ここ数日、天気の悪い日が続いている。
散歩に行くのも、
雨の降っていないタイミングを狙わなければならない。
しかも、雨が降っていなくても、
稲光とともに雷が鳴っていることもある。
こんな天気が続くと、散歩に行くのも一苦労だ。
でも、幸いなことにエマは雷はまったく怖がらない。
雷が鳴ろうが稲光が光ろうが、
平気な顔をしている。
犬のしつけで、
「子犬の時から雷の音を聞かせておくと、
成犬になったときに雷を怖がらなくなる」
というものがある。
エマが子犬だった頃、
たしかに雷の音をよく聞かせていた。
ネットから拾った雷の音、FF10の雷平原の音、
シンセで作った雷音等、
かなりいろいろなパターンの雷の音を聞かせた。
しかし、雷の音を聞かせたのは、
雷の音に慣れさせようと思ったからではなかった。
どうしようもない暴れん坊だったエマの
悪戯をやめさせようと思ったからだった。
よく犬のしつけ本にも載っている天罰式というやつだ。
確かに最初のうちは、雷の音を聞かせると悪戯をやめて、
狭い場所に隠れて出てこなくなってしまっていた。
びっくりするくらい効果があった。
でも、一週間くらい続けていると、
そのうち雷の音慣れてしまったようで、
平気な顔をして悪戯を続けるようになってしまった。
結局のところ、
「天罰方式で悪戯をやめさせることはできない」
ということがわかり、
悪戯をやめさせるしつけは別の方法でやり直すことになってしまった。
しかし、エマを雷の音くらいでは動揺しない犬に育てることはできた。
最初の目論見とは全然違う結果となってしまったが、
結果オーライというところか。
犬のしつけって、本当に難しいもんだなと思った。
ちなみに、僕も雷は全然平気だったりする。
平気と言うか、子供の頃から雷が鳴るとちょっとワクワクしたりする。
そういえば、雷が鳴り始めると、
バルコニーからエマに稲光を見せたりもしていた。
エマが雷を怖がらないのは、そのせいもあるのかもしれない。
空がゴロゴロ鳴り出して、稲光がピカピカ光っている中、
今日も僕とエマは散歩に出かけるのだった。
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