すみません、今回は犬の話から離れます。
聖バレンタインディという些か不思議な習慣のある日に親が生んでくれたおかげで、古くからの友人たちはみんな僕の誕生日を憶えていてくれます。
２月１４日が来る度に僕を思い出してくれる友人が何人もいることはとても有難い事なのですが、何だか申し訳ない気分にもなったりします。
条件付けって、本当に怖いものなのです(笑)
自分でチョコレートを購入して食べることもありますし、チョコレートを食べながらワインやウヰスキーをいただくこともあります。
チョコレートはどんなものも大好きですが、特に好きなのはミントのチョコレート。
日本ではミントチョコを「歯磨き粉の味がする」と言って嫌う人も多いのですが、僕はこれが一番好きです。
そして、高級なチョコレートよりも、子供の頃に食べたどこでも売っているような安いチョコレートの方が好きです。
高級なチョコレートは、何だか体が受け付けないのです(笑)
そのことをよく知っている僕の奥さんは、毎年誕生日にはミントのチョコレートとチョコベビーやアポロチョコを贈ってくれます。
そして、いらないいらないと言っているのですが、チョコレートに添えて誕生日のプレゼントを贈ってくれます。
今年はこれを貰いました。
名刺入れです。正直、名刺入れには今までまったく拘りは持っていませんでした。
もちろんITの仕事をしていた頃から名刺入れは持ち歩いていたのですが、それをいつ買ったのか、もしかしたら誰かに貰ったのか、一度くらいは買い換えたことがあるのか…まったく記憶がないのです。
それくらい名刺入れという物に思いいれもこだわりもなかったのです。
今まで使っていた名刺入れはたぶん２０年以上使っていると思います。
ただそれは、大切に同じものを使い続けていたというよりは、名刺入れに関心がなくて同じものを何となく使っていたというだけの話なのです。
奥さんには過去に何度かその話をした事があったのですが、今回、この名刺入れを手渡してくれたときにこんなことを言われました。
「名刺はその人の顔だからね。それを入れるものなんだから、好きになれるものを使わなきゃ…これからはやりたいことやれるんだから」
この名刺入れには、僕のイニシャルが入っています。そして、この名刺入れには、新しい僕の顔が入っています。
新しい顔こそ本当の僕の顔。
古い顔と古い顔の入れ物を手放して、新しい顔をたくさんの人たちに見てもらいたいと思っています。
これからは、拘りを持ってこの名刺入れを大切に使っていきます。
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