2008年8月17日日曜日

ナンセンスな子犬のしつけ

子犬のしつけに関する本やサイトはたくさんあります。
僕も、エマを飼う前や実際にエマを飼い始めてから、しつけについて悩むことがたくさんありました。
そんなときにはしつけに関する本やサイトをいろいろ読みました。
でも、今になって思い返すと、何じゃそりゃ?って思うようなものがたくさんありました。
正直、「騙された。。。」って思うようなものも。。。
エマがだいぶ落ち着いてくれた今だからこんなことを言えるのですが、私が「ん?」って思うようなしつけ方法をいくつか紹介させてもらいます。


●子犬に噛まれたら、マズルを掴んでホールドスチールする。抵抗しても押さえつける。
ホールドスチールは噛んだ子犬を叱るためにするものではありません。
犬をリラックスさせるためにするものです。
無理に押さえつけてホールドスチールすると、子犬はマズルを掴ませることやホールドスチールに対して恐怖を抱きます。
将来的にマズル周辺を触られるのを嫌がる犬になってしまうかもしれません。
子犬が噛んだら無視すればいいのです。
もしどうしてもマズルコントロールで噛み癖を直したいのなら、自分の口で子犬のマズルを制するのが正解だと思います。
そもそも犬の世界には、「手でマズルを掴む」という行為は存在しませんから。

●生後3ヶ月以内に他の犬と接しないと、社会性のない犬になる。
そんなことありません。
3ヶ月経ってからでも十分間に合います。
ただ、外の景色や音には慣らしておいた方が良いので、子犬を抱いて外に連れて行ってあげると良いと思います。
ワクチンの効果が完全に出ていない3ヶ月未満の子犬を他の犬と接触させるのは危険です。
そんな危険を冒してまで他の犬と接触させる必要はありません。

●自分の通り道に子犬が寝ていたら、起こしてでもどかせる。そうしないと、犬にナメられる。
これって、どんな性格の悪い人が考えたんでしょうね?(笑)
そんなかわいそうなことする必要はありません。
寝ている犬を避けて通ればいいのです。
そんなことで犬は飼い主をナメたりしません。
もしナメられるのなら、きっと他に原因があるはずです。

●食事は絶対に人間が先にする。犬の食事は人間の後。そうしないと、犬は自分がリーダーだと思ってしまう。
そんなことありません。
食事は人間が先のこともあるし、犬が先のこともある。
いろんなパターンがあるんだと犬に覚えさせた方が後々楽です。
人間の方が絶対に先に食べないといけないなんて、人間してみたらかなりのプレッシャーです。
食欲のない朝だってあるわけですから。

●犬と一緒に寝てはいけない。人間と一緒に寝ると、犬は自分だけで眠ることができなくなる。
半分正解、半分不正解です。
確かに子犬のうちから一緒に寝てしまうと、寂しくて必ず人と一緒じゃないと眠れなくなってしまいます。
でも、生後一年間犬だけで眠らせるようにしておけば、その後は一緒に寝ても大丈夫です。
人間とも一緒に眠れるし、一人だけでも眠れるようになります。
無理に一緒に寝る必要もありませんが、もし犬と一緒に眠りたいなら一年間だけ我慢すれば良いと思います。

●サークルの中にトイレを作り、おしっこをちゃんとトイレでできたらサークルから出して遊んであげる。でも、噛んだら「あ」と言ってサークルに戻す。またおしっこをちゃんとトイレでできたらサークルから出して遊んであげる。(以下繰り返し)
私的には、これが一番「やられた」感が強いです。
ウチもやりましたよ、これ。
でも、大失敗でした。
しつけ相談の掲示板でも、上記の方法を「うまくできない」と悩んでいる人を何人か見ました。
このしつけ方、間違いではないと思います。
でも、初めて犬を飼う人には難しすぎるのです。
なぜなら、トイレのしつけと噛み癖治しのしつけを同時にやろうとしているからです。
しかも、例外時の対応の説明がありません。
「もしサークルから出す前にワン!と要求吠えしたらサークルから出していいの?」
「もし外で遊ばせているときに粗相してしまったらどうすればいいの?」
2つのしつけを同時にしようとしている上に、それ以外の子犬の予想外の行動への対応についてはまったく説明がないのです。
この方法を忠実に実行しようとすると、予想外の事がいろいろと起きて素人はパニックになります。
それに、すぐに噛んでしまうような犬やトイレがうまくできない犬って、ずっとサークルの外に出られないことになりますよね。
一日中犬のそばにいられるような人なら良いのでしょうが、そうでない人は子犬と全然接することができないということになります。
それはそれでちょっとまずいんじゃないの?と思うのですが。。。
この方法で「ぜひしつけしたい!」という人はそれでもいいと思うのですが、このしつけ方、飼い主にも犬にもかなりストレスが溜まります。
私は二度とやりたくありません。


他にもたくさんありますけど(笑)、これくらいで止めておきます。
上記のしつけ方法、実は全部やったんです。
エマが問題犬にならないようにと、結構厳しくやりました。
でも、ほとんど成果が出なくて、途中で全部止めました。
今思えば、止めてよかったと思っています。
「しつけは最初が大事。失敗すると大変なことになる。」という半ば脅迫めいた言葉を真に受けてしまい、一番大事なことを忘れかけていたのです。
「僕は警察犬を育てているんじゃない。犬と楽しく暮らすために犬を飼ったんだ。」
もっと安全で楽しいしつけ方法が他にあったのです。
正直、無駄な時間をすごしてしまったという気持ちがあります。
それについては、エマにも申し訳なく思っています。

どれも犬のしつけのプロの人が考えたことなんでしょうけど、これがどの飼い主、どの犬にもマッチするわけではありません。
一番大事なのは、犬に対する愛情だと思います。
「君のことが大好きなんだよ。」という気持ちを伝えることができれば、犬は何でも言うことを聞いてくれるようになります。
絶対に。

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