2006年12月3日日曜日

自転車に乗って

今日はエマのワクチン接種のため、掛かりつけのアニー動物病院さんへ。
ちょっと寒かったけど天気も良かったので、先日購入したエマ用チャリの登場。

今日も怖がってなかなかバッグに入ってくれなかった。
エマをバッグに入れるのに5分くらい掛かったけど、何とか前カゴのバッグの中にエマを収納(笑)して出発!
走り出すと、すぐにエマがバッグの上のファスナーの部分を開けて顔を出してきた。
怖いのか、周りをきょろきょろ見回している。
そして、前足も隙間から出して前に乗り出してきた。やばい、明らかに危険な体勢だ…
ファスナーを少し開けておいたのが失敗だったようだ。
止まってエマをバッグの中に入れないと…と思って自転車を止めた。
その直後、かみさんのチャリが右側から前方にゆっくり走り抜けていった。
次の瞬間、エマが「キャンキャン!」と鳴きながらバックから飛び降りたっ!!
エマ、前カゴから落下…が、バッグに付いているひも付きのフックと首輪を繋いで置いたので、エマ宙釣り…
げーっ! やばい! エマが窒息してしまうっー!!
急いでエマを抱き上げる。腕の中で、必死にかみさんの方に行こうとする。置いていかれると思ったようだ。
「だから、ファスナーはちゃんと閉めておいた方がいいって言ったじゃん。」
「いや、顔出せないとかわいそうだと思って…」
「もっとかわいそうなことになったじゃん。」
確かにその通りだ。大失敗。
つーか、自転車に乗る練習もさせずにいきなりぶっつけ本番つーのがまずかった。
「家に戻って車で行こうかな…」
「ファスナー閉めてみようよ。それで暴れるようだったら、一度戻ろう。」
かみさんがそういうので、試してみることにした。
怖い思いをした割には、エマはおとなしくバッグに入った。
ファスナーはしっかり閉めた。暴れる様子もないので、再び病院に向けて走り始めた。
走り出してもエマは暴れなかったけど、バックの中で何かを探っている様子。
しばらくすると、今度はバッグの右側のふたの隙間から顔を出してきた。
また飛び出してくるか?と思ったが、そのままじっと外を見ていた。時折、進行方向の後方を振り返ったりしているが、前足を出してきたりはしない。
「私が前に行かなければ大丈夫そうだね。」とかみさんが後ろから声を掛けてきた。
犬はこっちが何気なくやったことに対して予想以上に極端な反応を示すときがある。
『これくらいなら大丈夫かな?』と思うことでも、犬にしてみたらこちらの予想以上に大きな負担を感じることもある。
エマがいろいろな事に慣れきているから大丈夫だろう…という過信は大きな事故になりかねない。
慣れてくればくるほどに、いろいろ気をつけていかないといけない。反省。

その後はエマもおとなしくしていてくれたので、無事に病院に到着。
待合室には誰もいなかったので、エマも吠えることはなかった。が、先生や知っている看護婦さんの姿を見るとクークーと鳴き出した。
病院を嫌がらないのはとても助かるんだけど、自分が好きな場所に行くと最近は必ず甘えた声で「早く早く!」と言わんばかりにクークーと鳴き出す。どうにかならんものか…
受付で8種のワクチンを受けに来たことを告げていると、先生が待合室まで出てきてくれたので、去年最後に受けた時のワクチンの証明書を見てもらった。
(去年のワクチンはペットショップ併設の別の病院でやってもらったので…)
「去年と同じものでやりましょう。」と仰るので、それについては先生にお任せすることにして、エマを診察室に連れて行った。
以前はエマを診察室に連れて行くと、前足と後ろ足を腕に絡めて怖がっていたけど、だいぶ慣れたのか今日はあまり怖がっていなかった。
アニーの先生は注射もとても上手なので、あっと言う間に終わってしまって怖がる暇もないだろうけどね(笑)

ワクチンも無事終了。
今日は安静にするようにと先生に言われた。
エクストリームな遊びを好むエマとしては辛いところだろうけど、今日はその元気もないだろう。
ワクチン証明書の発行を待っている間、看護婦さんが待合室まで出てきてくれてエマの相手をしてくれた。
間違いなくそれを憶えているであろうエマ、調子に乗って待合室を走り回り&匂い嗅ぎまくり。
この看護婦さんは以前も待合室でエマの相手をしてくれた。避妊手術後の抜歯のときも、この看護婦さんが先生と一緒に対応してくれたはずだ。
更に調子付いたエマ、看護婦さんに向かって前足を突き出して遊ぼうよポーズ。
「ほら、遊ぼうよって言ってるよ。」と先生が何だか嬉しそうに笑う。
「人が好きなんですね。」と先生に言われたので、「そうなんです。でも、犬には吠えちゃうんでだめですね。」と答えた。
「シュナはもともとねずみを捕ったりするための猟犬だから、多少吠えるのは仕方ないですね。吠える犬種から作られてますからね。」と先生。
個体差はあるだろうけど、シュナウザーは動くものにはとても敏感で吠えたり唸ったり追いかけようとしたりする。
これらの行動を完全になくすことは、きっと素人では難しいだろうな。
でも、少しでもそういう行動がなくなるように頑張っていかないとね。

他の患者さんはいなかったので、一つ気になっていたことを先生に聞いてみた。
「先生、この子の舌、ちょっと黒い部分があるんですけど、これってそのままにしておいて大丈夫なんですか?」
エマの舌には、子犬のときから大豆くらいの大きさの黒い斑があった。
舌の付け根に近い部分なので、あくびをしたときにしか見えない。
「人間のほくろと同じようなものです。子犬のときからあるんですよね?」
「そうです。」
「大きくなってきたりしてませんよね?」
「はい。」
「ほとんどの子はずっとそのままで大きな病気になったりしないから、大丈夫だと思います。ただ、人間もそうですけど、刺激が多い場所のほくろはあまり良いとは言えませんから、注意はしてあげてください。」
犬も人と同じ哺乳類だから、ほくろが腫瘍になることがあるとの事でした。
特に刺激をたくさん受ける場所のほくろ、たとえば足の裏とかにあるほくろは、人間の場合でもあまり良いものではないようです。
足先のほくろが腫瘍になってしまって、足先、足全体を切除したけど腫瘍が転移していてなくなってしまったわんちゃんの話も先生にしていただきました。
かみさんは、「舌がちょっと黒くなっているわんちゃんって結構見るから、多分大丈夫だよ。」なんて言ってたけど、先生の話を聞いたらちょっと怖くなりました。
ただ、その話を聞けたおかげで、これからは常にエマの健康に気を使わなきゃいけないって事を再確認できた。
普段は健康そうに見えたって、いつどうなるかは誰にもわからない。
何事に対しても過信せずに、エマを見ていこうと思った。
エマが大きな病気をしたりしませんように。

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