2008年8月2日土曜日

「お手!」は不要?


久しぶりにわんこのしつけのお話を。。。

「お手」ってありますよね。
一番基本的で簡単なトリックです。
でも、
「お手は意味ないよ。やらせる必要なし。」
っていう飼い主さんが結構いるんです。
本当にそうなんでしょうか?

基本的に犬は足の先を触られることを嫌いますけど、
お手をさせることによって足先を触られることに慣れさせることができます。
あと、散歩から帰ってきて足を洗うとき、
「お手」と言って前足を上げさせると結構便利です。

以前、しつけ教室に通っていたときに先生から聞いた話なんですが、
手を触られるのがとても嫌いな犬がいて、
その犬はいつもトリミングのときにトリマーさんを噛んでしまっていたそうです。
そして、最終的にはどの店でもその犬のトリミングを断られるようになってしまい、
トリミングしてくれる店がなくなってしまったそうです。
その飼い主さんは、そういう状況になってから困り果ててしつけ教室にやってきたそうです。
そのわんちゃんは、飼い主さんにもまともに体を触らせることはなかったそうです。
「仔犬のころからお手だけでもやっていれば、そんなことにはならなかったと思うんですけどね。」
先生はそう言っていました。
エマにもいろいろトリックを覚えさせたりしますけど、
本当は別に難しいトリックなんてできなくていいと思っています。
でも、ブラシをかけたり、歯磨きをしたり、トリミングをしたり、病院で注射してもらったりと、
わんこはわんこでいろいろやらなければならないことがあります。
そんな時にもおとなしくしていられるように、
普段から飼い主が犬を慣らしておかないといけないと思うのです。
そんなことしなくてもちゃんとできるわんちゃんもいると思うんですけど、
成犬になったときにどんな犬になるのかなんてわからないわけですから、
仔犬のうちから「お手!」で飼い主と犬でコミュニケーションを取ることは大事なことだと思っています。
お手は馬鹿馬鹿しいほど簡単なトリックですけど、
これができるとできないでは大きな違いがあるような気がしてならないのです。
大事なのは、お手ができるかどうかではなくて、
どんな時でも自分の犬を「お手をしても良いよ」
という気持ちにさせることができるかどうかだと思います。

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