2016年11月30日水曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(8)


TSRの保護っ子たちは
預かり担当宅でケアを受けたり
新しい家族探しをしています

保護っ子たちが
毎日安心して暮らすことができるのは
皆様のご支援にのおかげです

東京のA様からはランのために
トイレシートとウェットティッシュを
ご支援いただきました


温かいお気持ち
本当にありがたいです

心から感謝いたします

ランの預かり開始直後から
ずっと忙しかった仕事も一段落

ここまではエマとランだけで
散歩に行く機会をなかなか作ることが
できなかったのですが
ここ数日間はそんな時間を
作ることができました


歳の近い女子同士
何かにつけて張り合います

食べ物が関係してくると
その張り合いは更に
静かに燃え始めます


でも
こういった刺激
犬にとっては大切で
必要なものだと思います

かつてのマーヤがそうしたように
ランにもエマの良いところを
どんどん模倣してもらいたいのです

そのための張り合いだったら
大歓迎です

でも
エマの悪いところは真似しないでね

腱が切れていたランの左脚は
順調に回復しています

歩きも軽快です

脚の筋肉が戻ってくれば
思い切り走ることもできるようになるはず

そんなランには
リハビリも兼ねて未舗装路の歩行練習を
毎日少しずつしてもらっています


シューズ着用で外を歩く人にしてみたら
ちょっと歩きづらいな…
くらいの感覚でしかない砂利道も
素足で歩く犬にしてみたら
かなりの重労働です

一歩やマーヤもそうだったのですが
最初は砂利道の上を歩くのを嫌がりました

たぶん一歩とマーヤは
過去に砂利道を歩いた経験がなく
足裏に感じる小石の強い刺激が
とても不快だったのだと思います

一歩もマーヤも
未舗装路歩行の練習の初期段階では
脚を引き摺りながら歩いたり
ケンケンし出したり…
最終的には砂利道の上で
固まって動けなくなっていました

それは砂利道の上だけでなく
ドッグランのウッドチップの上でも同じ…

過去に経験のない肉球への刺激は
犬にとっては嬉しいものではないようです

とは言っても
苦手な刺激が多いと
必然的に歩けない場所も増えてしまいます

できればそれは避けたいので
ランにも他の保護っ子たちと同様に
未舗装路歩行の練習を
少しずつしてもらっています

やはり練習開始直後の数日間は
数歩歩いて固まっていましたが
今ではゆっくりとした歩調だけど
しっかり40メートルの未舗装路を
歩き切るようになりました

気分が良いと…

ひゃほっーい♪

と砂利道でも走るように

いくつになってもやればできます

ランの伸び代も無限大です

足裏じゃりじゃり刺激になれる練習の後は…

これはツルッツルだね

保護っ子ランも何気にやることが多く
毎日忙しく過ごしております

J.Takagi


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シュナウザーが大好きで、迷えるシュナを一頭でも多く幸せにしてあげたい…そんな思いを持ったメンバーがTSRに集まって、日々シュナの幸せのために活動しています。
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2016年11月26日土曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(7)


ランさん
耳のお手入れ中


点眼や歯磨き同様
耳掃除もまったく嫌がらないラン

寧ろ気持ち良さそうにしています

しっかりケアできるので
とても助かります

ランが我が家にやってきてから
約二週間が経過しました


この二週間は
仕事でのお預かりのご依頼を
たくさん頂いていた関係で
毎日必ず誰かしら
エマとラン以外のわんちゃんが
遊びに来てくれていました


そのおかげでランは
短い期間でたくさんのわんちゃんたちと
ふれあうことができました

これから家庭犬としてのランの社交性を
更に高めていきたいと考えている
預かり担当の僕としては
本当にありがたいことです


そんな毎日の中で
ランの性格や好きなタイプのわんちゃん等
少しずついろいろなことがわかってきました

これからもっともっとはっきりとした
ランの性格を掴むことができると思います

そんなの素顔は
この日記で紹介していたいと思いますので
お楽しみに

ここまでの二週間で
ランは5頭以上のわんちゃんと
一緒に部屋の中で過ごしたり
散歩に出掛けたりしましたが
一番のお気に入りは…


生後6ヶ月の女の子
Gレトリバーのロアンちゃんです

ロアンちゃんが遊びに来ると
とても嬉しそうな顔をするラン


少し跳ね気味に
ロアンちゃんに体を摺り寄せて
一緒に楽しく散歩します

サイズもカラーも年齢も
まったく違うロアンちゃんが
本当に大好きなようです


ここまでの二週間
ランを見てきた限りでは
男の子よりも女の子のほうが
相性が良いように感じました

これからまた
いろいろなわんちゃんとご対面してもらって
様子を見ていきたいと思っています

眼の調子が良くなったり
エリカラ解除になったりすると
また少し様子が変わるかもしれませんので

ランは推定8歳の推定シニアですが
まだたくさんの可能性を秘めています

J.Takagi


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2016年11月18日金曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(6)


マーヤのときもそうでしたが
犬も女の子が複数同居状態になると
こういった静かな戦いが始まります


良くも悪くも
これ以上のことは何も起きないので
時間が許す限りはこのまま…
僕は介入せずにそっとしておきます

空腹になったり喉が渇いたりすれば
自分から離れていきますから

しかし
そういった生理現象が起きるまでは
どちらも譲らず…

静的シュナメソッドとでも呼びましょうか…
静かなる頑固女子たちです

でも
男の僕からしたら
そしてシュナ好きの僕としたら
これは悪い気はしません

この2シュナの距離も
日に日に近くなってきています


互いに興奮しあうことも少なくなって
落ち着いた良い状態を保っています

規律と調和は
犬同士で作り出してくれるのなら
それに任せるのが一番です


ここ数日間のランは
たまに血尿や血餅を出すこともありました

でもそれは
生活環境の変化に因る
一時的なものだったようです

日に日に我が家での生活にも
馴染んできています

とりあえず
無理せずのんびり少しずつ
ランには気楽にやってもらうつもりです

J.Takagi


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2016年11月17日木曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(5)


首をかしげて
じっとこちらを見つめるこの表情


今日はイベントで展示する
保護っ子プレート用写真を撮りました

トレーナーのスキルをフル稼働させて
最大限に卑怯可愛い画像をゲット(笑)

このポーズ
シュナは割りと得意な子多いと思います

定番ですが
やっぱりかわいいですね

11月20日(日)に
藤沢の辻堂海浜公園で開催される
イベント『Hug Animals』に
TSRが参加させていただきます

この画像の載ったランのプレートは
他の保護っ子たちのプレートと一緒に
TSRのブースに展示される予定ですので
ご来場された際には是非ご覧になってください

残念ながら今回のイベント
僕とランは欠席となります

また次のイベントで
皆様にお会いできることを
楽しみにしております

そのランですが
今日は毎週水曜日に
僕がトレーナーとしてお預かりしている
柴犬の麗愛ちゃんとご対面しました

麗愛ちゃんは
もうすぐ一歳になる女の子です

パピーの頃
飼い主さんと一緒に
アズワンでトレーニングしてくれていて
今は毎週水曜日に
デイで遊びに来てくれています


麗愛ちゃんとご対面も
ゴールデンのロアンちゃんのときと同じように
まずはお互いにアウェイとなる外で

麗愛ちゃんもロアンちゃん同様
犬に対してとてもフレンドリーな性格です

でも
麗愛ちゃんの犬に対するアプローチは
ロアンちゃんのそれとまったく違います

麗愛ちゃんは犬同士の遊びが
とても好きな女の子でなので
アクティブに動いて動いて動きまくって
上手に遊びに持ち込むタイプです

相手の犬も遊び好きな場合は
このコンタクトの取り方で何も問題ないのですが
果たして麗愛ちゃんのアプローチは
ランに通用するかどうか!


予想通り
麗愛ちゃんは華麗に舞って
ランにアプローチを開始

遊びに誘います

それを受けたラン
ちょっと興奮気味に前後左右に
ふっふっと細かく早い動きを始めてから…

ずん!

と前に出て静止
麗愛ちゃんの前に仁王立ちしました

その後
麗愛ちゃんとランは
数回同じ行動を繰り返して
最終的には…

くんくん…よろしくね♪

となり…


仲良く散歩へと出発しました

二頭のこのやり取りを見ていて
ふと気付いたのですが
どうやらランには興奮している相手を
犬の言葉で上手に落ち着けることができる
というアビリティが備わっているようです

今は隻眼状態のランですが
特定の刺激に対して動じることはなく
安定した強いメンタルも持っています

これは人が教えてできるように
なるものでもありません

これは天から授かった
素晴らしい宝物です

こんなシュナがスタッフ犬だったら
ドッグトレーナーとしてはとても助かります

目の傷が治るまでは
犬同士の本格的な遊びはNGなのですが
健康になったときのランが
どんな動きを見せてくれるのか
とても楽しみです

そんなラン
今日は預かり開始から二度目の通院

我が家のマイカーでのドライブも
二度目となります


ドライブは嫌いではなさそうです

通院を含めて
これからは車での移動が多くなるので
これは助かります

右の眼球の傷の確認のため
今日もフルオレセイン染色で検査です


染料で緑色に染まっている部分
そこが眼球にできた傷です

前回の診察の時よりも
傷は小さくなったようです

そして眼圧は18mmHgで
正常範囲値でした

ただ
眼圧が正常値だったとしても
視神経がやられていく場合もあるのが
緑内障の怖いところ

これからも油断せずに
しっかりと治療を続けていく
必要があります


まずは右目を傷をしっかり治して
このエリカラを取り外してあげたいです

きっとランも
エリカラのない状態で
友達と走ったり遊んだりしたいはず

一日も早くその日が来るように
ランと一緒に頑張ってみます

J.Takagi


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2016年11月16日水曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(4)


ランのお預かりが始まったということで
今回もTSRへの温かいご支援の中から
フードを購入させていただきました

これもTSRの保護っ子たちを
応援してくださる皆様のおかげです

心から感謝いたします
ありがとうございます


ランは推定8歳ということで
推定シニアですが
まだまだ動きも若くてアクティブ

ということで
シニア用フードではなく
成犬用フードを購入しました

これとエマのシニア用フードを混ぜた
ハーフ&ハーフでしばらく様子を見ようと
そう考えています

一種類のフードを食べ続けるよりも
複数のフードを与えたほうが
食物アレルギーも抑えやすくなるので

幸いランはどんなフードでも
しっかり食べてくれるので安心です

たくさん食べてもりもり食べて
一日も早く健康な体を作ってもらいたい…
と心から願っています

縫合した左脚の腱の状態は
かなり上向きです

後は脚に筋肉が付いてくれば
ほぼ問題ない状態に回復すると思います


ランの体には
もうひとつ大きな問題があります

それは
右目の傷と緑内障です


保護直後から
ランの目は白く濁っていました

そして
肉眼でもはっきりと認識できるくらいの
大きな傷があります

右目の眼圧は高い状態で
左に比べると
少し飛び出しているように見えます

二週間の入院中の治療によって
今は眼圧はかなり下がりました

でもまだ傷は治っていません

右目は光を感じてはいるようですが
今はほとんど見えてないようです

三種類の点眼薬を一日五回


嫌がることもなく
しっかり点眼させてくれます

緑内障の進行具合によっては
右目の視力回復は難しいかも…

ランを診察してくださっている
動物病院の院長先生からは
そう言われています

どこまで治してあげられるのか
それはわかりませんが
最善を尽くそうと思っています

ランは頑張っています


ランはとてもきれいな目をしています

健康な左目は本当にきれいです

今は痛めている右の目も
同じようにきれいな目にしてあげたいのです

夢を信じて!

ランの夢が右目を治すことかどうか
それはわかりません

でも
僕はこの右目を治してあげたい…
そう思っています


毎日楽しく暮らしていれば
気がついたときには治っているかも…

そんな感じで
無理せずのんびりやっていきます

J.Takagi


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2016年11月15日火曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(3)


TSRでの新しい生活が始まった
黒シュナのラン

僕たち家族もまだランの性格を
しっかり把握できてはいませんが…

入院していた病院では
人にもわんこにもフレンドリーに
接することができていたそうです

なので
そういった面では
あまり心配はしていなかったのですが
まず自分の目で確かめないことには…

僕はそういうタチなので
デイ預かりで遊びに来てくれていた
ゴールデンレトリバーの
ロアンちゃんに協力してもらって
ランが他のわんこと初めて会ったらどうなるの?
を確認してみました

まずはセオリーどおりということで
お互いにアウェイの場所でご対面


ロアンちゃんは他の犬を見ても
知らない犬が近寄ってきても
まったく動じない子なので
何の問題もありません

一方のラン
一瞬興奮が始まるのか!?
と見せかけておいて
普通にご挨拶

ロアンちゃんににおいを嗅がせてもらい…


ロアンちゃんににおいを嗅いでもらって…


ランはロアンちゃんに対して
良い意味で強い興味を持ったようです


そしてそのまま
仲良く散歩に突入しました


自分よりも若くて
自分よりも大きなロアンちゃんに対して
落ち着いて対応できたというか…
ロアンちゃん大好きになったみたいです

犬に対しては間違いなくフレンドリーなようです

ただ
予想していたよりもランはアクティブに動くようです

怪我が完治したときにどうなるか…
また少し確認してみたいと思います

ウチに来てから会ったわんこは
エマとロアンちゃん

女の子だけです

男の子わんこと会ったときにどうなるか…
これもまた確認しておこうと思います

保護っ子のお預かり
やることいっぱいですが
知りたいこといっぱいで楽しみだらけです

J.Takagi


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2016年11月14日月曜日

【TSR】 保護シュナ『ラン』お預かり日記(2)


保護っ子のラン
我が家での預かり二日目です

ランは保護は約二十日前のこと

保護されたときのランの左後ろ脚は
腱が断裂した状態でした


伸びた毛が毛玉になって固まって
それが腱を切っていたとのことで…


保護直後からずっとケアを続けてくださった
動物病院の先生方とスタッフの方々のおかげで
その怪我の傷もだいぶ良くなっています

退院直前には病院でも
散歩に行っていたとのことだったので
さっそく一緒に散歩に出掛けてみました

無理をさせない程度に
10分ほど流す感じで…

保護直後は
「どうすればこんなに筋肉が落ちるの?」
というくらい脚が痩せ細っていたということで
どの程度歩くことができるのか心配でした

でも…


思いの外
ランの歩行は軽快で
脚の動きもスムーズでした

ランが歩くときの
脚の運びはとてもきれいです

馬で言う
トロットのような動作

ちょっと見惚れてしまいます

これから少しずつリハビリを続けていけば
ランの歩行はもっと華麗になるはず

とても楽しみです

散歩の後は
しっかりと休息を


我が家の雰囲気にも
すぐに慣れてくれたようです

まだエマとの距離はありますが
お互いの感触は悪くなさそう

これもそのうちなれるでしょう

ランが保護直後から二週間ほど
とある動物病院に入院してたのですが
その動物病院に通っている
わんちゃんの飼い主さんから
フードのご支援をいただきました


暖かいお気持ち
本当にありがとうございます

TSRの保護っ子たちは
本当に幸せだと思います

ランもケアに時間が掛かりそうですが
更なる幸せに向けて治療とリハビリ
頑張ってくれるはずです

J.Takagi


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