2013年10月21日月曜日

うどんも大好き! (うどん 丸香)


いつもラーメンの記事ばかり載せているので、たまにはうどんの話ということで…

神保町のお茶の水小学校のすぐ近くに、いつもいつも行列を成している店がある。
それが〔丸香〕といううどん屋。


昼間にあの近くを通ったことがある人なら、毎日毎日途切れることのない行列をきっと見たことがあるはず。

僕はこの店の近くにある麺処 美空というラーメン屋の生姜らーめんが好きでそちらによく行くのだけど、〔美空〕に行く途中、いつも行列ができているこのうどん屋がずっと気になっていた。
ただ、僕は『昼食のために店の外に並ぶなんていう行為はナンセンスだ』と考えるタイプの人間なので、いつも行列を成している〔丸香〕を横目に素通りしていた。
『そこまで並ぶほど美味いのかぁ?』という疑心暗鬼、行列を作る店や有名店に対して過敏に拒絶反応を示す僕の体質等々、いろいろと障害があったので、僕が〔丸香〕ののれんをくぐることは一生ないと思っていた。


でも、いつもあれだけの行列を作っている店が生活圏内にあると気になってしまうのが人の心というもの(笑)
この店の情報をネットで色々と調べてみた。
すると……いつも混んでいるだけあって、とても評価の高いうどん屋さんだということがわかった。
〔関東で一番おいしい讃岐うどん屋〕とか〔わざわざ香川まで行かなくても本場よりうまいうどんがここで食べられる〕とか、とにかく興味を惹かれるような高評価のレビューが多い。
どうやら店主の方は高松の出身で、香川の名店である山越うどんで修行をしていたらしい。
魅力的な情報はたくさん得られたけど、やっぱりあんなに並んでまで昼を食べる趣味なんて僕にはないから…関係ないな…と思っていた。


ところがある日、遅めの昼食を食べるために午後3時過ぎに〔丸香〕を通りかかったら、〔丸香〕名物の行列がなかった。
外から店の中を覗き込んだら席も空いていたので、
(もしかしたら……これはチャァァァァンス!! 逃すものかぁぁぁぁっ!!)ということで、迷わず〔丸香〕の暖簾をくぐった。


メニューが結構豊富な店なのでちょっと迷ったけど、
『まずはシンプルなうどんを味わおう』
ということで、〔かけうどん(温)〕を注文した。
それと、揚げ物メニューからは、〔ちくわ天〕〔かしわ天〕〔赤天〕を注文した。


うどんのつゆはいりこのダシ。
透き通ったつゆはまろやかで上品な味。
やっぱりうどんに関しては、だしもつゆもこれが正解なんだと思う。
ここ数年の間にこの辺りで幅を利かせるようになった某うどんチェーン店のつゆとはもう比べ物にならないくらいうまい。
これのつゆを飲んでしまったら、もうあっちのうどんは食べられなくなる。

そして麺。
〔丸香〕の麺の食感は、
『ああ、うどんのコシってこういうことを言うんだな…』
ということを体感させてくれる。
以前、香川出身の知り合いが、
『こっち(関東)の人たちって、やたらと反発力の高いうどんの麺のことをコシがあるって言いますけど、それってちょっと違うと思うんですよ。一度香川のうどんを食べてもらえばわかってもらえると思うんですけど……』
なんてことを言っていたけれど、〔丸香〕のうどんの麺を食べてそれがどういうことなのかがやっと理解できた。
〔丸香〕の麺は噛んだ時、決して反発しない。
歯の動きに合わせて変形しながら切れていく。
でも、麺が柔らかいわけではなく、しっかりとした弾力がある。
反発しない弾力…これが讃岐うどんの麺なんだな…ということを、この店のうどんを食べて初めて知った。
テーブルの上には白ゴマ、天かす、一味唐辛子が置かれているけど、できればそれらを使うのは最小限に留めたほうがおいしく頂けると僕は思う。

それから天ぷら。
香川では、魚のすり身を油で揚げたものを〔天ぷら〕と呼ぶらしい。
関東で言うところのさつま揚げとほぼ同じものだ。
香川から取り寄せているものなのか、この辺りのスーパーで売っているさつま揚げのようなごちゃごちゃとしたいろんなものが混ざっているよ的な味はしない。
素朴でシンプルな懐かしい味がする。
〔上天〕〔赤天〕だと素朴すぎて物足りない…と感じる人には、風味にパンチのある〔じゃこ天〕がおすすめ。

そして揚げ物だけど、〔ちくわ天〕〔かしわ天〕がとにかくうまい。
〔ちくわ天〕はもちもちっとしたちくわの食感がたまらない。
〔ちくわ天〕に使われるちくわは日によって物が変わる。
僕は何も入っていないシンプルなちくわとたこのちくわが好きだ。
〔かしわ天〕は香川の地鶏である讃岐コーチンの天ぷらで、外はサクサク中はジューシーで美味。
これも例のチェーンうどん店の〔かしわ天〕とは比べ物にならないくらい美味い。
この店に来たらうどんと一緒に必ず注文したい一品だ。


僕はうどんも冷たいものはあまり頼まないのだけど、たまーに気が向くと…


この〔山かけうどん〕を注文する。
このうどんは、テーブルに置いてあるダシ醤油をぶっかけてかき混ぜて頂く。
〔山かけうどん〕はつゆが入っていないので、〔かけうどん〕とはまた違ったうどんの食感を楽しむことができる。
わさびの効いた山芋が絡んだ麺がたまらない。
僕は香川には一度も行った事がないけれど、香川でうどんを頂いている気分になれるうどんだと思う。


それと、残念ながら画像がないのだけれど、〔肉うどん〕も絶品。
※うどんに夢中になりすぎて、撮影するのを忘れたらしい(笑)
〔丸香〕〔肉うどん〕は赤ワインと和三盆のカラメルを加えただしで煮込んだ牛肉とたまねぎが載っている。
うどんに牛肉……というところにちょっと違和感を覚えたけど、思い切って食べてみたらこれがものすごくうまい!
唐辛子よりも胡椒が合ううどんだ。


ああ、こんな記事を書いていたら何だか〔丸香〕のうどんが食べたくなってきた(笑)
これ以上画像を見ているだけっつーのも辛いので、そろそろまとめようかな…

ということで、これから〔丸香〕に行ってみようかな…と考えている方にミニ情報のご提供を…

〔丸香〕はいつも長い行列ができているけれど、客の回転は早い。
店の外に10人くらい並んでいても、10分前後待てば席に着ける。
オーダーも並んでいるときに取ってもらえるので、席に着くとすぐにうどんが出てくる。
なので、思っているよりも行列に並ぶのは苦にならないはず。
ただ、店側も客を早く回転させようという接客をする(注:接客態度が悪いということではないので…その点、くれぐれも誤解のないよう…)ので、落ち着いてゆっくりうどんを味わいたいというお客さんには不向きの店だと思う。
ばーっとうどんを注文してばーっとうどんを食べてばーっと代金を支払ってばーっと帰る。
特に混雑時は、そのくらいのつもりでこの店に入ったほうが面食らわなくて済む。

『行列に並ぶのなんてごめんだ! でも、丸香のうどんは食べたい!』
という人向けに、こんなサービスもある。


これを使えば行列に並ばずに、すぐに〔丸香〕うどんが楽しめる。
が、僕はこれを使ったことはないし、使っている人を見たこともない(笑)

それと、
『昼は混んでいるから、時間ずらして行ってみようかな。』
と考えているあなた、時間をずらすのならば開店直後に行くことをおすすめする。
ラストオーダー間際に行くと、揚げ物や天ぷらがもうなくなってしまっている場合がある。
最悪の場合、うどん玉終了でうどんを食べられずに泣く泣く撤収なんてこともあり得るので要注意。
特に土曜日はラストオーダーが午後2時30分なので注意が必要だ。


最後に…
店主の方が修行された〔山越うどん〕の麺、実はこんなところで買えたりする。




【うどん 丸香 店舗情報】
・住所:東京都千代田区神田小川町3-16-1 ニュー駿河台ビル 1F
・営業時間:〔月~金〕11:00~19:30(L.O.) 〔土〕11:00~14:30(L.O.)
       ※うどん玉がなくなり次第閉店
・定休日:日曜日・祝日・年末年始



2013年10月17日木曜日

ラーメン大好き! Vol.6 (しおの風)


少し前の記事で紹介した〔武藤製麺所〕の最寄り駅である竹ノ塚には、〔しおの風〕というラーメン屋さんもある。
こちらも〔武藤製麺所〕同様、塩ラーメンを売りにしたラーメン屋さんだ。
どちらも売りが塩ラーメンということで、この二つのラーメン屋はこの辺りでは何かと比較されることが多い。

ということで、今回は〔武藤製麺所〕のライバルとも言えるラーメン屋〔しおの風〕をご紹介。


最寄り駅の竹ノ塚からは、徒歩だと10分程かかる。
東口駅前の商店街を抜けて、
『うーん、こんなところにラーメン屋があるのかなぁ……』
と思い始めた頃にこの看板が見えてくる。

この店には無料駐車場もある。
が、2台しか停められないので、混みそうな時間帯は近くのコインパーキングを利用したほうがストレスを溜めないで済むかもしれない。



店内に入ると、カウンターにはたくさんの塩が……
塩の博覧会状態で展示されている。


さすが、塩ラーメンを売りにしているお店だ。

席はカウンターのみで10席ほど。
〔武藤製麺所〕に比べるとコンパクトな店だ。

メニューは、塩系のらーめんが中心だけど、つけ麺や醤油ラーメンもある。
が、せっかく〔しおの風〕に来たのなら塩ラーメンを注文したいところ。


僕がこの店で頂くのは、この〔塩らーめん〕



もしくは、こちらの〔特選塩らーめん〕



この店のスープは、〔鶏ガラ・豚骨〕をだしにしたスープと〔魚介〕をだしにしたスープをブレンドしたダブルスープ。
そこに鶏油が加わる。
鶏油の量は調節が可能だ。



〔しおの風〕のスープはとてもやさしいマイルドな味がする。
〔武藤製麺所〕のようにだしや塩がガツンと来るパンチのある味ではなく、すべてのバランスが取れた上品な味だ。
さっぱりあっさりな塩のスープに仕上がっている。
『あっさりした塩ラーメンが食べたい!』なんて思ったときには、打って付けのラーメンだと思う。
そのあっさりさっぱりな塩のスープがこの店の最大の魅力になっている。
逆にそれが物足りないと感じる人もいるようだ。
そういう人たちは、大抵〔武藤製麺所〕を推すことが多い。
まぁ、それもわかる気がする(笑)
ただ、僕の知る限りでは、女性ウケは圧倒的に〔しおの風〕の方が良い。
それもとてもよくわかる気がする(笑)
女性の口には、パンチの効いたガツンと来る味よりも、こういった上品な味が合うようだ。

麺は〔浅草開化楼〕の細麺。
この麺は良くも悪くも癖のない、どんなラーメンにも合う麺だと思う。
もうこれは好みの問題でしかないが、僕はこの麺は〔しおの風〕のスープにぴったりハマっていると思う。
ただ、いつも思うのだけど、加水率が高すぎるような気がする。
これも好みだと思うが、僕としてはもう少し加水率を低くしてほしいと思う。


そして、餃子。
この店は餃子も薄味でお上品。
ニンニクもほとんど入っていないような味で、ウチの自家製餃子の味に非常に近い。
僕よりも嫁が好きで、ここに来るといつもこれを頼んでいる。



ウチには子供がいないからどんなものか見た事がないけど、100円で食べられる〔お子様らーめん〕なるメニューもある。
小さな子供の来店も意識したこのサービスは、とても良いと思う。



それ以外にも、髪が長いお客さん用に髪留めのゴムが用意してあったり、カウンターテーブルにはラーメン胡椒、ねりうめ、ガーリックチップ、ゆずこしょうといった他のラーメン屋ではなかなか見ない豊富なバリエーションの卓上セットが用意されていたり、クーポンがあるのでトッピングや大盛りが実質タダで楽しめたりと、この店には他店にないような色々なサービスがある。
これは客の立場からするととても嬉しいことだ。

なんだけど……
ここからはちょっと厳しいことを書かせてもらおうと思う。

何年か前から、
『あの店、作る人変わってからちょっと味落ちたよね?』
とか、
『前よりも店員の接客態度が悪くなったと思う。』
とか、そんな話を周りで聞くようになってきた。
ネット上にあるグルメサイトでも、それに近い内容のレビューをいくつか見かけるようになった。
僕は〔しおの風〕のラーメンが好きでおいしいと思うし、店員さんの接客で不愉快な思いをすることもなかったので、
(まぁ、人それぞれ気になるところも違うから仕方ないよね)
程度に思っていた。
が、ここ最近、何度かこの店でラーメンを食べた際、苦言を呈していた人たちが言っていることを幸か不幸か理解することとなってしまった。
僕は今まで〔しおの風〕にはランチタイムや夕飯時にしか行ったことがなかったのだけど、最近、何度か平日の午後3時頃という非常に中途半端なアイドリングタイムに行く機会があった。
忙しい時間帯にはカウンターの中に調理をする店員が複数名いて、カウンターの外にも接客だけを担当する店員がいるのだけど、平日の中途半端な時間に行くとたった一人の店員が接客から調理までのすべてを回している。
これがちゃんと回っていれば特に問題はない。
が…全く回っていないというか、店員の対応がちょっと…という状況なのである。
〔『いらっしゃいませと』と『ありがとうございました』を言わない〕とか、
〔仕込みや寸胴鍋の掃除や帳簿付けに夢中になって客をそっちのけ〕とか、
〔注文を覚えていなくて違うラーメンを出してくる〕とか、
もう〔味が落ちた〕とかそういう話以前の問題が見えてしまった。
実際、出てきたらーめんの麺はいつもよりも茹で過ぎの状態だった。
時間帯のせいなのかその店員のせいなのかはわからないけれど、以前から苦言を呈していた人たちは、きっと僕のこの状況と同じ経験をしたのだろう。
一人で店を回さないといけなくて大変なのはわかる。
仕込みも道具の手入れも帳簿付けもしないといけないのもよーくわかる。
でも、客をそっちのけでそれをしないといけない状況になっているのなら、その時間帯は店をクローズするべきだと僕は思う。
安定したサービスを提供できないまま営業を続けていたら、きっとこの店からどんどん客が離れていってしまうのでは…と心配になる。
人不足なのかも知れないけれど、おいしいラーメンと良いサービスをしっかり提供できていた店だけにとても残念な気がする。
僕はこれからも通うつもりだけど、もうあの時間帯には二度と行かないと思う。
たった一度の嫌な思いで人は簡単に離れていってしまう。
評判を聞いてわざわざ竹ノ塚まで来るお客さんもいるのだから、その期待は裏切らないでほしい。
『この辺りでおいしいラーメン屋さんは?』
と誰かに聞かれた時に、
『しおの風っていうラーメン屋さんの塩らーめんがおいしいよ。』
と答えられるようなサービスの提供をこれからもお願いしたいと思う。


【ラーメン武藤製麺所 店舗情報】
・住所:東京都足立区竹の塚6-24-16
・電話:03-3884-3332
・営業時間:11:30~25:00
        (L.O:24:30)
・定休日:月曜日



2013年10月14日月曜日

僕たちはF1に夢を求めている


個人的には『盛り上がりに欠けた』と思っているF1日本グランプリが終わった翌日の今日、ツインリンクもてぎに行ってきた。

特に観たいイベントや大きなレースががあった訳ではない。
昨日、弟から
『ちょっとドライブに行かない?』
と突然LINEで連絡がきて、特に何の目的がある訳でもなく、男二人で茂木まで行ってきた。


きっと弟は、個人的にいろいろとごたごたと面倒なことが続いた僕の事を心配して連絡をしてきてくれたのだろう。

僕も弟も昔からクルマやモータースポーツが大好きだ。
最近、僕はサーキットにレース観戦に行くことはなくなってしまったけれど、弟は今もSUPER GT等のレースをサーキットで楽しんでいるようだ。
実家にいる頃は、日曜の深夜1:00に二人でテレビの前に座って、セナプロ対決や日本人ドライバーの活躍、そしてホンダエンジンの快走を毎レース期待しながら楽しんでいた。


僕と弟が実家のテレビで一緒に楽しんでいた頃のF1は、こんなマシンがサーキットを駆け巡っていた。


〔ウィリアムズ・ホンダ〕
エンジンサプライヤーとしてF1に復帰したホンダのターボエンジンを搭載して、見事にチャンピオンを獲得したマシン。

このマシンのカラーリングは大好きだ。
F1らしさをものすごく強く感じさせてくれる。



で、ホンダと言ったらやっぱりこれだね。

〔マクラーレン・ホンダ〕
手前のMP4/4はホンダターボエンジンを搭載して、88年シーズンには16戦中15勝という快挙を成し遂げた怪物マシン。
本当にこのマシンは負ける気がしなかった。

たぶんもう二度と纏うことができないであろうマルボロのロゴとカラーリング。
レーシングカーには〔Marlboro〕がよく似合う。



ここ何年かのF1サーカスにケチを付けたい訳ではないけど、この当時のF1は本当に魅力的できらきらと輝いていた。

毎レース毎レース、絶対に目が離せないくらい面白くてワクワクさせてくれた。
90年に鈴鹿で見たマクラーレンは、テレビで見るよりも色鮮やかで輝いていた。
130Rで聴いたフェラーリのV12エンジンの音は、テレビで聴くよりも甲高いジェット戦闘機のような機械音だった。

中嶋悟のアデレードでのファステストラップ、鈴木亜久里の鈴鹿での表彰台。
あんなに夢中になっていたはずのF1なんだけど……

ごめん、今年の鈴鹿GPのテレビ放送はほとんど観なかった。
だってねぇ……

日本人のドライバーがいないから…
日本の自動車メーカーが参加していないから…

でも、それだけじゃないんだよ。


普通に走っていればチャンピオンになれたのに、最終戦の終盤に無茶なプッシュをしてタイヤバーストさせてタイトル逃してしまうマンセルとか…




腹黒そうな策士だけど、ドライビングテクニックや戦略では誰もかなわなかったプロストとか…



とにかく速かったけど、繊細で脆い面もたくさんあったセナとか…


たくさんのレーサーたちが、命がけで僕たちを楽しませてくれた。

速いだけではね。
速いだけでは面白くないし、魅力も感じられないし……
離れて行っちゃうと思うんだ、昔からのF1好きな人たちが…

〔レーサー〕って呼べる人が、そう感じされてくれる人が、少ないんだよね、今のF1は……
だから
『今はF1よりSUPER GT見ている方が面白いんだよね。』
なんて言う人が増えちゃうんだよ。



で…なんだかんだ言ったって、僕たちはやっぱりね、

『日本のチームがF1で走ることを待ち望んでいる。』


『日本人のレーサーがF1で走ることを待ち望んでいる。』




『日本のエンジンがF1で走ることを待ち望んでいる。』


『日本のタイヤがF1で走ることを待ち望んでいる。』


夢がないとね、F1には。
だって、僕らは乗れないんだから、F1マシンには。
だから、夢を感じさせてくれないF1には魅力を感じないんだ。

もう少し待てば、また夢がかなうのかな…


『やっぱり夢がないとね。』



2013年10月11日金曜日

ラーメン大好き! Vol.5 (ラーメン武藤製麺所)


東武伊勢崎線の竹ノ塚駅東口から歩いてすぐの場所にあるラーメン屋さん、〔武藤製麺所〕
店主さんが湯島にある有名店〔大喜〕で修行された方ということもあって、こちらもこの辺りでは結構な有名店だ。

立地的なこともあるが、僕は夜遅い時間に一人飯を頂くときによく利用している。


寒い冬の夜、自宅最寄り駅より少し手前の駅で降りて食べるラーメンはめちゃめちゃ美味かったりするからね。


店内は割と広め。
カウンター席だけでなくテーブル席もあって、全部で20席以上ある。


でも、
『まぁ竹ノ塚だから…昼時もそんなに混んでないだろ……』
なんて油断して昼時に店に入ろうとすると、普通に満席でウェイティングを食らうので要注意。


こちらのラーメン屋さん、しょうゆラーメンもつけ麺もこってり系ラーメンもメニューにあるけど、店として売りにしているのは〔鶏の塩らーめん〕シリーズ。
そんなワケで、僕はこの店に来たときは9割方〔鶏の塩ラーメン〕を注文する。
多くの人はこの店の〔わんたんとり塩めん〕を押すけど、僕はワンタンと麺は一緒に食べるものではないと考えているので、わんたんの入っていない〔鶏の塩ラーメン〕を頂いている。


〔大喜〕のラーメンを食べた事がある人は、
『ここのラーメンと大喜のラーメンは似ている!』
と言うので多分そうなのだろうが、僕は〔大喜〕のラーメンは食べたことがないので純粋に〔武藤製麺所〕のラーメンの感想を書きたいと思う。

まずスープ。
〔鶏の塩ラーメン〕のスープだしは、鳥と魚介。
スープの色は透き通っていて、見た目も美しい。
(この見た目だと結構さっぱりスープかなぁ…)なんて想像しながら一口スープを口の中に入れてみると……
これが結構ガツンと来る。
想像以上に魚介のだしがしっかり出ているスープだ。
さっぱりとした塩ラーメンのスープを期待していると、それは裏切られるかもしれない。
スープの味のバランスは良いが、魚介のだしは結構強烈。
そこがこのラーメンの好き嫌いが分かれるポイントかもしれない。
僕はこのスープが好きだけど、初めてこのラーメンを食べたときには、
(夏よりも冬に食べたい塩ラーメンだな…)と感じた。
〔こってり〕ではないけど、かなり〔しっかり〕したスープだと思う。
ちなみに、〔鶏の塩ラーメン〕には薬味として柚子の皮が入っている。
僕は柚子がかなり苦手なんだけれど、このラーメンに入っている柚子の皮に対しては不思議と拒絶反応が起きない。
このしっかりとした鶏と魚介だしのスープには、柚子の皮が気持ち良いくらいマッチする。
とてもよくできたパンチのあるスープだと思う。

そして麺。
この店の麺は自家製。
ラーメンの種類によって麺の太さが違うが、僕がいつも注文する〔鶏の塩ラーメン〕は細麺が使われている。
食感が良くてコシのあるこの細麺、〔鶏の塩ラーメン〕のスープとの相性はとても良いと思う。


(ラーメンだけだとちょっと物足りないかな……)と思ったときは、こいつを一緒に注文。


僕の好みからすると(もうちょっとニンニク少なくていいかな…)なんて思ってしまうけど、この餃子も味がしっかりしていておいしい。
僕はこの店の餃子は、何もつけないでそのまま頂いている。


たまに変化球で、〔うめしそらーめん〕なるものを食べることもある。


このラーメンも〔鶏の塩ラーメン〕のシリーズだけど、すっぱさっぱり系。
酒を飲んだ後の締めラーメン!ということであれば、こちらの方がおすすめ。


塩ラーメンが好きな方は一度お試しを。


そうそう、このお店、専用駐車場がないので要注意。
東武スカイツリーライン(笑)のご利用をお薦め!
※店舗近隣にコインパーキング多数あり


【ラーメン武藤製麺所 店舗情報】
・住所:東京都足立区竹の塚6-7-14
・営業時間:11:00~15:00 17:30~24:00
        (日・祝:11:00~21:00)
・定休日:なし



2013年10月9日水曜日

エマの体に起きた異変(2)


エマの胸と脇の下にできた脂肪種のようなものの経過を見てもらうため、午前中にアニー動物病院へ。
先週の診察時に処方してもらった〔パセトシン〕という抗生物質を一週間エマに飲ませた結果、無くなりはしなかったものの謎のデキモノは少し小さくなったような気がする。
大きな病気でなければ良いのだけど……


アニーの先生は触診しながら、
「腫れは小さくなっているみたいですね。」
と言った。
嫁は、先週の診察後から今日までエマの体調に変化がなかったことを先生に伝えた。
今朝、クレートの中に嘔吐していたことが少し気になったが、たぶんあれは強風に怯えて気分が悪くなったせいなのだろう。
エマは小さな頃から風や強風の音が嫌いで、今日のような風が強い日は食べたものを戻すことがある。

「抗生物質が反応してくれたので、もう少し薬を飲んで様子を見てみましょう。腫れが大きくなったり増えたりしていないので、癌とかではないと思います。多分、傷から何かの菌が入って炎症を起こしているんでしょう。」
先生はそう言った。
細胞や血液の検査は、今の段階ではしなくても大丈夫とのこと。
「今日は注射を2本打ちましょう。薬は2種類出しますので、それを朝と夜に飲ませてください。」

また一週間、注射と薬で経過を観察することになった。
これで腫れが消えてくれるといいな……
大きな病気でないにしても、いつもと違う何かができているとやっぱり心配だ。


今日は2本の注射と2種類の薬7日分で税込5,460円。



今回も保険対象の診察、薬になるので、自己負担額は半分の2,730円。


やっぱりね、犬だって高齢になると体にいろいろ出てくるから、保険って大事になってくるね。


今回処方された薬は、前回も処方された〔パセトシン〕という抗生物質と、〔ブレドニン〕というステロイド剤。


ブレドニン(ブレドニゾロン)は、『抗炎症作用や免疫抑制作用のあるステロイド薬』らしい。
副作用に、〔食欲増進〕ってあるけど……これ、大丈夫かな
これ以上、エマに食欲増されても困るんだけどな(笑)


注射を打たれてぐーすか眠るエマ。


とにかくずっと健康でいてくれればそれでいい。
いつまでもね。
その腫れ、早く治そうね。



2013年10月2日水曜日

エマの体に起きた異変


「ん? エマの体になんかできてるよ?」

昨日の夜、エマの体を撫でていた嫁がそんなことを言い出した。
「また面皰(めんぽう)?」
と聞いたら、
「違う違う。そういうのじゃないよ。」
と嫁が言う。
(さっきドライヤーしたときは気付かなかったんだけどなぁ…)
と思いながら、エマの体を見てみたらこんなことになっていた。


画像だとわかりにくいけど、左胸の辺りがぷくっと膨れていた。
筋肉が膨れているわけではなくて、皮膚の下に丸い餅のような柔らかいものある感触だ。
何だろう…これ…脂肪種ってやつなのかなぁ……

エマの様子は特にいつもと変わらない。
元気もあるし食欲もある。
膨れているところを触っても特に痛がったりはしない。

しばらくすると、
「あら…ここにもできてる…」
と嫁がエマの右の脇の下を指差した。
…………………
(わきの下? リンパ? リンパ腫?)
一瞬、背筋を冷たいものが走った気がした。
エマはもう8歳になっている。
犬の年齢で考えると、もう決して若いとは言えない。
これは何か大きな病気の前兆科も知れない。
これはすぐに診てもらわないと……


そして今日、かかりつけのアニー動物病院にエマを連れて行った。

アニーの先生は診察台に乗ったエマの胸と脇の下を触診しながら話し始めた。
「エマちゃんはもう8歳でしたっけ?」
「はい。9月で8歳です。」
「いろんな病気に罹っても不思議ではない年齢でけど、これは癌とかリンパ腫ではないと思いますよ。」
「ちょっと前に脇の下に結構大きなめんぽうがいくつかできたんですけど、それも何か関係ありますか?」
「それも考えられます。そこに傷ができて菌が入って炎症を起こしたのかもしれません。」

触診してもらった限りでは、多分大きな病気ではなさそうな雰囲気だ。
「今日は抗生剤を注射します。それで、抗生物質を一週間飲んで経過を見ましょう。」
「腫れている部分の細胞を取って検査とか、そういったことはしなくて大丈夫ですか?」
「そこまで緊急を要する症状ではないので大丈夫です。そこまで重篤な症状だったら、すぐに入院してくださいって言いますから。」
と言って先生は笑った。
とりあえず、一安心していいのかな……
最後に、ひとつ気になっていたことを先生に聞いた。
「リンパ腫のしこりって、硬いものなんですか?」
「いえ、そうとは限らないです。いろんな症例があります。」

エマは先生に注射を打ってもらい、一週間分の抗生物質を出してもらった。
一週間後にまた診察を受けることにして、今日はエマをそのまま自宅に連れ帰った。


今日の診察代、注射代、薬代の合計は税込3,150円。


動物保険のアニコムが半額負担してくれるので、自己負担額は1,575円。

ペット保険に入るなんてなんてアホらしいという人もいるけど、今回のように何かあったときには助かっている。


で、これが今回もらってきた〔パセトシン〕という薬。


細菌の細胞壁を破壊して細菌を死滅させる働きのあるペニシリン系』の抗生物質らしい。
これはペット用のものだけど、パセトシン自体は人間にも処方される薬だ。

しかし……エマがこの薬を飲まねぇ飲まねぇ……
飲んだフリしてペッっと吐き出す。
呆れるくらい飲まない。
最近、フィラリア薬はおやつの香り付き、抗生物質はジュース風のシロップ、そんなものばかり使って楽していたせいで普通の薬を飲ませるのにえらく苦労した。
まったく……この薬は君のためのものなんだよ。

どうか、エマの病気が大病でありませんように……