2016年4月4日月曜日

【TSR】 保護シュナ『マーヤ』お預かり日記(35)


マーヤが参加したビッグサイトのイベントを挟んだ数日間、ウチでは一頭の柴犬をお預かりしていました。


生後4ヶ月の女の子、レアちゃんです。

レアちゃんは、今年の2月から僕が出張でレッスンさせてもらっている子です。
今回はレアちゃんの飼い主さんからのご希望で、社会化トレーニングも含めて3日間ほどアズワンでお預かりさせてもらいました。

レッスンを始めたばかりの2月頃は、少しわちゃわちゃとした面があったレアちゃんですが…


今ではご覧のとおりです。
少しずつ落ち着くことを覚えて、飼い主さんがいない場所でものんびりと過ごすことができるようになっています。

レアちゃんは、人にも犬にもフレンドリーな柴犬です。
初めて会ったエマやマーヤに対して、とても落ち着いた状態で接してくれました。

特にマーヤとは相性が良かったようで…

 『いやいや、トイレは別々でお願い…』

常にくっ付いていたかったという感じ(笑)

サイズが近かったからとか、マーヤが母犬経験者だったからとか、理由はいろいろあると思いますが、レアちゃんはマーヤをとても気に入ってくれました。

一緒に出かけた散歩でも、レアちゃんはマーヤの横について歩きます。


犬同士の相性というものは、人が思い描いている理想形を作為して作り出せるというわけではありません。
手間隙かけて慣らしていけば、相性の悪い犬同士でも相手を気にせず一緒にいられるようにすることはできます。
でも、人ができるのはそこまでです。
後は、犬同士がどう折り合いをつけてくれるのかを見守るだけ。
人為的に大嫌いを大好きにすることは、ほぼ不可能と考えて間違いないと思います。
人間同士の関係でも同じことが言えますよね(笑)

人が作り出すその場の空気によって犬の精神状態をコントロールすることができますが…だいぶ話が長くなるので、その話題についてはまた別の機会に…


そんな訳で、人にも犬にもフレンドリーなこのコンビは、僕が特に気を張らずとも同じ空間で自由に過ごさせることができました。

じゃあ、レアちゃんやマーヤは犬に対してフレンドリーだから、どんな犬とでもフリーで過ごさせておいても大丈夫かというと、それもはちょっと違います。


マーヤにも苦手なタイプの犬はいます。

過去の経験に依るものだと思いますが、マーヤは下半身に何かが触れることを非常に嫌います。
最近ではだいぶマシになりましたが、散歩中にリードが腰の辺りに触れると、急にスピードを上げ走り出してその場から逃げようとします。
シャンプーをしようと腰の辺りにお湯をかけたら、叫び声を上げたこともありました。
普段まったく吠えないマーヤが叫び声…それくらい下半身に何かが当たることを嫌うのです。
たぶん、以前に飼育されていた場所で叩かれたか蹴られたか、無理やり押さえつけられたか…そんなことがあったのでしょう。

なので、直接的なボディタッチでコミュニケーションを取ることを好む犬の相手はマーヤにはできません。
マウントする犬は論外ですし、相手の体に脚を掛けて遊びに誘うような犬の相手もマーヤには無理でしょう。
いくらフレンドリーと言っても、それは相手が発する刺激次第。
これも人間と一緒です。
耐えられる刺激と耐えられない刺激、誰にでもありますよね。

マーヤの預かりも4ヶ月目に突入して、そろそろ本格的に里親さんの募集計画を立てようかと考えています。
その時に考えないといけない大切なことの一つに、『マーヤにとって最適な新しい生活環境の提供』というものがあります。
一口に生活環境と言ってもいろいろありますが、新しい生活環境での『先住犬の有無』はマーヤにとって大きな問題となると考えています。
ウチで預かり始めた頃は割りと素っ気無かったマーヤですが、最近はすっかり家庭犬らしく甘え上手になりました。
マーヤの性格を考慮すると、ひとりっ子としてのんびり過ごさせてあげたほうが良い気がします。
でも、マーヤはウチに来てからエマと一緒に行動することによって、新しいことをいろいろと覚えていきました。
オスワリ・フセ・マテ・オテ&オカワリ・トイレトレーに自発的に移動しての排泄…ウチで預かり始めた頃、マーヤはこれらの行動を人の指示で行うことができませんでした。
今は全部できるようなっています。
それらの行動、僕はそんなに教えていません。
エマの行動を見て、マーヤはそれを覚えていったのだと思います。
それを考えると、お手本となってくれる先住犬がいる環境に入ったほうが良いのかもしれません。
エマと張り合いながらの基礎トレも嫌いではないようなので(笑)

マーヤがどんな家族を見つけるかはまだわかりませんが、マーヤよりも年上で落ち着きと包容力のある先住犬がいる環境があれば、それが一番良いのかもしれません。
マーヤはマーヤで慣れてくると結構しつこいので、それを軽くいなしてくれるような懐の広い子がいれば最高ですね。

J.Takagi


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5 件のコメント:

karingomama さんのコメント...

先住犬の話とても納得でした。
3歳離れた林檎(12歳で肝胆ガンで死亡)を迎えた時、先住犬の花梨(15歳で老衰で死亡。大人しく誰とでも仲良く出来る仔でした)が2週間以上私にさえ背中を向け、無言の抵抗をしていました。花梨の為にと迎え入れたつもりが、ストレスになってしまったのですね。
一人っ子より楽しいなかと人間が考えても、それぞれの性格や育ってきた環境などで簡単にはいかないのだと学びました。
マーヤちゃんにとって、楽しく過ごせてストレスの溜まらない環境が見つかると良いですね‼️
長々とすみませんです、ついつい色々思い出してしまって🙇

Junichi Takagi さんのコメント...

◆karingomamaさま
いつもコメントをいただきありがとうございます(*^^*)
犬の性格、過去の経験からくる感情、犬同士の相性は、簡単に変えられるものではないと思います。
子犬のうちからいろいろな環境に慣らしておけばある程度は犬が自力で対応してくれますが、成犬になってから苦手を克服するのは時間も手間もかかります。
それをやっても変えられない場合もあるので、多頭の飼育を始める際は十分な注意が必要です。
我が家のエマも多頭の環境での生活は不得手ですが、マーヤは穏やかな性格なのでエマもすんなり受け入れてくれたのだと思います。

maccha-milk さんのコメント...

初めまして。
楽しみにブログ拝見してます!
いつも読み逃げしていましたので(汗)コメント入れさせていただきました。

我が家にも女の子のシュナがいましたが、
13歳で虹の橋を渡ってしまいました。。

愛護センターでの現状や、不衛生な多頭飼育、飼育放棄などを考えると胸が痛みます。
かわいそうなコが居過ぎです。

一匹でも助けられたら。ということで、我が家も保護犬を家族に迎えいれました。

マーヤちゃん、応援してます!
幸せになってね。


maccha-milk さんのコメント...

初めまして。
楽しみにブログ拝見してます!
いつも読み逃げしていましたので(汗)コメント入れさせていただきました。
我が家にもシュナがいましたが、虹の橋を渡ってしまいました。
今は保護犬であったワンコが家族になりました!
愛護センターでの現状や、不衛生な多頭飼育、飼育放棄などを考えると、胸が痛みます。

マーヤちゃん、応援してます!
幸せになってね。


Junichi Takagi さんのコメント...

◆maccha-milkさま
コメントをいただきありがとうございます。
また、いつもマーヤの預かり日記を読んでいただき嬉しく思います。

たくさんの保護団体や行政の担当部署の方が日々活動を続けていますが、放棄される動物の数は減っていません。
マーヤは一般家庭で飼われていた犬ではなく、繁殖屋が遺棄したシュナです。
マーヤのように繁殖屋で飼育されている犬は、そこにいても決して家庭犬らしい幸せなど得られるはずもないのですが、そうかといって捨てられて良かったのか…と、複雑な思いも心の中に持ちながら保護犬たちと接しています。

TSRでお預かりしているシュナ・シュナMIXの子達は、みんな新しい家族を見つけて幸せになっていきます。
でも、できれば保護しなければならないような子を作らないことが一番だと思っています。
悪質な繁殖屋を無くすこと、そしてそこに繋がるようなところから動物を迎えない世の中の流れを作ることができれば良いですね。