それをどうしても知りたかったので、彼に聞いてみました。
「どうすればそんなに毎日そんなにたくさんの人にブログを読んでもらえるの?」と…

すると、彼はこう言いました。

『ひたすら他のブログの脱落を待つんですよ(笑) 何だかんだ言っても、毎日更新を一年間継続し続けられる人って少ないですから… 自分は自分でコツコツ毎日更新するだけです。他は何もないですよ。』

脱落待ちって…(笑)

でも、実際それは間違いでも冗談でもないそうです。
「同じようなテーマを取り扱った記事が他のブログに載っていたり、自分で書いた記事を有名なサイトにパクられたりすることもあるけれど、そんなことは気にせずに自分が書きたいことを毎日欠かさずに書く!」
その安定感が何よりも読者を惹きつけるパワーになるそうです。
一度面白いと思った記事が掲載されていたサイトって、また行ってみたりしますよね。
その時にまた新しい記事が乗っていてそれも面白くて…なんて事があれば、そのサイトに訪れることが習慣化していきます。
でも、どんなにためになる記事が載っていたとしても、半年間更新がないサイトにはだんだん訪問しなくなりますよね。
やはりそのブログとそこに載っている記事が活きていないと、ライブ感がないと、たくさんの人からはアクセスはしてもらえないということのようです。

きっと彼だって面白い記事を書くように必死にネタを探すとか、SEO的な小技を効かせるとか、そういった努力はしていたと思います。
でも、一番大切なのは『自分が面白いと思って興味を持ったことを丁寧に書くこと』と言っていました。
それと、ネタがなくて捨て記事のつもりで書いたモノが意外と喜ばれたりするとか…ほんと、アウトプットしてみないと人の反応ってわからないものですね(笑)


それと、犬関係のブログを書いている方は、にほんブログ村に登録しておくとそちらからのアクセスが結構増えます。
特に犬種のカテゴリーですね、僕だったら『ミニチュア・シュナウザー』のカテゴリーに登録しているのですが、そちらからアクセスしてくださって熱心に読んでくれる方がたくさんいらっしゃいます。
それでもやはり、たくさんの方に記事を読んでもらいたいのであれば、そういったコミュニティサイトに登録するだけでなく、ブログの更新頻度を上げていく必要があります。

話は逸れますが、一時期、にほんブログ村の『ロック』のカテゴリーに登録していたこともあるのですが、それはダメでしたね…
ブログを読むなんてロックじゃねーよ!ってことなのでしょうね(笑)


それともう一つ、その彼にはこんなことも言われました。
『通ぶってBloggerなんて使ってると損ですよ。日本じゃ何のメリットもないですから。素直にアメブロとかFC2使ったほうがいいですよ。』
うるせぇ…ちゃんと理由があってBlogger使ってんだよ(笑)



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2014年8月28日木曜日

「やればやるほどわからない」と言った理由


前回の記事で少し触れたのですが、僕が通っていたドッグトレーナー養成アカデミーは、卒業後も店舗実習に入ることができます。
規定の時間分(120時間)の実習を受けて、いくつかのデモンストレーションのテストを受けてOKをもらえば、実技に関しては修了の対象となります。
でも、「卒業したけどもっとたくさん実習したい!」とか、「プロのドッグトレーナーになったけど、トレーニングについて店舗のトレーナーさんにアドバイスをもらいたい」といった場合には、いつでも実習に入ることができます。
アカデミー生にしてみたら、とてもありがたい素晴らしいシステムです!

僕は7月中旬にアカデミーを卒業しているのですが、今も2週間に一度ほど実習に入らせてもらっています。
現時点で、実習に入った時間の合計は230時間ほどになります。


修了式の時点で、僕の実習時間の合計は200時間。
規定時間の120は余裕で越えていました。
この数字だけを見ると、規定より80時間も多く実習に入っているんだから、さぞかしたくさんのことを学んで多くの技術を身につけているんだろうねぇ…と思われてしまうかもしれませんが…
修了式で一言喋らせてもらったときに、僕はこんなことを言いました。

『200時間実習に入ったけれど、やればやるほど犬のトレーニングというものがわからなくなります。』

「半年間一体何やってたの?」と言われてしまいそうですが、素直にそう思ったので素直に思ったことを言いました。
ただ、少し言葉足らずだったので、ちょっと補足(という名の言い訳)をさせてもらいたいと思います。

アカデミーで定められている修了認定を受けるための実習時間は120です。
ここまでやれば、時間的にはそれ以上実習に入る必要はありません。
「それ以上の時間を実習に費やすのは無駄」と思うのであれば、その時点で実習に入るのを止めればいい訳です。
アカデミー卒業後、すぐに開業したいという人の場合は、開業準備で忙しくて実習どころではないはずなので、その場合もそこで実習を終わればよいという訳です。
ただ、120時間の先、150時間、200時間、250時間と実習を重ねていって、初めてそこで見えてくるものもたくさんあります。
120時間で実習を終えていたらきっと見えなかったもの、気付かなかったものがたくさんあるのです。
その度に僕は凹み、悩み、考え、また行動に移し…を繰り返してきました。
結局、これには終わりはありません。
やればやるほど…延々と続きます。
どこかで一旦切らないといけないことはわかっているのですが、僕は自分が見に行けるところまで行ってみたいと思っているので、もうしばらくの間、状況が許してくれる限りそれを続けることにしました。
無料出張トレ然り、アカデミー以外の店舗のお手伝い然り、やれるところまでやって、わからないことにたくさんぶつかって、できるだけ多くの『わからないこと』をクリアしていきたいと思っているのです。

プロとして仕事をする以上、できるだけ不得手なことは無くしておく必要があります。
誰かに何かを頼むにしても、自分でやったことがないことや自分でできないことを人に指示を出して依頼することはできません。。
まず自分で考えて、自分でやってみて、悩んで、説明できるようになって…ということができなければ、そこに説得力は生まれないと思っています。
当然、周りからの信用、信頼を得ることもできません。


あの時に僕が言った「やればやるほどわからなくなる」という言葉は、「やればやるほど新しい学びと気付きが生まれてくる」という意味でした。
ストレートにそう言えば良かったのですが、きっと大勢の方がいらっしゃったので緊張してたんでしょうね(笑)


まったく焦りがないかというと、そんなこともありません。
ただ、残念ながら僕はうまくスタートダッシュが切れるタイプの人間ではありません。
カッコよくスタートダッシュを決めてやろう!とすると、ジャンプスタート(カーレースで言うところのフライング)してしまって、後でペナルティを喰らうタイプです。
なので、今は自分のあるがままのスタイルで学びを続けていきます。
その後のイメージはある程度できているので、あまり心配もしていません。


僕の尊敬するとある人がこんなことを言っていました。

『誰よりも高く飛びたいなら 誰よりも低く身構えるのさ』

最初から高く飛ぶことができない僕がやれる方法はこれしかないのです。



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2014年8月27日水曜日

『ボディ・ランゲージ』という犬の言葉


日記形式の記事作成は苦手と言いつつ、今日も日記形式で行きます(笑)


今日は約3週間ぶりにアカデミーの実習に入りました。
都内某所にある犬の保育園での実習です。
僕は既にアカデミーを修了⇒卒業しているのですが、今も時間があるときに実習に入らせてもらっています。
アカデミにーには、「卒業しても半永久的に実習に入ることができる」という素晴らしいシステムがあるので、それをフル活用させていただいています。


前日はセミナー後に飲みに行く予定もあったので、いつもの僕だったら絶対にその翌日に実習を入れたりしないのですが…(笑)
今回はどうしてもセミナー直後に実習に入りたかったのです。

理由は二つあります。
一つ目は、最近ずっと「自分が普通に考えそうなことの逆をやるようにしているから」ということ…なのですが、これはどうでもいいです(笑)
大事なのは二つ目の理由。
それは何かというと、「受けたセミナーの内容が自分の身になっているかどうか!」、それをすぐに試したかったのです。
前日のセミナーでヴィベケ・S・リーセ氏に丁寧に説明してもらった『犬のボディ・ランゲージ』をしっかり読めるようになっているかどうかを…自分自身があのようなセミナーを受けることが果たして有効なのかどうか…それをすぐに確認したかったのです。

もちろん、ヴィベケさんが持つ「その犬が発するすべてのボディ・ランゲージを取りこぼしなく読む」という高度なスキルは一朝一夕に身に付けられるようなものではありません。
が、前日のセミナーを受けて、今の僕が「(以前よりも)犬を見たときにその犬の細かい動作を見ようとする意識と余裕を持てているかどうか」ということを確認したかったのです。
その結果は!

えーと…実を言うと、実習に入ってコロコロ&ムームーをしているうちにそんなことは忘れてしまっていました(笑)
そして、無料出張トレで伺っているお宅のわんちゃんの行動について、店舗のトレーナーさんに質問⇒回答を頂いているうちに、ボディ・ランゲージのことなどきれいさっぱり忘れ去ってしまったのでした(^_^;
ダメですね。


そんな感じでいつもどおりの実習を恙無く進めていたのですが、その日3頭目の犬のトレーニング中、頭の上のほうから何かが舞い降りてきました。怪しい表現(笑)
その犬はパピーのチワワ♀でした。
最初は『アイコンタクトの練習』ということでトレーニングを始めたのですが、実際にアイコンタクトを取ろうとしても「人に飛び付きたい!」という気持ちが強いようで、オスワリに誘導するのも難しい状態でした。
そこで、トレーニングの内容を『まずは確実にオスワリをできるようにする練習』に変更しました。

その犬はとても陽気で人懐こく、おやつよりも人に飛びつくことに魅力を感じているようでした。
人に飛びついたり動き回ったり…という感じで、なかなか落ち着かせることができませんでした。
多分今までだったら、「誘導する手の高さが悪いのかな?」とか、「このおやつよりもっと好きなおやつがあるんじゃないかな?」と、そんなことを考えたと思うのですが…今日の僕の脳は、いつもとは違う発想をしてくれました。

『とりあえずその犬が人の側に居続けることだけ強化して、あとは様子を見れば?』

空中でゆらゆらと舞っていたその言葉を脳が捉まえてくれたようです。たぶん(笑)

ということで、その犬が近寄ってきたときにおやつをあげ続けました。
すると、その犬がオスワリの形を取りました。
たぶん、このときに以前よりも犬の動きをしっかり見ることができていたのでしょう。
何となくわかったのです。そのチワワがオスワリをする前にどんな動作をしていたのかが…
もう一度同じことをやってみました。
やはりそのチワワは座りました。

今日の実習には、僕以外に2名のアカデミー生の方が入っていたので、同じ事を試してみてもらいました。
やはりそのチワワは座りました。

BINGO!

前日のセミナーで見せてもらった動画とヴィベケさんの解説がしっかり頭の中にイメージとして出来上がっていたようです。

僕は、その犬の頭と耳と尾の動きをずっと見ていました。
そして最終的には、その犬の『オスワリ』トレーニングに関しては、「尾の動きだけをしっかり観察していればこちらのイメージしている動作に導くことができる」ということがわかりました。

いやいや、やはりヴィベケさんはすごい人です!
前日のセミナーはまったく無駄になっていなかったどころか、僕に大きな力を与えてくれました!
やっぱりJPDTのカンファレンスも行けばよかったかなぁ…(笑)


ただ、ボディ・ランゲージは同じ犬でもその時の状況、環境によって大きく変わってきます。
当然、別の犬になればまたその犬特有の動きがあります。
犬のボディ・ランゲージについては、まだまだこれから僕自身が勉強しなければなりません。
本も読んで、セミナーも受けて、実習もして、仕事もして…そんな中でたくさんの犬たちからたくさんの『犬の言葉』を教えてもらいたいと思っています。



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2014年8月26日火曜日

『藤田りか子氏&ヴィベケ・S・リーセ氏 来日記念セミナー』にて


その日の出来事をブログ記事にまとめる「日記形式」の文章作成が非常に苦手というか苦痛というか、要するにあまりやりたくはないのですが…(^_^;
今回の記事はそれ以外に書き様がないので、たまには…ということでやってみます。


今日は株式会社PLAYBOWが主催する『藤田りか子氏&ヴィベケ・S・リーセ氏 来日記念セミナー』に行ってまいりました。

実は、直前の週末に開催されていたJPDTでのカンファレンスでも両氏のセミナーがあって、そちらにもすごく惹かれていたのですが…
カンファレンスの申し込み締め切りギリギリまで悩んだのですが、欲張って両方参加しても多分脳と精神が消化不良を起こすだけだろう…と冷静に判断することができたので、今回は先に申し込んだプレイボゥ主催のセミナーでしっかり勉強させてもらうことにしました。
カンファレンスはまた来年のお楽しみということで…

本日のセミナーは二部構成。
午前は藤田りか子さんの「気質も血統のうち! スウェーデンにおける気質ブリーディング」、午後はヴィベケさんの「ストレスドッグの対処と環境エンリッチメント」ということで、犬のトレーニングに携わる者としては、どちらも興味津々で思わず身を乗り出してしまうようなお題目です。
どちらも盛りだくさんの内容で、とてもとてもここには全部載せ切れないので、ほんの一部を抜粋してご紹介させてもらおうと思います。


【気質も血統のうち! スウェーデンにおける気質ブリーディング】

まず午前中は藤田りか子さんのパートです。

「犬種とは?」というテーマで、それぞれの犬種が持つ作業犬としての気質や機能をしっかりと作り込んでそれを守っていかなければならない…というお話しがありました。
レトリバーであれば撃ち落した獲物を指示通りに回収する能力が高いか、テリアであれば小動物と戦う闘争心を持っているかどうか、まずそれがあってこそその犬種が成り立つとのことでした。
(アカデミーの授業でも少し話を聞いていたのですが、)その犬種の気質、性能を守るため、スウェーデンのケネルクラブでは犬の『気質テスト』というものが行われているそうです。
この気質テストでは、いろいろな人や物や音に対してその犬がどのような反応を示すのかを試していきます。

知らない人が向って歩いてきたらその犬はどういう反応を示すのか?
銃声がしたら?
突然人形が飛び出してきたら?
絶対に開かないトリーツケースがあったら?

など、いくつかのテスト項目があり、その結果をデータ化(グラフ化)して、ケネルクラブのデータベースに蓄積していきます。
このグラフは、その犬のテストでの行動(音に対しての自信、食べ物に対しての執着心、人に対しての社交性、おもちゃに対しての遊び欲等)を0~4の5段階で評価したもので、随時更新されて平均値が取られていきます。
その結果は誰でも閲覧することができるそうです。
そして、この気質テストの結果が、ブリーディングをする人たちの一つの指針となるということです。

スウェーデンでは、その犬種の気質、性能を守るため、それだけのシステムを作り上げているそうです。
ただ、ここまでしているスウェーデンですら、特定の犬種でその気質が本来の気質からかけ離れて始めているという事象もあるそうです。
見た目だけのスタンダードではなく、その犬種のアビリティを守り作り上げていく作業は容易ではないということを改めて思い知らされました。

日本では見た目重視、しかも無闇矢鱈と犬を小型化するという嘆かわしい状況が蔓延していますが、それは本来のブリーディング、理想のブリーディングからは大きくかけ離れてしまっているということを日本の飼い主さんたちにも伝えていかないといけないと思いました。

藤田りか子さんには複数の犬種の気質テストの動画を見せていただいたのですが、テリアについては、「ああ、テリアはやっぱりこうなるよねぇ…」という感じで笑えました(笑)


【ストレスドッグの対処と環境エンリッチメント】

午後からはヴィベケさんのパート。

ヴィベケさんと言ったらもう「犬のボディ・ランゲージ」ですね。
ということで、犬のボディ・ランゲージとその時の犬の感情、またその時に人がどのように犬に接すれば良いのかを、動画を使いながら丁寧に解説して頂きました。

犬の尾の動き、頭の動きは常に注意深く観察しないといけないということ、犬が何もしていないとき(いたずら等をしていない瞬間)や飼い主にしっかり注目しているときは褒めてあげることが大切!というお話しがありました。
「犬が何もしていない瞬間を捉えて褒める」ということについては、少し前に僕もブログで記事にしたのですが、それが間違っていなかったということの確認にもなりました。

興味深かったのは、「コマンドで犬に尾を下げさせることによって犬同士の争い避けることができる」という話でした。
相手の犬に対して、「こっちは攻撃する気持ちはないよ」という意思表示だけでなく、尾を下げさせた犬の攻撃性も落とすことができるそうです。
これはすごいですよね!
時間と手間がかかるトレーニングになりそうですが、是非チャレンジしてみたいです。

で、ヴィベケさんもやはり言ってましたね、「前屈みで犬に接したらダメ」と…
僕はこれが結構クセになってしまっていて、なかなか抜けませんでした。
アカデミーの実習でも、トレーナーさんに何度も何度も指摘されました。
最近、やっと意識して犬に対して前屈みにならないようにできるようになりました。
でも、アイコンの画像はエマに対してめっちゃ前屈みです(笑)
ある意味ダメな見本ではあるのですが、エマに対しては今後もずっとこれでいきます。
それには理由があるのですが、それについてはまた別の機会に…


ということで、有意義で中身の濃いセミナーはあっという間に終わり、そのまま19で第三部へと傾れ込みました(笑)


まだまだ学ぶことは山ほどありそうです。
一生勉強ですね。
来年のセミナーも楽しみにしています。



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2014年8月25日月曜日

そして、シュナウザーも飼いやすい犬ではありません


前回の記事の続編のような内容になりますが…タイトルの通りです。
ミニシュナは気絶するほど面倒で手の掛かる犬です。

ウチの子にもこんな時代があった訳ですが…


見た目に騙されてはいけません。
この子はパピーの皮を被った何とか…でした(^_^;


以前にも少し記事にしたような気がしますが、改めて『ミニチュア・シュナウザーが如何に面倒で手が掛かる犬か?』というテーマで記事を書き留めておきたいと思います。
シュナウザーを飼っているという話をすると、「シュナウザーって飼いやすい?」と聞かれることが多いので、その時に「あー、それについてはブログに書いてあるから、家に帰ってからゆっくりそれ読んでみてくれる?」と、ここに誘導できるようにしておきたいと思います(笑)

もちろん個体差はあります。
最近はおとなしいシュナちゃんも増えてます。
が、もしウチの子のように本能の塊のような昔ながらのシュナをお迎えしてしまった場合、こんな感じになることを覚悟しておく必要があるかも…です(笑)


【ミニチュア・シュナウザーとは!】

1.噛みます
AKCとCKC以外ではテリアとは別グループに属しているミニシュナですが、その仕事はテリアと同じネズミ捕り、ネズミの捕殺になります。
なので、当然咬みます。
咬みつつ、ものすごい勢いで首を左右に振り回します。
これは、捕まえたネズミの息の根を止めるための止めを刺す行動と言われています。
ぬいぐるみ遊びをするとき、ぬいぐるみに対してこういった行動を取るシュナもいます。
社会化不足のシュナは、人や他犬に対してこういった行動を取る場合もあります。

2.吠えます
警戒心の強い犬なので、普段はおとなしくても何かの刺激に対して執拗に吠えます。
人、犬、呼び鈴、サイレン、ありとあらゆる動く物等々…
そして、同じミニシュナでも鳴き声が甲高い子と低めの子がいます。
ウチのは♀ですが、低めの声です。
低めの声の子は唸ることも多いようです。
喜怒哀楽すべての感情表現で唸るので、それを知らない人には怖がられます(^_^;

3.掘ります
これはシュナに限ったことではないと思いますが、自分が寝ようと思っているところを掘りまくります。
畳の上だろうがソファの上だろうがお構いなしです。
挙句の果てに、掘った場所と全然関係ない場所で寝ることもあります。
でも、この行動を叱ったらダメです。
なぜなら、それがシュナだから…理屈ではありません(笑)

4.頑固です
所謂『無視』っぽい行動ですが、厳密に言うと無視ではありません。
アイコンタクトを取った状態で、人の目をガン見したままコマンドを聞き流します。
大抵は食べ物関係でいじけた後(人だけ食べて自分だけもらえなかった等)にこうなります。
ウチのだけかと思いましたが、他のシュナ飼いの方にこの話をしたら「そうそう! ウチのもそう!」と、この話で盛り上がったことがあります。
これが最も面倒です。
納得するまで絶対に動かないので、どうにもなりません(笑)

5.喋りません
数年前にヒットした某ドラマの影響で、ミニチュア・シュナウザーはプチブレイクしました。
シュナが登場するので僕も欠かさず観てはいたのですが、何週間か経過した後、「余計なことしてくれたな…」という気分になりました。
まぁ、普通に散歩してるどこにでもいるシュナに向って子供たちがわぁーーーーっ!!って寄ってきてしまう訳です。
たぶん同じ経験をしたシュナ飼いの方はたくさんいると思います。
「おじいさんみたい」と鼻で笑われていた犬が人気者になってしまったのです。
テレビの力って怖いですね(笑)
もっと怖いことに、シュナウザーが本当に喋ると思っている人がいたとかいないとか…
聞いた話なのですが、ペットショップに「この犬、喋らないから返品したい」とシュナを返しに来た人がいたそうです。
ネタかと思ったのですが、本当だそうです。
その人も喋らないから…というか、テレビの中のシュナと現実のシュナのギャップに愕然として返しに来たのでしょうね。
あんないい子はなかなかいません。
あの『ムック』というシュナは、有名な某トレーナーさんのところでトレーニングを積んだシュナですから。
で、近々またその某ドラマのスペシャルが放送されるようなので、改めて言っておきますが…

シュナウザーは絶対に喋りません!
「サバ缶もね!」とかまず言いません!

どうかお気をつけください。
ちなみに、僕は喋るシュナがいても要りません。
シュナが喋るともっともっと面倒なことになりますから…これ以上の面倒はごめんです(笑)


その他にも色々ありますが、この辺りでやめておきます。
ミニチュア・シュナウザーの印象が悪くなっても困るので…(^_^;

ミニチュア・シュナウザーは、しつけ本やしつけサイトを見ると『飼いやすい』と書かれていることが多くあります。
でも、僕はそうは思いません。
シュナを飼うのは大変というか、寧ろ飼いづらい部類の犬ではないかと思います。

ねずみを捕殺するために作られたミニチュア・シュナウザー、警戒心が強くて吠えて咬むのは当たり前の事なのです。
そういう行動を強化しやすいように作られた犬なのですから…
それをしていい時・いけない時、してもいい相手・いけない相手、それを教えてあげるのは、人間の役目なのです。

手間と時間と愛情をかけて、経験とトレーニングを積み重ねれば…


必ずシュナウザーは応えてくれます。



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2014年8月24日日曜日

飼いやすい犬種


「初めて犬を迎える飼い主さんのためのしつけ」の本やホームページには、よくこんなことが書かれているのを目にします。

「○○は初めての犬を飼う人にも飼いやすい犬です」

犬のことをよく知らない人がそんな文章を読んでしまうと、「ああ、この犬種は誰にでも簡単に飼えるのか」と思ってしまうことも少なくないのではないかと思います。
僕も犬を飼う前は、そういった文章を額面どおりに受け取っていました。

でも、実際に犬を迎えると正しい答えがわかります。

「いいえ、そんな犬はいません」


どの生き物もペットとして自宅で飼おうとすれば、世話に手が掛かって大変です。
それは犬に限ったことではないと思います。
ただ、犬はとても賢い生き物で、感情表現が豊かです。
そして、犬は常に飼い主と一緒に何かをしたがります。
それはなぜかというと、犬は自然の生き物ではなくて人間が作り出したものだからです。
犬は、人間が自分たちの仕事を手伝わせるために、人間の指示を理解してそれを忠実にこなしてくれるように、それを目的として品種改良を重ねた上で人間が作り出したものなのです。
犬種によってそのアビリティは異なりますが、犬は何か知らの形で常に人間との繋がりを持ちたがり、常に一緒に何かせずにはいられない生き物なのです。
食べ物とおもちゃを与えておけば後は勝手にどうにかしてくれるかというと…思っている以上に勝手にどうにもしてくれません。
虫や魚と違って、犬は鑑賞のみには全く向かないペットです。

逆に「一般の人が飼うことは難しい犬種」はいると思います。
でも、「飼いやすい犬」はいません。どこにも…
自分の趣味が二つ三つは普通に消えていくくらい、犬を飼うということは大変なことなのです。


それと、犬の初心者向けの本やサイトには、よくこういった『犬種特有の性格』の性格が記載されています。

・とても賢い犬です
 ⇒どんなことでもすぐに覚えます。
・他の犬とも仲良くできます。
 ⇒わんちゃん同士で上手に遊ぶことができます。
・家族思いな犬種です。
 ⇒飼い主さんと一緒に過ごす時間が大好きです。
・勇敢な面もあります
 ⇒家族を危険から守ろうとします。

これだけを読むと、その犬を是非飼ってみたい!という気持ちになります。
で、仮に上記の記載が正しかったとします。仮にです(笑)
でも、物事には必ず最低でも二つの側面があります。
ということで、上記の犬種の性格を逆側から見てみます。

・とても賢い犬です
 ⇒常に飼い主の様子を窺い、人間の裏をかく行動(いたずら等)を取ります
・他の犬とも仲良くできます。
 ⇒他の犬との遊びに夢中になり、飼い主が呼び戻せなくなります。
・家族思いな犬種です
 ⇒飼い主に対して異常に執着して、少しでも姿が見えなくなると吠え続けます。
・勇敢な面もあります
 ⇒散歩中にすれ違うすべての人・犬・車両に対して吠え掛かります。

初心者向けしつけ本やしつけサイトには、[賢い=良いこと][勇敢=良いこと]のように書かれていますが、決してそうではないということを犬を迎える前に知ってもらいたいと思っています。
その犬が賢いことが飼い主にとってよいことになるのかどうかは、すべて飼い主さん次第ということになります。
そのためには多くの時間と手間を費やす必要があります。
残念ながら、放っておいて勝手に犬がそうなっていくことは滅多にありません。


これから初めて犬を迎えようとされている皆さん、どうかこの「飼いやすい犬」という表現に翻弄されないようにお気をつけください。
僕は、この「飼いやすい犬」という表現をこの世からなくしたいと考えています。

そして、犬が「人と一緒に何かをせずにはいられない生き物」であるように、(犬を飼い始めたすべての)人間は「犬とずっと一緒に過ごさずにはいられない生き物」であってほしい…そう願っています。

犬を迎える前に、まず犬という生き物を理解するところからスタートすることが大切だと思います。
犬も人間と同じ感情を持った生き物、できれば好きなことだけをして自由に暮らしたいと思っているのです。
でも、本能の赴くままに犬に好き勝手なことをされて困るのなら、それは人間が優しく教えてある必要があります。
だから、手が掛かるのです。
だから、飼いやすい犬なんていないのです。
でも…だからこそ犬は愛おしい家族となり得る動物なのです。


すみません、本文の内容と画像の犬はまったく関係ありません。
いつもエマの画像ばかりだと飽きられてしまいそうなので…(笑)、今回は実家の近所の仲の良いお宅で飼われていたわんちゃんの画像を使わせてもらいました。
ルックスは柴ですが、サイズは秋田です。
そして、名前は『チビ』です(笑)
栃木の山奥に捨てられていた仔犬がこんなにでっかくなって15年以上生きました。
所謂『ミックス犬』ですが、美しくて『賢い』良い犬でした。

それもこれも飼い主さんの愛情があってこそ…ですね。



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2014年8月23日土曜日

その後の〔鼻のクリニック東京〕に行ってきた ※鼻炎のその後の経過&無呼吸症候群簡易検査結果


当ブログ"Solid Bond in Our Hearts"は、約一年の休止期間(平たく言うとサボりです)を経て、今月の月初から犬のしつけ情報ブログとして復活しました。
ということで、本来は犬に関する記事だけに集中すべきなのですが…

元々、このブログは非常に雑多な内容を取り扱っていた何でもブログでした。
で、過去にアップした記事に対してメッセをくださった方に『続きを書きます』とお約束しておきながら放置したままのお題がいくつかあったりします(^_^;
このまま忘れた体で知らん振りという手法(笑)もありますが、それだと僕はただのホラ吹きになってしまいますので、極々稀に犬とは全く関係のない記事をアップさせてもらうことがあるかと思いますのが、ご了承ください。

今回は、症状の重い鼻炎の治療経過診察と無呼吸症候群の検査結果を鼻のクリニック東京という病院に聞きに行ったときのお話しです。
話自体は、もう一年も前の話です。
会社を辞める辞めないで大揉めしていた頃です。
この時にすんなりと会社を離脱できていれば、僕は19ではなく18だったかもしれません。
18とか19とかいう話は内輪ネタなので、スルーでお願いします(笑)


元の記事はこちらになります。


【鼻炎について】

今回も左右の鼻の穴にファイバースコープを入れて中を撮影してもらいました。
今回撮影した画像と一ヶ月前に撮影した画像を比較しながら説明してもらったところ、明らか症状が改善しているとのことでした。
前回撮影した時には、粘膜がうっ血していて下鼻道が炎症を起こして晴れ上がっていましたが、今回撮ってもらった画像上では、うっ血も張れも引いていました。
実際、鼻の通りも一ヶ月前に比べたら格段に良くなってきています。
鼻洗浄とステロイド点鼻薬の使用によって、症状の改善が見られたということになります。
よって、手術はなしということで!
めでたしめでたしです。
鼻洗浄と点鼻薬については、この先二ヶ月間ほど続けてみて、その後の様子を見ることにないりました。


【無呼吸症候群の簡易検査結果について】

さて、問題の無呼吸症候群の簡易検査の結果です。
英語だらけの小難しい検査結果資料を何枚もドクターに頂きました。
説明をしてもらわないと全くわからないグラフやら何やら…
その資料に記載されている結果を説明してもらったところ…
まず、僕が寝ていた6時間30分の間、完全に呼吸が停止した回数が24回、呼吸停止していた時間の総合計が10分、最長連続呼吸停止時間が41秒との事。
そして、6時間30分の間に呼吸は止まっていないけれど低下状態になっていた回数は63回、総時間数は39分、最長時間は76秒…だそうです。
何だかよくわかりませんが、結構すごいことになっているような気がしますね。
で、総合するとどういう結果だったのかと言うと…
・RDI(呼吸障害指数):14.7回/h
・ODI(酸素飽和度低下指数):14.6回/h
だそうです。
何のことやらさっぱり…ですね(笑)

この簡易検査を申し込んだ際、ドクターからは「これであまり良い結果が出なかった場合は、簡易検査でなくて病院に宿泊する方法で検査してもらいますから」と言われていました。
今回の僕の簡易検査の結果は、「要注意に片足をつっ込んでいる程度」らしいです。
結果的に入院検査は避けられたのですが、おかしい…と思ったらすぐに本格的な検査を受けるようにと言われました。
寝ている間に起きていることなので、自分では何ともし難いのですが…
鼻での呼吸も問題が解消されつつあるので、それと連動して無呼吸の症状も改善されないかな…なんて都合のいいことを考えたりしています。


深夜、ものすごく息苦しくなって「うわー、また無呼吸かー」なんて目を覚ますことがあるのですが…顔の上でエマが寝ていたりなんてこともあります(笑)


今回はまったく犬と関係ない記事でしたが、最後に強引に犬の要素を入れてみました<(_ _)>



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2014年8月22日金曜日

リードを使って犬に伝えられること


「リードは短く! 張らないように持って!」

パピースクールに通っていた頃、ヒールウォーク(脚側歩行)のトレーニングをしているときに何度も何度も何度も何度もトレーナーさんに言われた言葉です。
犬を飼う前には「ヒールウォークなんてたぶん簡単にできる」と考えていたのですが、エマを飼い始めた頃は全くできずに本当に苦労しました。

この「リードは短く張らないように持つ」という言葉、トレーナーさんは、
・リードを引っ張って犬をコントロールしない
・犬にリードを引っ張る行動をさせないように自分に注目させる
という意味で僕に一生懸命伝えてくれていました。
今ならよーくわかります。なぜそうしなければいけないのか?ということが…

でも、当時の僕は「リードは短く」というトレーナーさんの言葉だけが強く耳に残ったんでしょうね。
だから、こんなリードを買って使っていました。


今思えば、これは失敗でした。
「製品が悪い」ということではありません。
短すぎたのです…

トレーナーさんの「リードは短く」という言葉だけを気にしすぎたために、長さ75センチというToo Shortなリードを買ってしまったのです。

エマに装着すると…


こんな感じで…
エマがちょっと下を向けばリードが張るし、散歩中に犬とすれ違うとそっちに行こうとして張るし、リード付けたまま一緒に走ろうとするとエマのほうが足が速いから張るし…
とまぁ、当然といえば当然ですが、とにかくすぐに張ってしまうのです。
バッファなさすぎ…

いくらリードが短くてもそれが張ってしまっては何の意味もなく本末転倒…これじゃいかん…ということで、その後、リードを買い直しました。


このリードは2メートルの長さがあります。

なので、多少エマが先に行ってしまったり下を向いたりしてしまっても、リードが張ることはありません。
このように、散歩中にフリータイムを与えてエマをフラフラと自由に歩かせても、リードは張りません。


車輌の通行が多い危険な場所等で、犬を絶対に自分の側から離れさせたくない時には、2メートルのリードを半分の長さにして使うこともできます。
このようにリードを短く持てば、犬がふらふらっ…と先行してしまう事もないので安心です。


最初から長めのリードを買って、こうして短く持って使えばよかったのに…何であんなに短いリードを買ってしまったのか…
一番大切なことは、短いリードを使うことではなく、リードを張らないように散歩させることだったのに…
馬鹿ですね(笑)


では、そもそも…なぜリードが張ってはいけないのでしょうか?

リードが張っているということは、犬か人間のどちらかがリードを引っ張っている状態にあるということになります。
どちらが引っ張っているにしても、間違いなく犬の首が絞まることになります。
首が絞まると、犬の興奮は高まります。
締まれば締まるほど犬の興奮度は増して、人間がコントロールできない状態になります。
この習慣を重ねた結果、カラーを装着しただけで興奮が治まらなくなってしまう犬もいるそうです。
この現象は、タイトリード症候群と呼ばれています。
どんどんどんどん先に行きたくて興奮しながらリードを引っ張りながら進む犬、他の犬に吠えながらリードを引っ張って向っていく犬、そういった行動をしながら散歩をしている犬を見かけますが、どちらの犬もタイトリード症候群、若しくはその予備軍と言えるのではないかと思います。

犬がリードを引っ張って興奮状態に陥ったとき、リードを使って犬を自分のほうに引き戻そうとする飼い主さんは少なくないのではないかと思います。
しかし、自分が向っている方向と逆の方向に向って引っ張る力を加えられると、犬は倒れまいとバランスを取ろうとして更に引っ張ります。
これは抵抗反応と呼ばれる現象で、どの犬も体を引っ張られたり押されたりすると必ずこの反応を示します。

これらの話をまとめると…

1.犬が引っ張る
2.犬の首が絞まる
3.犬が興奮する
4.飼い主がリードを使って自分のほうに引っ張る
5.犬が倒れないようにバランスを取ろうとして引っ張り返す(抵抗反応の発生)
6.犬が更に興奮する
※1~6を繰り返し…引っ張る力と犬の興奮度はパワーアップ
7.犬がタイトリード症候群に陥ってしまう

ということになります。

怖いですよね。
ちょっとしたリードの引っ張りっこから始まったことが、それを繰り返して習慣になってしまうことよって興奮の治まらない犬へと変えていってしまうのです。
一度タイトリード症候群に陥ってしまった犬を元の状態に戻すことは、とても大変です。
そのトレーニングには多くの時間と飼い主さんの根気が必要になります。
なので、お散歩デビューした日から、できればその前に室内でヒールウォーク(脚側歩行)の練習を十分に重ねる必要があるのです。

最初は犬が好きなおやつやおもちゃを使ってでも良いので、犬を自分に注目させて自分から離れないように歩く練習から始めると良いと思います。
小型犬の場合、腰が痛くなる練習ですが、それでもタイトリード症候群になってからそれの矯正トレーニングをするよりも楽なトレーニングだと思います。

何事も毎日の習慣付け、これに尽きます。


ここから先は、少し非論理的な話をします(笑)

日本での犬の散歩はカラーとリードの装着が義務付けられています。
欧州のようにこれを使わないで街中を散歩できたらいいな…と、正直そう思うこともあります。
でも、リードを装着しているからこそできる事もあると思っています。
「飼い主さんと犬とリードで繋がる」ことは、人間同士の行動に置き換えると「手と手を繋ぐ」ことだと僕は考えています。


飼い主さんと犬と実際に繋いでいるのはリードなので、体は直接触れ合っていません。
でも、飼い主の気持ちはこのリードを通じて犬に伝えられると僕は思っています。

「車が来るからシットステイしていて」
「前から犬が歩いてきたけど、ワンちゃん苦手そうな子っぽいから無視して」

そんな飼い主の思いをリード伝いで伝えることができると思っています。
いや、できます!
最初はチェック(強くリードを引くのではなくて、チョンチョンとリードを引いて犬に合図を送って気付かせること)をチェックを使って気持ちを伝えて、それができるようになったら声を掛けて気持ちを伝えて…それもできるようになったら、リードを通して犬に「気」を送って…
そこまでできるようになると、「犬もリードを通して自分の気持ちを伝えようとしてきていること」がわかるようになると思います。

怪しいですか?
怪しい話ですよね(笑)
でも、「以心伝心」ってありますよね。
それは人同士の間だけに存在するものではなくて、人と犬の間にも間違いなく存在するものです。

散歩中に犬に自分の気持ちを伝える方法は、リードを強く引っ張ることでも大声で怒鳴りつけることではなく、リードを通して犬に対して常に気を送り続けることだと思います。
そして、リードを通して犬の気持ちを受け取り続けることも大切だと思っています。

どの飼い主さんとわんちゃんの間でも、それは絶対に可能なことです。


僕が短いリードを使い続けてしまったせいもあって、こいつも相当なタイトリード症候群の症状が出ていましたが…


今では黙っていてもリードを通して僕の気持ちを汲み取ってくれるようになりました。
だから、僕もエマの気持ちをしっかりとリードを通じて受け取り続けています。

それがリードの役割なんだと、僕はそう考えています。
何事も前向きに!(*^-')b




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2014年8月21日木曜日

更に難しい多頭飼い兄弟犬のトレーニング


前回の記事で、「多頭飼いの環境下で起きている犬の問題行動を抑制するトレーニングは難しい」というお話しをしました。
多頭飼い環境で発現する犬の問題行動はその原因の特定が難しく、その行動を抑制するトレーニングも一頭ずつ行わなければならないケースが多いためです。
そのため、一頭で飼われている犬のトレーニングよりも、手間と時間を要することになります。
僕が経験豊富なドッグトレーナーだったら、もっと効率がよくて早く効果が現われる魔法のようなトレーニング方法を思いつくのかもしれませんが…それでも多頭飼いされているわんちゃんたちのトレーニングはそれなりのパワーと時間をそこに注ぎ込む必要があると思います。

その難しい多頭飼い犬のトレーニングの中でも、僕が最も難しいと感じたトレーニングは『兄弟犬』のトレーニングでした。


その兄弟犬は5歳で、同じ日に同じ母犬から生まれました。
飼い主さんがブリーダーさんのところまで迎えに行って、車に乗せて自宅まで連れて帰ってきたそうです。
その二頭の兄弟犬は、生まれてから現在まで一度も離れることなくずっと一緒にいる状態で、今日まで生活を共にしてきたそうです。
兄弟犬にしてみたら、ここまでの5年間ずっと一緒に暮らしてくることができたのだから幸せだったと思うのですが…しかし…
飼い主さんの立場からしてみたら、その5年間の積み重ねで生まれた習慣によって、いろいろと都合の悪いことが出てきてしまったのです。

まず、兄犬については散歩中の他犬への吠えと向っていく行動、弟犬については兄犬の姿が見えなくなると悲鳴のような声を上げて鳴き叫ぶという行動が、日に日に顕著になってきたとのことでした。
カウンセリングとトレーニングの際に兄弟犬の行動を観察してみたところ、兄犬はその表情やボディランゲージから見て、優位性によって他犬に吠えや向っていく行動が出ているようでした。
それは、弟犬を守ろうとする行動にも見えました。
また、弟犬の鳴き叫ぶ行動は、兄犬と離れる不安感からその行動が出ているようでした。
また、兄犬の吠える行動に誘発されて一緒に吠える行動も見られました。

二頭とも人に対しては友好的なのですが、犬同士での社会化が少し足りなかったということ、また二頭がそれぞれ別々に過ごす練習や習慣付けをしなかったということがあり、それらが問題行動として表れてきていました。
飼い主さんには、(兄犬のタイトリード症候群の原因になっていた)二頭引きリードの使用をやめてもらったり、一頭ずつ散歩に行ってもらって別々に過ごす時間を作ってもらうようにとアドバイスをして、それを実践してもらいました。
飼い主さんが熱心にトレーニングを続けてくださったおかげで、徐々に二頭の問題行動は減りつつあります。
ただ、長年続けてきた習慣を成犬になってから変えるのは大変な作業です。
時間もかかるし、飼い主さんの根気も必要になります。
人間が自分自身の習慣を今から変えないといけない…ということを考えるとと、その大変さが理解できると思います。
先日の犬と一緒に寝るという記事でも書いたとおりですが、やはりパピーのうちに人も犬も困らない習慣付けをしておくことが一番ではないかと思います。

しかし、兄弟犬の絆の強さ、半端ではありませんね。
このケースに当たる確立は低いかもしれませんが、兄弟犬の多頭飼いのトレーニングをする際には、その絆に負けないように気合を入れて取り組まないと!



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2014年8月20日水曜日

難しい多頭飼い犬のトレーニング


前回の記事で無料出張トレーニングの話を少しさせてもらったので、今回も無料出張トレーニングのお話しを…

僕は今年の3月末から、学校の課題でもあった犬の無料出張トレーニングを始めました。
約5ヶ月の間に何組かの飼い主さんとわんちゃんのご協力を得て、たくさんのトレーニングをさせて頂きました。
そのトレーニングを通じて得た経験は、何物にも変えがたい僕の貴重な財産となっています。

そんな出張トレーニングの中でも特に難しいな…と感じたケースは、『他頭飼い』の飼い主さんのお宅でのトレーニングでした。


一頭だけであれば、その犬だけを観察してトレーニングプランを考えてトレーニングを進めていけばいいのですが…犬が二頭以上になると、トレーナーがやるべき仕事は倍以上になります。
一頭ずつの性格をしっかり観察するのはもちろんのこと、二頭の関係やそこに人が関わったときの状況なども見極める必要があります。
また、その犬達の問題行動はどのような状況で起きているのか…単独で起きているのか、一頭の犬の行動に誘発されて起きているのか、犬同士の競争心によって起きているのものなのか…それらの原因もしっかりと探り当てる必要があります。
それができないと、的確な方法で犬をトレーニングすることができないからです。

ただ、そこまでできたとしても…
僕の場合、自分で犬の多頭飼いをした経験がないということもあって、どのようにプランを立ててトレーニングを進めていくことがベストなのかまったくわかりませんでした。
一頭ずつトレーニングするべきなのか…それとも複数の犬を同時にトレーニングをするべきなのか…それとも別のトレーニングの方法があるのか…悩みました。
が、経験のないことをいくら悩んでも答えなど出るはずもないので、その時は学校の先生に教えを乞いました。
自分の力が足りない部分は、経験のある先達から知恵を授かってそれをモノにしていく…これはとても大切なことです。
そして、多頭飼いの複数の犬に問題行動が現れている場合は、「問題行動が激しい犬から一頭ずつトレーニングを行っていくとよい」ということを教えていただきました。
その際に先生からは、「二頭同時のトレーニングは難しいというか無理がある」「一頭の犬の問題行動に誘発されて起きる別の犬の行動は、最初に問題行動を起こす一頭だけをトレーニングしてその行動を抑制すれば、すべての犬の問題行動を抑えることができる」というお話しもしてくださいました。
よくよく考えると確かに先生の仰るとおりなのですが、自分の中に経験として持ち合わせていないことはなかなか自信が持てず…なので、経験豊富な先輩方の知識をお借りする必要があるのです。
それによって、自信を持ってプランを立ててトレーニングを進めることができるのですから。

こうしていろいろなケースでのトレーニングの経験を積んで、自分のナレッジとして積み上げていくことができます。
無料出張トレーニングでできるだけ多くの経験を積むことができると、自分の引き出しとその中身をどんどん増やしていくことができます。

最近では多頭飼いをしてる飼い主さんも多いので、多頭飼い環境でのトレーニング経験はたくさんしておくといいかもしれないですね。
一口に『他頭飼い』と言っても、実際にはかなり色々なケースがあったりします。



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2014年8月19日火曜日

攻撃のタイプとその理由


「ウチの犬、攻撃的なんです」

触ると噛む、犬に向って吠える、人に向って唸る…等々、犬のそのような行動を見て、人はその犬を『攻撃的』と表現します。
僕がエマをパピースクールのカウンセリングに連れて行ったときも、トレーナーさんに「攻撃的で噛む犬」とエマの行動を説明したように記憶しています。

一口に『攻撃的』と言っても、その犬の性格によって『先制型』『守備型』というまったく逆の2つのタイプに分けられます。
怖いもの知らずで自己主張が強い性格で積極的に攻撃を仕掛けていくのが『先制型』、本来は怖がりで喧嘩はしたくないのだけれど自分の身を守るために最終手段として攻撃行動を起こすがと『守備型』なります。
そして、『噛む』『吠える』『唸る』と、人間が『攻撃的』と呼ぶ犬の行動にはいろいろなものがありますが、犬がその行動を行う理由もさまざまです。

大切なおもちゃを取られそうになったから取られまいとした
知らない人の手が目の前に出てきて怖かった
テリトリーのサークルの中に手を入れられた
痛めている脚を触られた

すべて犬が攻撃的になる理由として考えられるものです。
それ以外にも、犬が攻撃的になる理由はいろいろと考えられます。

でも、一般の飼い主さんがその原因を突き止めることが難しいケースもあります。
一緒に住んで(犬に関わって)いる家族が多い場合、多頭飼いしている場合、成犬になった犬を迎えた場合など、いろいろな要素が絡み合うとその原因を掴むことは困難な作業となります。
また、原因がを突き止めたとしても、「攻撃行動を抑制する対処法がわからない…」という飼い主さんも多いのではないかと思います。

今日は出張トレーニングで「里親になって迎えた保護犬(推定3~4歳)が先住犬と猫に対して攻撃を仕掛ける」ということでお困りになっている飼い主さんのお宅に伺いました。
飼い主さんにカウンセリングでお話しを伺ってからそのわんちゃんの様子を観察させてもらったのですが、動作やボディランゲージからそのわんちゃんの攻撃行動は恐怖性から来ているものだということがわかりました。
このケースのように、飼い主さんが迎えるまでの3~4年の間にその犬がどこでどのような経験をしてきたのかがわからない場合は、仔犬の状態で迎えた犬よりも原因の追究とその後のトレーニングのプラン作成が難しくなってきます。

犬の攻撃行動を抑えるトレーニングには専門的な知識が必要となることもあるので、愛犬の攻撃的な行動で困っている、将来が心配…と考えている飼い主さんは、できるだけ早めにドッグトレーナーに相談することをご検討ください。
8年前、エマの噛み癖をどう治したらよいのかわからなかった僕もそうしました。

経験豊富なトレーナーさんには全く力が及びませんが、僕もまだまだ無料出張トレーニングを行っていますので、興味のある方はご連絡ください。



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2014年8月18日月曜日

夏の散歩道


毎日暑い日が続きますね。
「暑い」というよりも「焼ける」と表現したほうがしっくりくるような陽気です。

この時期は、日が昇るとあっという間に気温や路面温度が上昇してしまうので、犬の散歩には本当に苦労します。
一日中日が当たっているような場所では、日が沈んで夜になっても気温や路面温度が下がらない場所も…早朝の4時、5時でないと犬を外に連れ出せないような状況になることもあります。

でも、とてもありがたいことに、ウチの近所には午前中は日陰のままの川沿いの遊歩道と公園があります。


この遊歩道には、午前10時頃までなら自宅から日陰伝いに来ることができます。
たくさんの桜やクヌギの木が植えられていて、遊歩道全体が日陰になっています。

どんなに日が高く上っても、ここはとても涼しくて快適です。
夏の貴重な散歩コースになっています。


その川沿いの遊歩道の近くに、これまた午前中は全体的に日陰になっている公園に来ることができます。


この公園にも、遊歩道からはほとんど日向を通らずに来ることができます。
陽も当たらず、風が通り抜けるこの公園は夏のエマの休憩場所になっています。

ウチの近所は住宅やマンションが多い場所なのですが、こういったほんの少し自然を感じられる場所もあるので、その点では恵まれてるなぁ…と、特に夏になるとそう感じます。


気温も路面温度も高い夏の街中での散歩は、散歩に行く時間やコース選びで飼い主さんも苦労が絶えないことと思います。
でも、暑いからといってまったく散歩に行かないと犬もストレスを溜めてしまいますから、わんちゃんが熱中症になったり肉球をやけどしたりすることがないように工夫をしてあげて、夏の散歩を楽しめるといいですね。
人間が裸足で歩けないくらい熱くなった路面の上をわんちゃんに歩かせてしまうことがないように、掌や足の裏で路面を温度を確認しながら散歩することがこの時期はとても大事だと思います。
もちろん、飼い主さんも熱中症にならないように気をつけて…



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2014年8月17日日曜日

ひとつのおやつやおもちゃにすぐ飽きてしまうわんちゃんのトレーニング


陽性強化のドッグトレーニングでは、『強化子』というものを使います。
平たく言うと、『ごほうび』ですね。
犬が大好きなものです。
「これがもらえるんだったら頑張ってトレーニングするよ!」というものですね。
この強化子を使って、犬から『人間が望む行動』を引き出してそれを定着させていきます。

この強化子と言われるごほうびとなるものは、犬によって変わってきます。
おやつだったりおもちゃだったり…
おやつにしても、チーズが好きだったりささみチップが好きだったりクッキーが好きだったり、犬によって変わってきます。
おもちゃも同様ですね。

また、ごほうびにはランクがあります。
犬の中で、「このおやつが一番好き! 次に好きなのはこれ!」といった感じです。
人間と同じですね(笑)


犬のトレーニングをスムーズに進めるためには、その犬が大好きなごほうびとなるものを見つけることが重要です。
また、ひとつだけでなく、その犬が好きなものを複数見つけ出しておいて、ごほうびのランク付けもしておくと良いと思います。
犬に教えようとしている行動の段階によってごほうびを使い分けると、トレーニングがしやすくなります。
とにかく犬の注目を引かなければいけないときは犬が一番好きなもの、そのごほうびが好き過ぎて犬が興奮してしまうようならひとつランクを落とした二番目に好きなもの等、ごほうびの使い分けによってトレーニングそのものをうまくコントロールすることもできます。

それと、同じごほうびばかりを犬に与えていると、どんなに好きなものであっても犬も飽きてきてしまう事があります。


以前に無料出張トレーニングで伺ったお宅では、こんなことがありました。
そのわんちゃんは純血種の大型犬だったのですが、「何でも好きだけど、全部すぐに飽きる」という犬だったのです(笑)
飼い主さんは散歩中の引っ張りに困っているということだったので、おやつを使ってついて歩く練習をしてみました。
最初はおやつを追ってしっかり歩いてくれるのですが、3分もすると飽きてしまって先に歩いて行ってしまったり座り込んでしまったり…
なので、おやつに飽きたらロープのおもちゃを使うようにしてみました。
これも最初はしっかり追ってくれるのですが、3分経つとまた飽きるという…


なので、おやつとおもちゃを2分置きに交互に使ってみました。
これも最初は良かったのですが、10分もすると犬に飽きられてしまいました。
もう仕方がないので、最終的には3つのおやつと3つのおもちゃ、計6種類のごほうびをランダムに犬に提示するようにして、何とか犬を飽きさせないようにしてヒール・ウォークのトレーニングを勧めました。

犬のトレーニングって、本当に手間と時間が掛かりますね(笑)
でも、これが犬のトレーニングの醍醐味だったりします。
「どうすればうまくいくのか? 犬がこちらに注目してくれるのか?」を考えることはとても楽しいことです!


犬の嗜好の把握犬の正確の把握、これをできるかどうかによって、その犬のトレーニングがスムーズに進められるかどうかが決まってくるのではないかと僕は考えています。


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2014年8月16日土曜日

『あっち』でも『こっち』でも『ひとり』でも『みんな』でも眠れます


「飼い主と犬は一緒に寝ないほうが良い」なんて話をたまに聞きます。
何故なんでしょうね?

飼い主と犬が一緒に寝ないほうが良い理由としてよく挙げられるのは、
1.犬が飼い主と離れた状態で眠ることができなくなったり、留守番できなくなったりする
2.人間の布団・ベッドを犬が自分のテリトリーと思い込む可能性がある
といったものが多いように感じます。
実際に飼っている犬が1や2のような状態になってしまったら、非常に困ります。
絶対にそうはしたくありません。

が! しかし!
僕は決めていました。犬を飼う前から…
寝るときは絶対に犬と一緒!
と…
何が何でも犬と一緒に寝たいと思っていた僕は、エマがパピーの頃に通っていたスクールのトレーナーさんに相談したり、本やインターネットで調べたりして、一緒に寝ても問題が起きないようにする方法を探り続けました。
そして遂に、「夜に一緒に寝てもエマが分離不安になったりベッドを守ったりすることはない!」という方法を編み出したのです!(大袈裟)


まずの対処法について。


これについては「飼い主と犬が一緒に眠る習慣をつける前に、犬がひとりで眠る習慣をつけてしまうことが重要」だということを、お世話になっていたトレーナーさんに教えてもらいました。
そのトレーナーさんからは、「エマちゃんを迎えた日から一年間は何があってもひとりで寝かせてください。一年掛けてひとりで寝るということを習慣付ければ、その後はどれだけ一緒に寝ても大丈夫です。分離不安にもなりませんよ。」と言われました。
僕はそれを忠実に守りました。
そして、エマを迎えてからちょうど一年が経過したその日、エマと一緒に寝ようとワクワクしながらベッドに連れて行きました。
ところが…
ここでちょっと面白い現象が起きました。
エマが寝室に入ったのもベッドに乗ったのもその日が初めてのことだったのですが、どうやらエマはそこを寝る場所だと認識しなかったようなのです。
ベッドの上で10分くらい飛び跳ねて大騒ぎして遊んだ後、すたすたと自分のサークルの犬用ベッドへと戻っていって丸まって眠り始めました。
家に迎えられてから一年の間、入ったことがない部屋や乗ったことのないベッドを見て触れて、そこを『遊び場』だと思ったようなのです。
それはそうですよね、一年間ひとりで犬用ベッドで寝ていたエマ、まさかが寝る場所だなんて夢にも思わなかったのでしょう。
初日は見事に一緒に寝ることには失敗しました(笑)
更にエマのその行動は、その後も2週間ほど続きましたが、徐々に一緒のベッドで寝てくれるようになりました。
やっぱり日頃の習慣って大きいんだなぁ…とその時に実感しました。
今では人と一緒でもひとりでも眠ることができますし、留守番時に分離不安になったりすることもありません。
これに限ったことではありませんが、仔犬のうちの習慣付けは本当に重要ですね。


次にの対処方法です。


これは難しくありません。
人の布団やベッドの乗り降りを、犬に対して人間が指示で動かせるようにしておけばいいのです。
犬に「乗って」と言ってベッドに乗せて、「降りて」と言ってベッドから下ろす練習をしておけば問題は起きません。
攻撃的な行動をしないわんちゃんの場合、ここまで指示を出して犬を制御しなくても問題は起きないと思いますが、指示によって犬を動かせるようにしておくといろいろな場面で役に立つこともあります。
飼い主さんと犬が一緒に何かをするというコミュニケーションはとても大切なので、そういった意味でも「簡単な犬への指示」を練習しておくといいと思います。
犬は信頼している飼い主さんから指示を出されることによって安心できる生き物ですから。


これからわんちゃんを迎えようとしていて「犬と一緒に寝たい!」と考えている飼い主さん、こんな方法もあるということで、機会があったら参考にして見てください。


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2014年8月15日金曜日

犬の地面のにおい嗅ぎ、実はこれもご褒美に使えます


犬が(人間にとって)良い行動をしてくれたとき、ごほうびを与えてその行動を定着させていきます。
そのときに与えるごほうびってどんなものがあるんでしょうね。
ジャーキーやチーズといったおやつ、ボールやぬいぐるみといったおもちゃ、中には飼い主さんに撫でてもらうことが何よりも好きというわんちゃんもいると思います。

犬にとっての「最高のごほうび」は犬によってそれぞれ違ってきますが、ウチのエマの場合、こんなものも大好きなごほうびの一つだったりします。



そうです!草や地面のにおい嗅ぎです!
エマはパピーの頃からこのにおい嗅ぎが大好きなのです。
エマがパピークラスに通っていた当時、そのクラスのトレーナーさんから「エマちゃんはにおいを嗅ぐのが大好きなので、それをごほうびに使って人に着いて歩く(ヒール・ウォーク)練習をしていきましょう。」というアドバイスをもらいました。
それ以来、ずっとこのにおい嗅ぎをエマへのごぼうびにしています。

犬は匂いを嗅ぐことが大好きです。
犬はにおいを嗅ぐことによって、そこから多くの情報を得ています。
人間の行為に置き換えると、テレビでニュースを見たり、インターネットでfacebookをしたり…といった感じでしょうか(笑)
なので、犬はにおいを嗅がずにはいられないのです。
でも、散歩中に犬の好き勝手ににおい嗅ぎをさせてしまうと…散歩にならずに、もう大変なことになってしまいますね。
人間としては、できれば犬には散歩中のにおい嗅ぎを遠慮してもらいたいところです。
ただ、犬にとって貴重な情報取得の行動を完全に禁止してしまうと、犬もストレスが溜まってしまいます。

じゃあどうすればいいかというと…

匂いを嗅ぐ行動そのものを犬へのごほうびにしてしまうのです。
犬と一緒に家から出たら、すぐに犬をフリーにはせずにヒール・ウォーク(脚側歩行)させます。
しっかり飼い主さんに着いて歩くことができたら、そのご褒美としてにおい嗅ぎをさせてあげます。
犬をヒール・ポジションにオスワリさせて、「よし!」と言ってにおい嗅ぎさせてあげます。


人間に置き換えると、「ちゃんと宿題やったから、ゲームやっていいよ」という感じになりますかね(笑)

こうすることによって、犬を好き勝手に歩かせないトレーニングにもなりますし、匂い嗅ぎさせたくない場所での犬のにおい嗅ぎ行動を抑制することもできるようになります。
におい嗅ぎは、散歩中にはとても有効なご褒美となります。

それと、におい嗅ぎが好きなわんちゃんには、家の中でこんな遊びをしてあげるととても喜びます!
散歩に行けない雨の日などには最適な遊びです。

におい嗅ぎが好きなわんちゃんの飼い主さん、是非一度お試しください!


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2014年8月14日木曜日

【年内募集中】年内は『犬の無料出張トレーニング』を続けます


今年の7月、僕は半年間通っていた学校からドッグトレーナーの認定を頂きました。
ですので、既に開業できる状態にあります。
できるのですが、「もっともっとトレーニングの経験を積みたい」「もう少し開業に向けての準備期間がほしい」という僕自身の希望と事情がありまして…年内は犬の無料出張トレーニングを続行することにしました。

現在は、学校の店舗での実習、学校以外の犬の保育園でのお手伝い、無料出張トレーニングを行って経験を積み重ねておりますが、更なる経験値蓄積の必要性を感じています。
お伺いできる地域には限りがありますが、「犬のトレーニングに興味がある」「愛犬のしつけ方法で悩んでいる」という飼い主さんがいらっしゃいましたら、是非一度ご連絡ください。
経験が豊富なベテランのドッグトレーナーさんにはとても敵いませんが、今の僕が持てる最大限の力で楽しく犬のトレーニングをさせていただきます。
初回のカウンセリングとアドバイスだけでも構いません。
もし今の僕の力量で対応しきれない問題行動の場合は、一度持ち帰りとさせていただいて、経験豊富なトレーナーに相談の上、改めてトレーニングさせていただきます。
本格的な犬のトレーニングに敷居の高さを感じて踏み込めない…という飼い主さんにとっては、「犬のトレーニングとはどのようなものか?」を入門編的に感じ取っていただくことができると思いますので、ちょっとでも気になった飼い主さんは是非一度!お試しください。

以下に募集要項を記載しましたので、犬の無料出張トレーニングをご希望の方は、内容をご確認の上、ご連絡ください。


募集要項
地域
・埼玉県南西部:草加市を中心とした周辺地域
・東京23区内
その他地域については、別途ご相談ください。
◆曜日・時間
・週1回1時間
曜日とトレーニングに伺う時刻については、可能な限りご希望に応じます。
トレーニング内容
・散歩中の引っ張り、ピンポン吠え、甘噛等の問題行動を無くすための基礎トレーニング
初回はカウンセリングのみとなります。
陽性強化によるトレーニングとなります。基本的に強制的な訓練を行うことはありません。
連絡
・電子メールにてjunichi.takagi@gmail.comまでご連絡ください。
・ブログのコメント欄にメッセージを頂く方法でも構いません。
当ブログに頂いたコメントは、こちらで承認を行わない限りはインターネット上に公開されることはありません。
◆料金
・勉強の一環としてさせていただくトレーニングですので、料金・交通費等の費用は一切いただきません。


その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください<(_ _)>

以上、よろしくお願いいたします。



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2014年8月13日水曜日

『時間+距離』でマテ練習


今回もまたまたマテ(Stay)のお話しです。

前々回の記事では『犬が1分間待てる』ようにするトレーニングについて、前回の記事では『人が犬から10メートル離れても待てる』ようにするトレーニングについてお話ししました。
『1分間のマテ』『10メートル離れてのマテ』、それぞれトレーニングをしてしっかり待てるようになったら…次にその二つのマテを合体させます。
『10メートル離れて1分間のマテ』、これをできるように練習してきます。

これもいきなり10メートル離れて1分間待たせようとすると犬に失敗させてしまうので、1メートル離れて10秒、3メートル離れて5秒、2メートル離れて15秒と、距離と時間をランダムに延ばしながら縮めながら、犬の集中力を切らせないようにトレーニングしていきます。

最終的には、以下の動画のような形で練習すると良いと思います。


わんちゃんと一緒に『ステイ・マイスター』目指してトレーニングしてみてください!


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2014年8月12日火曜日

距離を置いてのマテ練習


昨日の記事では、マテ(Stay)の時間を延ばしていって最終的に1分間待てるようにするトレーニング方法について説明しました。
家の外でも犬が1分間しっかり待てるようになったら、次は距離を置いてみましょう。
距離を置くといっても、人間関係のことではなく…(笑)
『待たせている犬から離れる』という意味です。
今日はこのトレーニング方法についてお話ししたいと思います。

公園やドッグランでたまに目にする光景なのですが、犬を座らせて「マテ!」と言っていきなり犬から数メートル離れてしまう…といったことをしてしまっている一般の飼い主さんが多いように感じます。
いきなり飼い主さんが遠くに離れてしまうと、犬も飼い主さんの動きに釣られて動いて失敗しやすくなります。
できるだけ犬には失敗経験はさせないようにしたほうがよいので、まず最初の段階では『待たせている犬から一歩だけ下がってすぐに犬の前に戻ってご褒美を与える』という方法で練習していきます。


一歩下がるだけなら飼い主さんもすぐに犬の目の前に戻って褒めることができるので、ワンちゃんも失敗をしにくくなります。
この『一歩下がってすぐに戻って褒める』練習を何度も繰り返して、『人が離れても待つ』という行動を定着させます。

人が一歩下がって離れても待つことができるようになったら、次は徐々に離れる距離を伸ばしていきます。
2歩、3歩、5歩…と離れる距離を伸ばしていくのですが、またここで注意点があります。
昨日の『待てる時間を延ばしていくトレーニング』の記事でもお話ししたのですが、犬から離れる歩数を単純に2歩、3歩、5歩、8歩、10歩…と延ばして行かないように気をつけます。
昨日の記事でも書いたとおりですが、単純・単調なトレーニングはすぐに犬が飽きてしまいます。
犬が飽きて集中力・モチベーションが低下すると、当然のように犬は失敗することが多くなります。
それを避けるため、2歩離れたら、次は6歩、その次は3歩、その次は8歩、次は10歩…と、離れる距離をランダムに延ばしたり縮めたりして練習します。
こうすることによって、犬が人の行動を予測・先読みしにくくなり、「ご褒美をもらう瞬間を逃さないようにしなきゃ!」という気持ちになって、楽しんでトレーニングをしてくれるようになります。

そして、最終的には10メートル犬から離れても待てるように、練習を積み重ねていきます。


昨日の記事でも書いたとおりですが、マテ(Stay)はとても実用的なコマンドです。
玄関の扉を開けるとき、散歩中の信号待ち、排泄物の処理等、いろいろな場面で使うことができますので、たくさん練習してみてください。
地味ですが…地味な練習こそ大切だったりします。
地味な練習を飼い主さんとしっかり取り組めるようになれば、派手なトリックは後でいくらでも覚えることができます!!


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2014年8月11日月曜日

『人がブレイクを作り出す』犬のトレーニング


先日の記事で、犬が特定の行動を止めたブレイクの瞬間を捉えて強化して、おとなしくしている行動を定着させていく…というトレーニングについてお話しにしました。
この方法は、人間が犬にしてほしくないと考えている行動を止めさせたい場合に有効なトレーニングになります。
例えば、『吠えを止めさせたい』とか『飛び付きさせたくない』といったケースで、犬が吠えや飛び付きをしていない瞬間にご褒美を与えて褒めて、徐々に吠えや飛び付きといった(人間側から見た)犬の問題行動を減らしていく…というものです。
効果が出るまでに少し時間は掛かるかもしれませんが、安全で結果を出しやすいトレーニング方法ということを先日の記事でお伝えしたと思います。


ということで今回は、犬が作り出すブレイク(間)を利用するのではなく、人がブレイク(間)を作り出す犬のトレーニング方法についてお話したいと思います。
人が間を作って、それを犬に感じ取らせるトレーニング方法です。
このトレーニングは、犬にマテ(Stay)を教えていくときに有効な方法となります。

マテを教えられていない犬は、人間に『マテ!』と言われて動かずにじっとしていることが人間にとって都合の良いことだとは夢にも思っていません。
そして、待つという動作が犬にとって得のあることでなければ、当然のことですがすぐに動き出してしまいます。
なので、最初は一秒でも待てたら犬にご褒美を与えて褒めてあげます。
1秒間じっと待つとご褒美がもらえるので、犬は喜んで1秒間動かずに待つようになります。
そして、この1秒間待つという行動が定着していきます。
定着したら、今度は犬を待たせる時間を長くしていきます。
犬を待たせる時間を2秒、5秒、10秒…と長くしていきます。
この犬を待たせている時間が、人が作り出すブレイク(間)となります。
「人が何もしていない」と犬が感じる間を作り出して、その間は犬をしっかりと待たせるようにします。

ただ、犬を待たせる間の取り方には注意が必要です。
下の動画を見ていただくと何となくわかると思うのですが…


上の動画では、犬を待たせる間が5秒、15秒、21秒、2秒、10秒、8秒…とランダムに長くなったり短くなったりしていたと思います。
この間の取り方が、このトレーニングの肝となります。
犬を待たせる間を5秒、次は10秒、次は15秒…と徐々に延ばしていけばいいような気がしますが、単純に時間を少しずつ延ばしていくと意外と犬は集中力が落ちて失敗しやすくなります。
人間もそうだと思いますが、単調な物事に対しては飽きて集中力が低下します。
更に、どんどん待つ時間が単純に延びていくと、犬にしてみたら「えー、待つ時間ってどこまで長くるのー?」という気分になってきてやる気が落ちてしまうのです。
でも、待つ時間が長くなったり短くなったりすると、「次は来るかなー? ご褒美もらえるかなー?」という期待感が高まって犬の集中力とモチベーションが上がるのです!
トレーニングもやり方一つで集中力が上がったり下がったり…面白いものですね。
人間も犬も、予測や先読みができないギャンブル的な要素があるものには集中力が高まるのかもしれません(笑)

『犬を飽きさせない』
犬のトレーニングにとって、これはとても大切なことです。

そして、家の中でしっかりトレーニングをして1分間待てるようになったら…



同じトレーニングを公園等、外でやってみます。
家の中でできることでも、環境が変わるとできなくなってしまうことって多いですよね。
せっかく家の中でできるようになったことは、外でもしっかりできるようにトレーニングして
わんちゃんとの生活の中で使えるようにしていきましょう。

マテ(Stay)はたくさんの場面で使うことができる便利なコマンドです。
しっかりトレーニングして、わんちゃんと一緒にモノにしましょう!!


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2014年8月10日日曜日

(たぶん)エマがトイプーを好きな理由


月に一度、今の自分にとって『不要なもの』の整理を必ずやるようにしています。
家の中も心の中も、放っておくとどんどん不要なものが溜まっていきます。
昔はきれいに片付いたように見えていれば特に問題ないと思っていたのですが、ある人に「物理的にも精神的にもいらなくなったものを大事に抱え込んでいると、新しくていいものが入ってこないよ」と言われ、それからは月に一回、必要なものと不要なものの仕分けをして、いらないものをどかっと捨てています。
物理的な不要物を捨てるのは簡単ですが、心の中の不要物を捨てるのは結構大変だったりします(笑)

今日もそんな感じで不用品の整理をしていたら、懐かしい写真が出てきました。


プリントされた写真からスキャンした画像なので、ちょっと粗くて色褪せてますが、生後6ヶ月の頃のエマです。
隣のトイプーはミシェルくんといいます。
ミシェルくんとエマとはパピースクール~ジュニアスクールの同期で、今から約8年半前の生後3ヶ月~1歳6ヶ月までの間、毎週一回一緒にトレーニングを受けていました。

週一回のレッスンは、多い時は10組前後の飼い主さんと犬が来ていたのですが、あの当時は犬が10頭集まるとその内の6~7頭はトイ・プードルという、トイプー全盛の時代でした。
毎週毎週たくさんのトイプーがトレーニングに来ていたので、エマも自然とトイプーと触れ合う機会が多くなりました。
幼い頃にたくさんのトイプーと接したおかげで、エマは今でもトイプーが大好きです。
どうやらシュナよりもトイプーが好きなようで…(笑)
トイプーに限らず、この教室で触れ合ったトレーナーさん、飼い主さんも大好きになりました。
その内の9割が女性でした。
エマが女性好きなのも、トイプーを好きだという理由と一緒なのだと思います。

やはり仔犬の社会化って大切ですね。
エマのトイプー好きと女性好きは、たぶんこの時期に形成された性格の一部なのだろうと思います。
エマをこの時期にもっと色々な犬種、もっといろいろな人に対して社会化しておけば、その後のしつけも楽だったのに…なんて思ったりします。
ただ、この時期のエマは噛みの問題があったり少しビビリな面もあったので、トレーナーさんからのアドバイスであまり無理はさせないようにしていました。

犬のしつけは、いろいろな要素が重なり合ったりすると、とても複雑になります。
しつけ本に書いてある通りにやろうとしても、うまくいかないことも多々あります。
本当に泣きたい気分なることもありますが、そんな時は迷わずドッグトレーナーに頼ってください。
時間が掛かっても、必ず愛犬と楽しく暮らせるようになります。
飼い主さんが諦めなければ、犬は何でもできるようになります。
今はエマがパピーの頃とは違って、犬の保育園もたくさんありますから!


しかし…まぁ何というか…


この当時のエマの写真は困り顔が多いなぁ…(^_^;
こんな顔してるけど、レッスン中は楽しそうに走り回ってたんですよ、ほんとに(笑)


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2014年8月9日土曜日

急激な気温変化にご注意を


今朝の関東地方は、台風の影響か太陽か出ず風もあり気温低め。
少し湿度は高いけれど、涼しくて過ごしやすい朝でした。

でも…
「そうでもない…快適じゃない…」って気配を家の中で感じました。
その気配の主は…


こいつでした。
土曜の朝なのに、金曜の夜に終電無くなっちゃった人みたいになってます(^_^;

エマは夏の暑さには比較的強い犬なのですが、気温が35℃あった日の翌日の気温が26度になってしまったりするともうこの有様です。
そうです、エマは急激な気温の変化に弱い犬なのです。
急に気温が下がった陽の朝は、いつもこの状態です。
食事は摂らず、散歩や遊びの要求もせず、昼までゴロゴロ寝ていて、お腹もずっとゴロゴロ鳴ってます。
初めてエマがこの状態になった時には、あまりの動かなさ加減にびっくりして病院に担ぎ込んだこともありました。
でも、これは人間で言うところの気温の変化に体が付いていかなくてダルい…という状態であって、「特に重篤な病気ということではないですよ。すぐに元気になると思うので、少し様子を見てあげてください」と獣医さんにも言われました。

確かにエマは獣医さんの言うとおり、この状態になっても必ず昼過ぎには復活します。
なので、気温の変化で体調が悪そうなときは、絶対に無理はさせないようにしています。
食事も無理に取らせない、遊びや散歩も無理にさせない、起こしたり触ったりもしない、様子を見つつ放っておきます。
他に具合が悪くなった原因がありそうな場合は別ですが、気温変化のせいだけで具合が悪そうなときは、そっとそっとしておきます。


若い頃は同じ状態になってもエマは結構無理をして、無理矢理食べたものを直後に全部吐いたり、ダルいのに散歩に出かけて動けなくなって蹲ったりということがありましたが、今はそんなこともなくなりました。
エマ自身が、こんな状態になったときに自分でどうすれば良いのかがわかってきたのかな…そう思っています。
「具合が悪いから、良くなるまでじっとしていよう。」
そんなことを学習したのかもしれません。
案の定、今日も昼頃に目を覚ましたエマは、しっかりと食事を取ってぬいぐるみ遊びをねだってきました(笑)
一安心です。


このようなちょっとした犬の体調不良は、生活の中でたびたび起こることと思います。
犬の状態、症状がひどい場合は動物病院に連れて行くべきだと思いますが、ちょっとした体調不良は飼い主さんがしっかり観察してあげて、家庭内で対応してあげられるといいですね。
「ああ、これなら大丈夫!」と飼い主さんが自信を持って対応することができれば、わんちゃんも安心していられますから。
普段からの愛犬の観察、これも大切な飼い主さんの役割ですね。


さて、エマに便乗して寝ている大きな犬?をどうしよう…
起こそうかと思ったけど…今日は休みだし、立場が逆転した時に叩き起こされると困るから、こっちはこっちでそっとしておこう(笑)