2015年10月17日土曜日

【TSR】 保護シュナ一歩くんお預かり日記(29)


『一歩くんも一緒にお散歩行きませんかー?』

フィービーママさんと風ちゃんママさんが、また一歩くんとお散歩に行きたい!と誘ってくださったので、今回も遠慮なくご一緒させてもらいました。

場所は、市内にあるそうか公園です。


昭和の終わりにできたそうか公園、犬の散歩にはうってつけの遊歩道があります。
ドッグランもあります。
文句の付けようのない良い公園です。

が、僕は滅多にこの公園に来ることはありません。
というか、ここにきたのは約10年振りです。
何故でしょう?

何故かと言うと、ウチの近くにこの公園の約3倍の広さがある舎人公園があるからです。
公園への所要時間も、舎人公園はそうか公園の1/3...遠い市内の公園よりも近い隣町の公園ということで、自然と舎人へと足が向いてしまうのです。
移動を面倒がらず、ちゃんと市内の施設も利用しないといけませんね。
ちなみに、舎人公園のパーキングは有料ですが、そうか公園のパーキングは無料です。
お得です!

さて、肝心のお散歩ですが...
今日はエマには留守番してもらっているので、この三頭でのお散歩になります。


一歩くんを預かった直後は、こんな画像の撮影も不可能だったのですが、今では普通に撮影できるようになりました。
どんなわんこともすぐにこの状態を作ることができるわけではありませんが、慣れている子とならば落ち着いてスワレマテしていられるようなりました。
これは、一歩くんに接してくれたたくさん人達、たくさんのわんこ達のおかげです。
感謝の気持ちでいっぱいです。

風ちゃんとの並走も問題なくできるようになりました。
一歩くんは去勢が遅かったせいか、女の子を追い掛け回す行動が多く見られたのですが、最近はそんな行動もだいぶ少なくなってきたように感じます。
動きの早い猫や吠えながら向かってくるわんこには激しい反応をしてしまう一歩くんですが、どんな状況でも落ち着いていられるようにトレーニングを重ねています。

犬も人間と同じで、長年学習を積み重ねてきた行動ほど矯正が困難になります。
僕だって、他の人に指摘されないと気付かないような長年続けてしまっている自分のクセを急に直せと言われても、たぶんできないのではないかと...
でも、一歩くんにはそれをやってもらおうとしているのです。
人間って本当に勝手だな...自分でトレーニングをしていながら、自分に対してそんな思いも湧き上がってきます。
でも、新しい飼い主さんと楽しく幸せな生活していくために、安全に散歩ができる犬になってもらいたいのです。
8年間続けてきた(一歩くんにとっては)自然な行動を止めてもらって、それを別の行動に置き換えていく訳ですから、たくさんの時間が必要になり、我慢をしないといけないことも多くなります。
でも、一歩くんは少しずつ要求されていることを理解して、それを具現化することができるようになっています。
犬って本当に素晴らしい生き物だと思います。
メリットのある行動とメリットのない行動をしっかり判断、理解した上で、それを実行できるのですから...
人間って、わかっていてもそれがなかなかできない生き物ですよね。
僕もきっとそうなんだと思います。


犬が並んで歩く姿って、見ていると本当に楽しい気分になってきますよね。
一歩くんには、どんな犬ともこんな風に並んで散歩ができるようになってもらいたい...心から走願っています。
そのために、残りの二週間、また一緒にトレーニングを頑張っていこうと思っています。

8月中旬からの約二ヶ月間、一歩くんの生活は大きく変わりました。
いや、正確に言うと...ウチで預かるまでの八年間、一歩くんがどんな生活をしていたのか詳細はわからないので、たぶんまったく違う生活になった...と思うのですが、一歩くんは激動の毎日を日々しっかりと付いてきてくれています。
一歩くんがどう思っているのかはわかりませんが、毎日を楽しんでもらえるように...と毎日そればかりを考えながら、一歩くんと接してきました。
いきなりクルマに乗せられて草加に連れてこられたとか、マーキングさせてもらえなくなったとか、慣れないハウストレーニングをさせられたとか、エマに飛び掛って怒られたとか、病院に連れて行かれていきなり検査されたとか、たくさんの人に遊んでもらったとか、犬の友達ができたとか、渋滞にハマりながら保育園に通ったとか、いろんな公園で散歩したとか...人間側の勝手な思い込みや自己満足でしかないのかもしれないけど、一歩くんの可能性を少しでも広げるために、思いつく限りの経験をさせてきました。
新しい家族が見つかって新しい生活が始まったら、きっと僕や嫁やエマのことは少しずつ忘れていくと思います。
でも、今ここで経験していることは、天に召されるその瞬間まで絶対に忘れないでもらいたいと思っています。
賢くて記憶力の優れた一歩くんのことなので、きっとこの経験を活かして更に成長してくれることと思います。
犬の社会化は生後三ヶ月まで...と言われていますが、『歳を取ってもできるよ。時間かかるかもしれないけどね。』ということを、一歩くんは教えてくれました。


そうです、やればできます。
やらなければできません。
行動することによって、可能性が広がっていくのです。

ということで、過去にやった経験があるかどうかはわかりませんが、今日は一歩くんに公園のすべり台に乗ってもらいました。
犬がすべり台に乗って遊ぶ必要なんてない...と言われてしまいそうですが、高いところが苦手な一歩くんにとっては、すべり台に乗ることは高い場所慣れのためのとても良い練習になるのです。
夕方の人の少ない公園に行くと、こんな遊びもできたりします。
ウチからちょっと遠いということもあって縁遠くなっていたそうか公園ですが、一歩くんがウチにいる間にもう一度この公園に一緒に遊びに来たいと思っています。

一歩くんはあと二週間でトライアルに入ります。
そのトライアルが良いご縁に繋がることことを、毎日心から祈っています。
トライアルまでの約二週間、一歩くんは休み無しです。
たくさんの友人、知人が「一歩くんに会いたい」という連絡をくれて、スケジュールは埋まってしまいました。
羨ましい限りの超売れっ子です(笑)
本当にありがたいことです。
きっとあっという間の二週間だと思いますが、また更にトレーニングと社会化を積み重ねて、万全の状態でトライアルに送り出してあげたいと思っています。
もう8歳のシニアだけど、パワフルでバイタリティ豊かな一歩くんのことなので、きっと問題ないでしょう。
どちらかというと、僕のほうが先にダウンしないように気をつけないと...です。


大好きフィービーパパさんと。
フィービーパパさんが抱っこすると、何故か一歩くんは唸りません。
何でだ?

J.Takagi


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