2014年10月22日水曜日

犬の耳は手入れが大切


「人の耳の穴の中は、自分で矢鱈と触りすぎたらダメなんですよ?」
頻繁に外耳炎を起こす僕は、耳鼻咽喉科の先生によくそんな事を言われます。
本来、素人が自分で掃除したらだめなんだそうです。人間の耳の中は…
それでもついついやってしまうんですけどね、耳掃除(笑)
やらないように気をつけます…


でも、ミニチュア・シュナウザーやトイ・プードルのように、耳の中に生える毛が伸びる犬種については、耳のお手入れをしないで放置という訳にはいきません。


これはシュナウザーの耳の穴ですが、こんな感じで、耳の中には細かい毛がどんどん生えて、伸びていきます。
これを抜かずに放置しておくと、耳の中が蒸れたり汚れたりして、炎症を起こしてしまいます。

トリミングに出せば耳の毛の処理はしてくれます。
ただ、一ヶ月ほどで耳の中の毛はかなり伸びてしまうので、トリミングに出す頻度が二ヶ月に1回の場合は、その間に一度、飼い主さんが耳の毛を抜いてあげたほうが良いと思います。
それと、トリミングに出してお手入れしてもらったはずなのに、耳の中の毛の抜き方が甘いことが稀にあります。
時間の関係なのか、トリマーさんがうっかり忘れてしまったのか、何だろこれ…なんてことともありますので、飼い主さんが耳の毛の処理をできるようにしておいたほうが、いざ!という時に困らずに済みます。

ということで、今回の記事では、シュナやトイプーの耳の中に生える毛の手入れのコツについて、少し触れていきたいと思います。


犬の耳の中の毛を抜くときには、この鉗子(カンシ)という器具を使用します。


この鉗子で耳の中の毛を摘んで引き抜きます。
指で抜くこともできますが、その場合には、指にイヤーパウダーを付けて滑らないようにする必要があります。

まず最初に、犬に鉗子の刺激に対して慣れさせていきます。
鉗子を床において犬に見せてご褒美をあげて…
鉗子のにおいを嗅がせてご褒美をあげて…
鉗子を犬の体に当ててご褒美をあげて…
鉗子を使って耳周りを触って…鉗子を耳の中に当てて…といういつもの流れで、徐々に鉗子に対して慣れさせていきます。


こんな感じで耳の中に鉗子を入れながら…


おやつを与えます。
食べ物に対して執着がある子ならば、これで鉗子にはすぐに慣れてくれると思います。


耳の中に鉗子を入れられることに犬が慣れてきたら、耳の中の毛を抜いていきます。
最初は、刺激の少ない細い産毛から抜いていって、耳の毛を抜かれることに慣らしていきます。
細い産毛を抜かれても犬が平気でいられたら、少しずつ太い毛を抜くことに慣らしていきます。

最初から長時間耳の手入れを続けると、犬が嫌がる可能性もあるので、最初は短い時間から初めて、徐々に慣らしていくと良いと思います。
最初は産毛一本、それができたら次の日に産毛を二本抜く…という感じで、気長に練習してみてください。


犬は耳の毛を抜かれてもあまり痛みを感じないと言われていますが、誤って鉗子で耳を摘んでしまうと…「また痛いことをされる!」と、鉗子を見て逃げ回るようになってしまう可能性もあるので、注意が必要です。


そして、耳のお手入れをするときはもちろん…


リラポジで!!


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