2013年10月2日水曜日

エマの体に起きた異変


「ん? エマの体になんかできてるよ?」

昨日の夜、エマの体を撫でていた嫁がそんなことを言い出した。
「また面皰(めんぽう)?」
と聞いたら、
「違う違う。そういうのじゃないよ。」
と嫁が言う。
(さっきドライヤーしたときは気付かなかったんだけどなぁ…)
と思いながら、エマの体を見てみたらこんなことになっていた。


画像だとわかりにくいけど、左胸の辺りがぷくっと膨れていた。
筋肉が膨れているわけではなくて、皮膚の下に丸い餅のような柔らかいものある感触だ。
何だろう…これ…脂肪種ってやつなのかなぁ……

エマの様子は特にいつもと変わらない。
元気もあるし食欲もある。
膨れているところを触っても特に痛がったりはしない。

しばらくすると、
「あら…ここにもできてる…」
と嫁がエマの右の脇の下を指差した。
…………………
(わきの下? リンパ? リンパ腫?)
一瞬、背筋を冷たいものが走った気がした。
エマはもう8歳になっている。
犬の年齢で考えると、もう決して若いとは言えない。
これは何か大きな病気の前兆科も知れない。
これはすぐに診てもらわないと……


そして今日、かかりつけのアニー動物病院にエマを連れて行った。

アニーの先生は診察台に乗ったエマの胸と脇の下を触診しながら話し始めた。
「エマちゃんはもう8歳でしたっけ?」
「はい。9月で8歳です。」
「いろんな病気に罹っても不思議ではない年齢でけど、これは癌とかリンパ腫ではないと思いますよ。」
「ちょっと前に脇の下に結構大きなめんぽうがいくつかできたんですけど、それも何か関係ありますか?」
「それも考えられます。そこに傷ができて菌が入って炎症を起こしたのかもしれません。」

触診してもらった限りでは、多分大きな病気ではなさそうな雰囲気だ。
「今日は抗生剤を注射します。それで、抗生物質を一週間飲んで経過を見ましょう。」
「腫れている部分の細胞を取って検査とか、そういったことはしなくて大丈夫ですか?」
「そこまで緊急を要する症状ではないので大丈夫です。そこまで重篤な症状だったら、すぐに入院してくださいって言いますから。」
と言って先生は笑った。
とりあえず、一安心していいのかな……
最後に、ひとつ気になっていたことを先生に聞いた。
「リンパ腫のしこりって、硬いものなんですか?」
「いえ、そうとは限らないです。いろんな症例があります。」

エマは先生に注射を打ってもらい、一週間分の抗生物質を出してもらった。
一週間後にまた診察を受けることにして、今日はエマをそのまま自宅に連れ帰った。


今日の診察代、注射代、薬代の合計は税込3,150円。


動物保険のアニコムが半額負担してくれるので、自己負担額は1,575円。

ペット保険に入るなんてなんてアホらしいという人もいるけど、今回のように何かあったときには助かっている。


で、これが今回もらってきた〔パセトシン〕という薬。


細菌の細胞壁を破壊して細菌を死滅させる働きのあるペニシリン系』の抗生物質らしい。
これはペット用のものだけど、パセトシン自体は人間にも処方される薬だ。

しかし……エマがこの薬を飲まねぇ飲まねぇ……
飲んだフリしてペッっと吐き出す。
呆れるくらい飲まない。
最近、フィラリア薬はおやつの香り付き、抗生物質はジュース風のシロップ、そんなものばかり使って楽していたせいで普通の薬を飲ませるのにえらく苦労した。
まったく……この薬は君のためのものなんだよ。

どうか、エマの病気が大病でありませんように……



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