2013年10月14日月曜日

僕たちはF1に夢を求めている


個人的には『盛り上がりに欠けた』と思っているF1日本グランプリが終わった翌日の今日、ツインリンクもてぎに行ってきた。

特に観たいイベントや大きなレースががあった訳ではない。
昨日、弟から
『ちょっとドライブに行かない?』
と突然LINEで連絡がきて、特に何の目的がある訳でもなく、男二人で茂木まで行ってきた。


きっと弟は、個人的にいろいろとごたごたと面倒なことが続いた僕の事を心配して連絡をしてきてくれたのだろう。

僕も弟も昔からクルマやモータースポーツが大好きだ。
最近、僕はサーキットにレース観戦に行くことはなくなってしまったけれど、弟は今もSUPER GT等のレースをサーキットで楽しんでいるようだ。
実家にいる頃は、日曜の深夜1:00に二人でテレビの前に座って、セナプロ対決や日本人ドライバーの活躍、そしてホンダエンジンの快走を毎レース期待しながら楽しんでいた。


僕と弟が実家のテレビで一緒に楽しんでいた頃のF1は、こんなマシンがサーキットを駆け巡っていた。


〔ウィリアムズ・ホンダ〕
エンジンサプライヤーとしてF1に復帰したホンダのターボエンジンを搭載して、見事にチャンピオンを獲得したマシン。

このマシンのカラーリングは大好きだ。
F1らしさをものすごく強く感じさせてくれる。



で、ホンダと言ったらやっぱりこれだね。

〔マクラーレン・ホンダ〕
手前のMP4/4はホンダターボエンジンを搭載して、88年シーズンには16戦中15勝という快挙を成し遂げた怪物マシン。
本当にこのマシンは負ける気がしなかった。

たぶんもう二度と纏うことができないであろうマルボロのロゴとカラーリング。
レーシングカーには〔Marlboro〕がよく似合う。



ここ何年かのF1サーカスにケチを付けたい訳ではないけど、この当時のF1は本当に魅力的できらきらと輝いていた。

毎レース毎レース、絶対に目が離せないくらい面白くてワクワクさせてくれた。
90年に鈴鹿で見たマクラーレンは、テレビで見るよりも色鮮やかで輝いていた。
130Rで聴いたフェラーリのV12エンジンの音は、テレビで聴くよりも甲高いジェット戦闘機のような機械音だった。

中嶋悟のアデレードでのファステストラップ、鈴木亜久里の鈴鹿での表彰台。
あんなに夢中になっていたはずのF1なんだけど……

ごめん、今年の鈴鹿GPのテレビ放送はほとんど観なかった。
だってねぇ……

日本人のドライバーがいないから…
日本の自動車メーカーが参加していないから…

でも、それだけじゃないんだよ。


普通に走っていればチャンピオンになれたのに、最終戦の終盤に無茶なプッシュをしてタイヤバーストさせてタイトル逃してしまうマンセルとか…




腹黒そうな策士だけど、ドライビングテクニックや戦略では誰もかなわなかったプロストとか…



とにかく速かったけど、繊細で脆い面もたくさんあったセナとか…


たくさんのレーサーたちが、命がけで僕たちを楽しませてくれた。

速いだけではね。
速いだけでは面白くないし、魅力も感じられないし……
離れて行っちゃうと思うんだ、昔からのF1好きな人たちが…

〔レーサー〕って呼べる人が、そう感じされてくれる人が、少ないんだよね、今のF1は……
だから
『今はF1よりSUPER GT見ている方が面白いんだよね。』
なんて言う人が増えちゃうんだよ。



で…なんだかんだ言ったって、僕たちはやっぱりね、

『日本のチームがF1で走ることを待ち望んでいる。』


『日本人のレーサーがF1で走ることを待ち望んでいる。』




『日本のエンジンがF1で走ることを待ち望んでいる。』


『日本のタイヤがF1で走ることを待ち望んでいる。』


夢がないとね、F1には。
だって、僕らは乗れないんだから、F1マシンには。
だから、夢を感じさせてくれないF1には魅力を感じないんだ。

もう少し待てば、また夢がかなうのかな…


『やっぱり夢がないとね。』



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