2014年11月14日金曜日

犬を褒める言葉


犬がこちらの望むことを上手にしてくれた時に使う『犬を褒める言葉』というものがあります。
「いい子」とか、英語だったら「Good Boy」とか、犬の飼い主さんはそれぞれ自分なりの『犬を褒める言葉』を持っていることと思います。

僕はエマを飼い始めてから、ずっと「いい子」という言葉を褒める言葉として使っていました。
でも、最近その褒める言葉を変えました。
ブログに埋め込んでいる動画を見てくださっている方はわかると思うのですが、最近は「おりこうさん」という言葉で、犬の行動を褒めるようにしています。

先輩トレーナーの何人かが、この言葉で犬を褒めているのを見て、何となく真似をしてみたのですが、これが犬には大好評!…のような気がします(笑)
言葉のイントネーション、音の柔らかさが犬にはちょうど良いのか、「いい子」という言葉を使うよりも、犬がしっかりこちらを見てくれるような気がします。
それと、文字数のせいか、犬が間を取りやすいようで、次の行動への移行がスムーズに感じます。

もしかすると、ただの気のせいかもしれません。
その言葉によって、犬ではなく、僕自身の間の取り方が良くなったのかもしれません。
でも、この言葉で今はうまく犬たちと繋がることができているので、先輩たちに感謝しながら「おりこうさん」を使わせてもらおうと思っています。

おやつやおもちゃだけでなく、この『犬を褒める言葉』もトレーニングを行う際の大切なご褒美となります。
同じ言葉でも、イントネーションや強さが変わったり、発せられるタイミングが違ったりするだけで、犬の反応が大きく変わります。
どんなタイミングで、どれくらいの強さでその言葉を発すれば、犬がよい反応を示してくれるのか…そんな事を考えて試しながらトレーニングを重ねていくと、その言葉は強力なツールとなるはずです。



本題から話が少し逸れますが…
犬のしつけ本やしつけ情報サイトに、「犬を褒めるときは、大袈裟に褒めてあげましょう」という、非常に抽象的な表現で犬の褒め方を説明しているもがあります。
これ、どうすればいいのか全くわからず、何のことやらさっぱり……ですよね(笑)
僕自身も犬を飼い始めたとき、しつけ本に記載されているこの一文を見て頭を悩ませました。
自分なりに色々試してみたのですが、犬が怖がったり唸って威嚇してきたり…
パピースクールに通い始めたその日、トレーナーさんに「大袈裟に褒めるって、どう褒めればいいんですか?」と真っ先に聞きました。
そして、それを目の前で見せてもらい、「自分の犬の褒め方は完全に間違っていた」ということをはっきりと理解しました。
やはり、実際に目の前で見ないとわからないことってあるんだな…と思いながら、その一文を心の底から呪いました。

僕が本やサイトで「犬を褒めるときは、大袈裟に褒めてあげましょう」という文章を読んで試した褒め方は、ムツゴロウさんが大型動物に接するときの褒め方でした。
「よぉーーーし! よしよしよしっ!」という、あれですね。
「犬を褒めるときは、大袈裟に褒めてあげましょう」という文章を読んで、〔大袈裟に褒める=ムツゴロウさんの褒め方〕と勘違いしてしまってたのです。
いけませんね……わからないのであれば、最初からしっかりとプロの指導を受けるべきでした。
ただ、その当時の僕と全く同じ勘違いをしている人……特に男性に多いようですが、結構そういう飼い主さんを見かけます。
僕とエマが通っていたパピースクールでも、小型犬に向ってそれをやってしまう男性飼い主の方が結構いました。
小型犬にそういう褒め方をしてしまうと、当然ですが犬は怖がります。
あれはムツゴロウさんがやるからいいのであって……というか、ムツゴロウさんはウフルドッグやクマやトラを相手にはあれをやりますが、小型犬を相手にしたときはやりませんから……
無駄に大きな声やアタックの強い声、しかも体の大きな男性からそれが発せられると、それがどんなに褒めている言葉であっても、犬は威嚇されていると勘違いします。
犬に接するとき、特に声で犬を褒める時は、できるだけ柔らかい声を使ったほうが犬に気持ちを伝えやすいと思います。
赤ちゃん言葉にならない程度に…ということで(笑)


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