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2014年12月22日月曜日
犬の『心筋肥大症』という病気
エマのブログを読んでくださっている方はよくご存知かと思いますが、我が家の愛犬ミニチュア・シュナウザーのエマは、相変わらずの日々を過ごしています。
9歳になりましたが、食欲も運動量も衰えず、若干ハイテンション気味な毎日を送っています。
今日も散歩中に大好きな猫と遭遇、そのまま15分間の外昼寝となりました。
エマがこの猫に出会うたび、毎回僕は昼寝に付き合わされています。
僕が仕事を辞めるまでは留守番が多く、平日の散歩は暗い時間帯ばかりだったのですが、ここ1年半ほどの間は、毎日エマと一緒に面白可笑しくこんな生活をしています。
若く見られることが多く、(走るスピードは若干衰えたけれど)まだまだ動作に老いは見えないエマ、もうしばらくの間は今までと同じペースで生活できるかな…なんて考えていました。
とは言っても、エマも年齢的にはシニアの域に足をつっ込んでいるので、毎年夏と冬には血液検査を含めた健康診断を受けさせています。
そんな訳で、今日も猫ちゃんとの昼寝の後に、掛かり付けの動物病院で健診を受けてきました。
血液検査の結果については、特に大きな問題はありませんでした。
『肝酵素』、『カルシウム』、『ヘモグロビン濃度』が基準値の範囲を若干外れていたのですが、何れも問題のない範囲とのことでした。
これについては一安心。
しかし、聴診器での心音確認では、獣医師から「心音に乱れがある」との指摘を受けて、そのまま心電計による検査とレントゲン検査を受けることになりました。
これが心電計で計測されたエマの心電図です。
この心電図で問題となっているのは、緑の○で囲んだ部分です。
○で囲んだ部分は、『T波』と呼ばれているものです。
T波とは、伸縮した心臓が弛緩して元の状態に戻る時にできる心電図上の波のことをいいます。
正常に働いている心臓を計測した心電図では、このT波は必ず上の方向を向きます。
でも、エマの心電図のT波は、すべて逆方向の下を向いています。
そして、この下方向に向ったT波から予測されるのは、『左室肥大』や『心筋虚血』といった心臓に深く関係する病の罹患だそうです。
この後、念のために撮ったレントゲン写真を獣医師から提示されたのですが、そこに写るエマの心臓は、正常な犬のレントゲン写真に写る心臓に比べるととても大きく、位置も左下の方向にずれていました。
この検査結果から、エマは『心筋肥大症(肥大性心筋症)』と診断されました。
エマの病気の進行度は、4段階中の2の後半~3の前半とのこと。
エマはたまに咽たり咳き込んだりすることがあるのですが、原因はこの心筋肥大にあったようです。
近々にエマがどうにかなるという訳ではないのですが、これからは心臓に負担を掛けないそれなりの生活をさせていく必要が出てきました。
食べ物に気をつけて、散歩で歩かせすぎたりしないように気をつけて、ドッグランで走らせたりしないように気をつけて、遊びで興奮させたりしないように気をつけて…制限だらけの生活になります。
三ヶ月に一度は検査を受ける必要があり、病気の進行を遅らせるための『フォルテコール』という薬をこれから毎日ずっと飲み続けることになります。
最近、とある場所でいただいたACANAのフードの試供品を喜んで食べていたので、これに変えてあげようかと思っていたのですが、心疾患用の療法食に変えざるを得なくなりました。
徐々に散歩の距離も短く、遊びもソフトに、食べ物も負担のないものに、エマに感付かれないように変えていかなければなりません。
これからのエマの生活、どのように過ごさせてあげることがベストなのか、探りながら過ごす毎日になりそうです。
きっとここからのエマとの生活の中で、本当の意味で『犬を飼うということ』がどういうことなのかを知る経験になるのだと、僕はそう思っています。
状況を悲観している暇などはなく、考えることが山のようにたくさんあります。
これからはもう、エマを公園で走らせたり、TTのためのオビディエンストレーニングをさせることは止めます。
毎日のんびりおだやかに、ストレスのない生活をさせようと思っています。
ずっとここにいてもらうために。
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