2016年2月29日月曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(27)


目が見えないながらも少しずつアクティブになってきたマーヤ。

今日の朝、まだ横になっているマーヤの目を見てみると、とても澄んでいるように感じました。


異常なほど白かった目の濁りもほぼ消えました。
外見はほぼ元に戻ったように感じます。

室内では、まだ体を軽くサークルにぶつけたりしていますが、クッションやぬいぐるみにけっ躓くことはなくなっています。
そして、小走りで移動するように…

これはもしかしたら…散歩も行けちゃうか?

ということで、約一週間ぶりにマーヤを地面に下ろしてみました。

すると…


動画のとおりです。
自分の足でしっかりと、マーヤは軽快に歩き続けてくれました。
まだ少し目が慣れていないのか、日の当たる場所から日陰に入るときに少し躊躇して動きが鈍ります。
でも、立ち止まったり座り込んだりすることもなく、とても楽しそうです。

無理をさせてまた具合が悪くなっても困るので、今日の散歩は5分で終了しました。
また徐々に距離を延ばしていこうと思います。

マーヤの視力が戻り始めていること、マーヤがまた自分の足で散歩してくれたこと、こんなに嬉しいことはありません。
マーヤが歩く姿を見て、とても幸せな気分になりました。
しかし、犬の治癒力ってすごいですね。
怪我や病気からの回復するスピード、人間は絶対に敵いません。

そして、マーヤがこんなに早く元気になれたのは、応援してくださっているたくさんの方々のおかげです。
どうかこれからもマーヤを見守ってあげてください。
たくさんの方々に見守られている限り、この子はずっと大丈夫…たくさんの感謝の気持ちが湧き上がってくる一日でした。


J.Takagi



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シュナウザーが大好きで、迷えるシュナを一頭でも多く幸せにしてあげたい…そんな思いを持ったメンバーがTSRに集まって、日々シュナの幸せのために活動しています。
TSRの活動内容には、シュナの一時預かり以外にもいろいろな役割がありますので、もしTSRに少しでも興味をお持ちいただけたら気軽にこちらからお問合せください。
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2016年2月27日土曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(26)


ステロイドを投与し始めてから二日が経過、マーヤの目は相変わらず見えていないようです。

ただ、ステロイドの効果なのか、体を掻き毟る動作をまったくしなくなりました。
そして、目が見えないながらもだいぶ活発に動くようになりました。
睡眠時間も元に戻りつつあります。
この調子で目も見えるようになってくれれば…


ステロイドという薬は、いろいろな意味ですごい薬です。
僕も一度だけ、顔面麻痺を起したときにステロイドを服用した経験があります。
その時の記事は、このブログのかなーり奥深くに沈んでいるので、興味があったら探してみてください(笑)

今日はフィービーママさんからのお誘いを受けて、のっぺ食堂に行ってきました。
今年ももう既に二月末ですが、新年会です(笑)
のっぺ食堂は、我が街草加のおとなり八潮にある犬OKの沖縄料理の店です。
席数の少ない小さな店ですが、平日のランチタイムには貸切りにすることもできます。
のっぺ食堂はドッグカフェではなく、あくまでも犬同伴OKの人間のお食事処ということで、わんこ用のメニューはありません。
でも、わんこ用の食べ物の持込は自由なので、その点は安心です。
以前からフィービーママさんからのっぺ食堂の話を聞いていて、行きたい行きたい!と思いながらなかなか行くことができなかったのですが、今回ついにのっぺ食堂に行くことができました。

マーヤを連れて行くかどうするかを少し悩んだのですが、昨日からだいぶ調子が良くなって来ていたということもあったので、無理をさせないように連れて行くことにしました。
マーヤを犬OKの店に連れて行くのは、これが初めてのことです。
今思い返してみると、マーヤはこの三ヶ月間、出掛けると言えば動物病院ばかり。
一歩のときのように、いろいろな場所に連れて行ってあげたい気持ちは溢れるほどあるのですが、あまりにも体調が悪くてなかなかそれもできずにいました。

今日もいつものメンバーが顔を揃えます。

姉妹のように仲の良いフィービー&風ちゃん


フィービーと風ちゃんには以前に一緒に散歩をしてもらったことがあるので、マーヤがふたりに会うのは二度目です。

そして今日は、マーヤが初めて会う友達がふたり。
ジャックラッセルテリアの福丸くん&花ちゃんです。
エマは過去にBBQや舎人公園での散歩で一緒に遊んでもらったことがあります。

目が見えないながらも楽しそうに花ちゃんとふれあうマーヤ。


花ちゃんはとても優しくて穏やかな気質を持ったジャックさんです。
マーヤの目が見えないことをわかってくれているかのように、上手に挨拶してくれました。
マーヤもとても楽しそうでした。

一方、福丸くんですが、我が家が到着する前にいろいろあったようで…


こんな感じでのご対面となりました(笑)

フィービーママさんに抱っこしてもらって、ご満悦のマーヤ。


久しぶりにたくさんの人とわんことふれあえて、良い気分転換になったようです。

みんなからパワーをもらったマーヤの帰宅後の目。


白い濁りがだいぶなくなってきました。
もしかしたら、このまま目が見えるようになるか…

とりあえず静かに見守りたいと思います。


あ、そうそう、のっぺ食堂にはエマもいました。
帰宅後にiPhoneの写真フォルダを確認したら、撮れていた画像がこれだけ…

 『おいっ!』

ここのところマーヤに掛かり切りだったので、マーヤの体調が落ち着いたらしっかりエマのフォローもしないと…です。

犬仲間との楽しい時間はあっという間。
楽しい90分でした。

のっぺ食堂の沖縄料理定食、ヘルシーでとてもおいしく頂きました。
僕はトマトのロールキャベツ定食を頂いたのですが、嫁が注文した島豆腐のハンバーグもとてもおいしそうでした。
その他にも、タコライス、生姜焼き、鶏胸肉のからしマヨフリッと、おいしそうなメニューが目白押し、是非また伺って別のメニューを頂きたいと思いました。
近いうちにまた必ず!

食事の後、公園での散歩にも誘っていただいたのですが、マーヤの状態がまだまだ本調子ではないので、僕たち家族はここでお暇させていただきました。
それもきっとまたご一緒させていただく機会があると思うので、今は慌てず焦らずマーヤのペースで。

僕はドッグトレーナーを仕事にしていて、TSRでは保護犬の預かりをさせてもらっていることもあって、一般の飼い主さんに比べたら毎日犬と接する機会と時間がたくさんあります。
日々勉強を積み重ねている分、犬に対する知識もそれなりにあります。
だからこそ、犬同士でないとわからない犬のこと、犬同士でないと伝えられない犬の気持ちがあるということもしっかり認識しているつもりです。
犬が多頭で集まる場に身を置くと、殊更それを強く感じます。
常に犬が宙に放っている感情をキャッチしてそれを繫ぎ合わせていくと、その場にいる犬たちの間で何が起きているのか、どんな気持ちでいるのか、どんなやり取りをしようとしているのか…たくさんのものが見えてきます。
マーヤの目が見えないから余計にそれを感じたのかもしれませんが、今日のこの場では犬たちのいろいろな感情が飛び交っているように感じました。
今日感じたのは、Discipline & Harmony。
とても穏やかな感情でした。
犬たちはいつもそれを求めています。
何かが起きるかもしれませんね。


J.Takagi



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2016年2月25日木曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(25)


発熱から開放されたマーヤ、少しずつ家の中でも動くようになってきています。
でも、相変わらず目はほとんど見えていないようです。

練習したオスワリやフセ、オテは声で指示すればできるけど、手の合図だけでは何もできず…気を送ると何かを感じるのか声なしでもやってくれる…そんな状態が続いています。



気分転換に抱っこで外に連れ出してもみましたが、友達に会っても反応鈍し…
この反応も、目が見えていないことが大きく影響しているように感じられます。



更に、睡眠時間がびっくりするくらい長いのです。
一日のほとんどを寝て過ごしています。
まるで生まれたばかりの仔犬か足腰が弱った老犬のよう…



発熱前のマーヤとは明らかに様子が違っていて、このままにはしておけない状況であることは明らかです。
早急に検査してもらい、すぐにでも必要な治療をすぐに始めなければ…
幸いなことに、先日診察を受けたTSRメンバーから紹介してもらった病院へちょうど行く予定になっていたので、その場で先生に相談して必要な検査と治療をすべてお願いすることにしました。

今回の通院では、通常の診察と92項目のアレルギー検査を受ける予定になっていました。
先生にここ数日間のマーヤの様子を伝えたところ、目の検査もしておく必要があると言われたので、予定していた診察と検査に加えて白内障検査と眼底検査をマーヤに受けさせることになりました。

検査所見ですが、マーヤの目には白内障の症状は見られないとのことでした。
目の白い濁りは白内障によるものではなく、角膜の硬化によって起きている症状と先生から説明がありました。
角膜硬化は若い犬にはほとんど起きない症状らしいのですが、そうなるとマーヤの推定年齢(4歳)に?が付いてしまいます…が、とりあえずそれは置いておくことにします。
そして、検査結果の画像に写るマーヤの眼底には、黒いモヤモヤっとした影と黒く抜けている部分がありました。
これは炎症かもしれないし、腫瘍かもしれないし、その他の何かかもしれない…ということで、今の時点では断定が難しいものとのことでした。

そして、今後の治療および視力の回復の可能性についてですが、先生からは「ステロイドの投与によって視力を回復させることができるかもしれない」とのお話がありました。
マーヤは炎症を起している皮膚の治療を行っている最中なので、できればステロイドは使いたくないとのことでした。
でも、今は失明を避けることを最優先に治療を進めなければならないので、今日の診察時にステロイドの注射を打ってもらい、これから10日間はステロイドの投与を続けることになりました。
これで視力が戻ってくれれば良いのですが…視力が戻らなければ、また別の治療方法を探ることになります。

アレルギー検査の結果が出るのは10日後です。
その頃には、マーヤの視力が戻るのか戻らないのか…ある程度はっきりするかと思います。
熱はもうすっかり下がっていますが、首のリンパも少し腫れているので、もうしばらくの間はのんびりとマーヤを休ませようと思います。
どうかマーヤの目に光が戻りますように。


J.Takagi



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2016年2月22日月曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(24)


熱がすっかり下がったマーヤ、約一週間ぶりの散歩へ。



久しぶりの外の空気、外のにおいにさぞ喜ぶだろうと思いきや…

マーヤはその場に座り込んで動かなくなってしまいました。


しばらく座り込んだ後、立ち上がってまた歩き出すのですが、数歩歩いてまた座り込む…結局今日の散歩は、これを100メートルほど繰り返して終わりました。

あまり無理をさせてもいけないので、しばらくの間は歩けるだけ歩かせて散歩終了で良いと思っていたのですが…マーヤの様子がどうもおかしいのです。

散歩だけでなく、家の中でもあまり動かなくなってしまったのです。
天井を見上げて頭をしきりに動かしてみたり、部屋の中のワイヤーネットにぶつかったり、クッションに躓いてみたり…今まではなかった行動が目に付くようになりました。

これは…もしかしたら見えてないの?

熱は下がったのですが、目が以前より白く濁ったように見えます。


マーヤは保護した時から少し目が白かったのですが、ここまでは白くありませんでした。
そして、物にぶつかったり躓いたりという事はありませんでした。

白内障?
発熱の影響?
それとも別の原因?

兎にも角にも、急いで病院で検査、診察を受けなければならなくなりました。
視力を取り戻すことはできるのか、それとも難しいのか…まずはそれだけでもすぐに確認する必要があります。
視力を取り戻すことが可能なら、できる限りのことをここでしてあげようと思っています。


J.Takagi



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2016年2月19日金曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(23)


今日は彩の国動物愛護推進員の研修のために南浦和へ。

その帰り、マーヤが地元の駅まで迎えに来てくれました。

『おかえり。エマちゃんの抱っこだワン借りたよ』


まだ病み上がりのマーヤ、家の中でも少しふらつくことがあるので、自分の足での散歩はもうしばらくの間はお休みです。

でも、久しぶりに外の空気を吸って、マーヤも気分良さそうにしています。

『ヨコハマメロンパン犬用二つください』

犬用はないから…


マーヤは元気にしています。


J.Takagi



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2016年2月16日火曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(22)


まだまだ本調子とは言えない状態のマーヤ、応援してくださっている皆様にはご心配お掛けしております。
一時は40℃を超えていたマーヤの体からは熱が引いて、少しずつですが快方に向かっています。
マーヤに応援のメッセージをくださった皆様、本当にありがとうございました。
一歩進んで二歩下がる状態が続くマーヤの体調ですが、焦らずのんびり確実に、しっかりと健康な体を作っていきたいと思います。

マーヤの体調不良という緊急事態が起きてご報告が遅くなってしまったのですが、神奈川のF様からマーヤへとたくさんのご支援の品を頂きました。


トイレシート、ウェットティッシュ、シャンプータオル、おやつ…毎日の犬の生活の中で必要になるものばかり、本当にありがたいことです。

F様の温かいお気持ちに感謝いたします。


マーヤが喜びそうなおやつがたくさん!
もう少し体調が良くなったら、おいしいおやつをマーヤに楽しんでもらおうと思います。

送っていただいたご支援の品、マーヤと一緒に大切に使わせていただきます。
F様、本当にありがとうございました。


『おやつ食べたいから早く元気になるよ!』


J.Takagi



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2016年2月15日月曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(21)


この週末は、自分の誕生日やらバレンタインディやらいろいろとイベントらしきものがあったのですが、それどころではなく…

マーヤが大きく体調を崩してしまいました。


心拍と熱が高い状態が三日間続いていて、連日病院で治療を受けていました。
一時は危険な状態にありましたが、マーヤは気力を振り絞って持ちこたえてくれました。

マーヤの体調不良を察してくれたのか、エマもマーヤの様子を見守り続けてくれました。


エマの看病が効いたのか否か、マーヤも今日はだいぶ調子が良いようです。

お気に入りの場所まで、自分の足で歩いて移動することができました。


まだ油断はできませんが、マーヤは少しずつ元気を取り戻しつつあるります。
もう少し休養すれば、また楽しく散歩に出掛けられるようになると思います。

マーヤの体調をご心配くださった皆様、ありがとうございまいた。
保護っ子マーヤ、いろいろありますが、これからも一緒に頑張っていきます。


J.Takagi



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2016年2月12日金曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(20)


どんな犬服も上手に着こなすミニシュナのマーヤ。
この服も似合っています。

『似合ってる? カッコいい服でしょ?』


マーヤが着ているこの服を始めとしたおやつ、フード、ウェットティッシュ、トイレシーツ等、たくさんのご支援の品を東京のF様から頂きました。


F様からの温かいお気持ちは、マーヤとTSRの保護っ子達のために大切に使わせていただきます。
お心遣い本当にありがとうございます。

マーヤが着ている服、F様のハンドメイドによる一品です。


サイズもぴったりで、マーヤによく似合っています。
この服、実はF様の愛犬とお揃い!
マーヤの一生の宝物になりそうです。

個人的には、この服もマーヤ似合っていてかわいいなーと思いました。

『マーヤはどんな服でも似合っちゃうよ♪』


F様からは、ご支援の品々と共にたくさんの温かいメッセージもいただきました。
温かい応援メッセージを頂くことは何よりも嬉しいことで、保護活動を行っているTSRのメンバーにとって大きな励みとなります。
微力ながらこれからも帰る家がないシュナウザー&シュナMix達のためにできる限りのことをしていこうと思っています。

苦労なんてまったくない…と言うとウソになります。
でも、迷えるシュナ達が新しい家族を見つけて幸せになっていく姿を見ることができるのはとても嬉しいことで、それは自分自身が幸せを感じることができる瞬間でもあります。

本当はTSRから保護と預かりの仕事がなくなることが一番幸せなことなのですが、その日が来るまではシュナと新しい家族の円を繋ぐ役割を果たしていこうと思っています。

たくさんの方々に応援してもらい、いつも見守ってもらっているマーヤ、近い未来に必ず幸せを掴むはずです。

いつもいつも本当にありがとうございます。


『ほんとにありがとう! 大切にするね』


J.Takagi



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2016年2月11日木曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(19)


とても天気の良い休日。
今日の散歩では、いつもと違ったとても楽しいイベントがありました。

なんだかマーヤも張り切っているように見えます。

『うん! 楽しみ!』


それは何かというと…

ちょうど去年の今頃、一緒にレッスンをしてくれていたジャックラッセルテリアのフィービーちゃんと…



そのフィービーちゃんと姉妹のように仲の良いミニチュアピンシャーの風ちゃんと…



マーヤが初めてご対面したのです。

『はじめましてー♪ よろしくね』


以前にウチでお預かりしていた元保護シュナ一歩くんの犬慣れトレーニングに何度も何度もお付き合いしてくれたフィービー&風ちゃんコンビが、マーヤに会いに近所の公園まで来てくれました。


優しくてフレンドリーなフィービー&風ちゃん、マーヤに優しく挨拶してくれました。

マーヤもマーヤでとてもフレンドリーな性格なので、フィービーちゃんと風ちゃんとはすぐに仲良しになりました。

預かり開始から今日まで、体調が安定しなかったり避妊手術があったりでなかなかマーヤにはこういった機会を作ってあげることができなかったのですが、里親さんの募集開始に向けて少しずつこういったイベントを増やしていこうと思います。
もう手術の必要もなくなったし、これからどんどん暖かくて外でも過ごしやすい季節になってくるので、マーヤがたくさんの人やたくさんのわんことふれあうことができるように、一緒に出かける機会を作っていこうと思います。
思い返してみると、マーヤはまだ舎人公園も水元公園も未体験なのでした。

マーヤは元々、人にも犬にもフレンドリーな性格です。
そんな気質を持って生まれてきているので、今更社会化などしなくても良いのでは?と考えてしまいがちですが、そうもいかず…
ここまでの犬生を家庭犬として生きてこなかった(と思われる)マーヤは、散歩中に結構な無茶をしてくれます。
興奮している大型犬にふらふら近寄って行ったり、広い道路の真ん中を歩きたがる癖があったり、車やバイクを避けずにその場に留まろうとしたり…要はとんでもない怖いもの知らずなわけです。
恐怖や警戒を感じるものが少ないことは人の世界で暮らしていく犬にとっては良いことなのですが、そのままにしておくと危険な目に遭わせてしまう可能性もあります
なのでマーヤには、里親さんとの新しい生活が始まる前に、安全な散歩、安全なふれあいをしっかり学んでもらおうと思っています。
マーヤの散歩もだいぶ様になってきているので、練習を重ねればすぐに普通の家庭犬と同じような散歩ができるようになるでしょう。

暖かい日差しの中の午後の公園、フィービー&風ちゃんに遊んでもらって、マーヤもきっと楽しかったはずです。

『フィービーちゃん、そんなとこに登れるの!?』


今年に入ってからたくさんのTSRの保護っ子達が新しい家族を見つけていく中、マーヤは相変わらず△家族募集準備中となっておりますが、焦らずこの子のペースに合わせてその日を迎えるための準備を進めていこうと思います。

『そろそろマーヤも本気出すよ♪』


J.Takagi



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2016年2月6日土曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(18)


マーヤ、今日は病院に行ってきました。

『セカンドオピニオンしてきたよ。すごい?』


マーヤの体には、TSRで保護する前から気になっていた点が一つありました。
行政の施設収容時に撮影されたマーヤの画像には、首の下辺りに大きな膨らみがありました。
その画像では腫瘍のように見えたのですが、実際にマーヤを保護した後に確認・検査をしてみたところ、それは脂肪による膨らみであるということがわかりました。

この脂肪はそのままにしておいても命に関わることはないと診断されたので、とりあえず様子見ということで今日までそのままにしてありました。
何も問題がなければ切除せずそのままでも良いかと、そう考えた時期もありました。


でも、どうもマーヤはこの部分を気にしているようで…執拗に後ろ足でこの膨らみの辺りを掻き続けます。
そのせいでこの部分の毛は抜けて、皮膚は固くなって血が滲んだ状態になってしまい、なかなか改善の兆しが見えてきません。
もしマーヤがこの膨らみを気にしているのなら、手術で切除したほうが良いのではないか…そう考えるようになって、通っている動物病院の先生に相談してみました。
が、先生からは、「これは切る必要がないから、手術はしません」と一言…

ただ、僕自身はどうしてもこの脂肪が気になって仕方なかったので、セカンドオピニオンを求めてTSRのメンバーさんが紹介してくれた動物病院でも検査と診察をお願いすることにしました。
ウチでの預かり開始から二ヶ月が経過していうということもあるので、血液検査と尿検査もお願いすることにしました。

結論から言ってしまうと、この脂肪、今日診察してもらった先生からも「切る必要はないです」と診断されました。
この膨らみ、今はもう皮膚の弛みでしかないらしく、麻酔をかけて手術するというリスクを冒してまで切除する必要はないとのこと。
「切って切れないことはないけれど、これを取らないと里親が見つからないとか、そういったことがないのであれば、そのままにしておいたほうが良いです」と、先生から説明がありました。
それよりも、炎症を起して熱を持っている皮膚を治すことが先決とのことだったので、脂肪が入っていた首の下の弛みを手術で切除することは止めにしました。
このままのマーヤを気に入って受け入れてくれるご家族は必ずいるはず!
それに懸けることにしました。

尿検査と血液検査の結果からは、大きな問題や病的所見は見られなかったとのことで、こちらも一安心。
ただ、尿には血液とタンパクが混じっていて、赤血球の数と濃度が基準値よりも低く貧血気味とのこと。
すぐに大きな問題が出ることはなけれども、これに関してもケアをしていく必要がありそうです。

苛酷な環境で満足な栄養も与えられずに何年も生活してきたと思われるマーヤ、小さな体で最低限の健康はしっかりとキープしてきてくれました。
これからは間違いなく体調は上り調子になっていくはずです。
一日も早く里親募集を開始することができるように、僕もしっかりとマーヤの健康を管理していきます。

ちょっと窮屈だとは思うのですが…


胸と前脚の踵を掻き毟る後ろ足にはオレンジソックスを…

そして、足先の啄み防止のために首にはエリカラを…

『これ、ブルーバックっていうんだよね?』

いいえ、違います…


J.Takagi



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