このブログが犬を愛する皆様のドッグライフのお役に立てば幸いです。
参加中のTSR(Team Schnauzaer Rescue)での保護シュナ預かり日記も当ブログにて連載中です。
日々勉強を続けている心理学のお話も少々書かせてもらっています。
草加市・足立区・川口市・八潮市・越谷市を中心に犬の出張レッスンを行っております。
草加駅徒歩4分の場所に犬の保育園&ホテルもオープンしました。
犬のしつけ・トレーニングに興味がある方、愛犬の行動にお悩みの飼い主さん、是非『ドッグトレーニング アズワン』のサイトをご覧ください。
飼い主さんと犬の幸せな生活のための絆作りのお手伝いをさせて頂きます。
ミニシュナ『エマ』のブログは『エマゴエ』に引っ越しました。
2014年12月31日水曜日
Many thanks.
今年もあと数時間で終わろうとしています。
2014年は、僕を取り巻く環境に大きな変化が訪れた一年になりました。
長年自分が感じ続けていた閉塞感を一気にぶち壊すことができたこの一年は、新鮮で楽しくて奇妙で幻想的で、言葉で表現することが難しいものになりました。
今年の1月、不安だらけの状態で始めたドッグトレーナーの勉強でしたが、月日を経ることによって、「自分が選んで進んでいる道に間違いはない!」、そう確信してしていくことができました。
やりたいことはやればいい、やってみなけりゃ不安は消えない、失敗するならすればいい、失敗するから変えられる…ずっとずっと思っていたことを日々実践できることは、本当に幸せなことです。
今年一年は、ITの仕事をしていた2013年までは予想すらできなかったたくさんの新しいものに出会いました。
新しい生活の中で、たくさんの人たちに出会い、たくさんのことを学びました。
ドッグトレーナーになるための基礎を授けてくださった先生をはじめとするアカデミーの皆さん、たくさんの技術と知識を教えてくれた店舗のトレーナーの皆さん、共に学んだアカデミー生の皆さん、本当にたくさんの方々から刺激を受けて学んだ一年間は、楽しくてあっという間に過ぎ去りました。
ただ、今年一年の変化は、来年以降の更に大きな変化のための小さな変化です。
来年からは、プロのドッグトレーナーとして本格的に活動を開始します。
それに伴って、今年の3月末から続けていた犬の無料出張トレーニングの申込受付けは、本日を持ちまして終了させていただきます。
無料出張トレーニングについては、本当にたくさんの飼い主さんからご連絡をいただき、たくさんのわんちゃんのトレーニングをさせていただきました。
どこの誰なのかもわからない僕にコンタクトを取ってくれて、一緒にわんちゃんのトレーニングをしてくださった飼い主の皆様には、心から感謝しています。
力不足の部分も多々あったとは思いますが、ほんの少しでも飼い主さんとわんちゃんの橋渡しの役割を担えていたら嬉しいです。
今年も暮れが差し迫ってきてから、エマの心臓の病気が見つかったり、駐車場でクルマをぶつけられたりと、相変わらずいろいろなことが起きますが、元気に笑って過ごせているということだけでも本当に感謝しないといけない…と、たくさんの人たちの暖かさが溢れる中で、日々感謝しながら過ごさせてもらっているいます。
来年は来年でまた色々とあると思いますが、「きっと楽しい一年になる!」、そう思っています。
そう信じ続けていれば、必ずそうなるはずです。
『それでは皆様、良いお年をお迎えください』
『2015年も何卒よろしくお願い申し上げます』
2014年12月22日月曜日
犬の『心筋肥大症』という病気
エマのブログを読んでくださっている方はよくご存知かと思いますが、我が家の愛犬ミニチュア・シュナウザーのエマは、相変わらずの日々を過ごしています。
9歳になりましたが、食欲も運動量も衰えず、若干ハイテンション気味な毎日を送っています。
今日も散歩中に大好きな猫と遭遇、そのまま15分間の外昼寝となりました。
エマがこの猫に出会うたび、毎回僕は昼寝に付き合わされています。
僕が仕事を辞めるまでは留守番が多く、平日の散歩は暗い時間帯ばかりだったのですが、ここ1年半ほどの間は、毎日エマと一緒に面白可笑しくこんな生活をしています。
若く見られることが多く、(走るスピードは若干衰えたけれど)まだまだ動作に老いは見えないエマ、もうしばらくの間は今までと同じペースで生活できるかな…なんて考えていました。
とは言っても、エマも年齢的にはシニアの域に足をつっ込んでいるので、毎年夏と冬には血液検査を含めた健康診断を受けさせています。
そんな訳で、今日も猫ちゃんとの昼寝の後に、掛かり付けの動物病院で健診を受けてきました。
血液検査の結果については、特に大きな問題はありませんでした。
『肝酵素』、『カルシウム』、『ヘモグロビン濃度』が基準値の範囲を若干外れていたのですが、何れも問題のない範囲とのことでした。
これについては一安心。
しかし、聴診器での心音確認では、獣医師から「心音に乱れがある」との指摘を受けて、そのまま心電計による検査とレントゲン検査を受けることになりました。
これが心電計で計測されたエマの心電図です。
この心電図で問題となっているのは、緑の○で囲んだ部分です。
○で囲んだ部分は、『T波』と呼ばれているものです。
T波とは、伸縮した心臓が弛緩して元の状態に戻る時にできる心電図上の波のことをいいます。
正常に働いている心臓を計測した心電図では、このT波は必ず上の方向を向きます。
でも、エマの心電図のT波は、すべて逆方向の下を向いています。
そして、この下方向に向ったT波から予測されるのは、『左室肥大』や『心筋虚血』といった心臓に深く関係する病の罹患だそうです。
この後、念のために撮ったレントゲン写真を獣医師から提示されたのですが、そこに写るエマの心臓は、正常な犬のレントゲン写真に写る心臓に比べるととても大きく、位置も左下の方向にずれていました。
この検査結果から、エマは『心筋肥大症(肥大性心筋症)』と診断されました。
エマの病気の進行度は、4段階中の2の後半~3の前半とのこと。
エマはたまに咽たり咳き込んだりすることがあるのですが、原因はこの心筋肥大にあったようです。
近々にエマがどうにかなるという訳ではないのですが、これからは心臓に負担を掛けないそれなりの生活をさせていく必要が出てきました。
食べ物に気をつけて、散歩で歩かせすぎたりしないように気をつけて、ドッグランで走らせたりしないように気をつけて、遊びで興奮させたりしないように気をつけて…制限だらけの生活になります。
三ヶ月に一度は検査を受ける必要があり、病気の進行を遅らせるための『フォルテコール』という薬をこれから毎日ずっと飲み続けることになります。
最近、とある場所でいただいたACANAのフードの試供品を喜んで食べていたので、これに変えてあげようかと思っていたのですが、心疾患用の療法食に変えざるを得なくなりました。
徐々に散歩の距離も短く、遊びもソフトに、食べ物も負担のないものに、エマに感付かれないように変えていかなければなりません。
これからのエマの生活、どのように過ごさせてあげることがベストなのか、探りながら過ごす毎日になりそうです。
きっとここからのエマとの生活の中で、本当の意味で『犬を飼うということ』がどういうことなのかを知る経験になるのだと、僕はそう思っています。
状況を悲観している暇などはなく、考えることが山のようにたくさんあります。
これからはもう、エマを公園で走らせたり、TTのためのオビディエンストレーニングをさせることは止めます。
毎日のんびりおだやかに、ストレスのない生活をさせようと思っています。
ずっとここにいてもらうために。
2014年12月20日土曜日
【DT010-02】 ポメラニアンとお散歩トレーニング
先週末に引き続き、今週末もポメさんとのトレーニングです。
今日のトレーニングはこのわんちゃん!
先週、カウンセリングさせてもらったTちゃんとのお散歩トレーニングです。
ふわふわな白い毛がチャーミングな3ヶ月のポメラニアンTちゃん、散歩中に立ち止まってしまうことが多いということなので、一緒に歩く練習をしてみました。
3ヶ月のTちゃんは、お散歩を始めたばかりです。
お散歩を始めた直後のパピーは、まだ慣れていないたくさんの外の刺激に反応してしまい、人間が思い描いているようにお散歩で歩いてくれないことがあります。
歩く人や犬、バイク、風に舞う木の葉、地面のにおいなどによって、犬は立ち止まってしまったり、刺激を凝視したり、走り出したり後ろを振り返ったり…パピーは人間が考えている以上に、刺激に対して敏感に反応します。
Tちゃんのように、外の刺激に反応して散歩中に立ち止まってしまうパピーの場合は、、無理をして長い距離を歩くのではなく、まず犬を外の環境に慣らしてあげることから始めていきます。
まずは玄関先や家の近くで、犬におやつをあげたり、犬と一緒におもちゃで遊んであげたりして、外にいることに慣れさせて、外に良い印象を持たせてあげるようにします。
その場所に慣れてきたら、おやつやおもちゃを使って犬を誘導して、少し歩かせてあげます。
家から少しずつ離れていって、犬が立ち止まってしまうようであれば、またおもちゃやおやつを使って、その場所に犬を慣らしていってあげます。
地道な練習ですが、犬が自らの意思で歩いてくれるように、徐々に徐々に慣らしていきます。
視覚に訴えかけてくる刺激だけではなく、聴覚に訴えかけてくる刺激に慣らすことも大切です。
この画像に写っているフェンスの向こう側はTちゃんには見えませんが、やや大きめな犬がこちらの雰囲気を感じてワンワンッ!と吠えていました。
姿の見えない音に警戒して立ち止まってしまう場合も、無理に犬を引っ張ったりせず、少しずつその音に慣らしてあげるように練習をします。
Tちゃん、他の犬の吠える声は特に怖がることもなく、このエリアをおやつでクリアしてくれました。
同じ道を一緒に散歩をしていても、人の視界に入る景色と犬の視界に入る景色は、別世界のように違うものです。
犬が特定の場所で立ち立ち止まってしまう場合は、犬の目線で何が見えるのか、その場所で聞える音がないか等、犬が刺激を感じるものを確認することが大切です。
人間にとっては何でもないものが、犬にとっては気になって仕方のない強い刺激になっていることもあるのです。
散歩をする外には、何かしらの刺激が存在します。
犬を上手に歩かせてあげるには、まずこの刺激を気にならないものにしてあげる必要があります。
頑張ってたくさんの刺激を乗り越えたTちゃん、大好きな公園で楽しく走ります!
Tちゃんは、まだ外の刺激に慣れていない部分がありますが、お散歩や外で遊ぶことは大好きなようなので、毎日少しずつ練習することで、すぐにいろいろな刺激に慣れてくれると思います。
これからたくさんお散歩をすることによって、Tちゃんはどんどん上手に歩けるようになるはずです!
近いうちにロッタちゃんと一緒に、公園でポメ会をできれば…と、考えています!
2014年12月14日日曜日
【DT010-01】 【DT007-02】 週末はポメラニアン♪
今週末は、ポメラニアン祭!
ということで、土曜日・日曜日にかけて、二頭のポメラニアンとのトレーニングを楽しみました。
奇遇なことに、どちらの飼い主さんも市内にお住まいのポメラニアンの飼い主さん!
犬のトレーニングについて、市内の犬の飼い主さんにお話する機会を与えてもらえることは、本当に嬉しいことです。
まず土曜日は、もうすぐ生後4ヶ月になるTちゃんという女の子ポメさんのカウンセリングでした。
「とにかく人が大好き」というTちゃん、飼い主さんのお話では、いつでも人と触れ合うこと好んで、誰とでもフレンドリーに接することができるとのことです。
Tちゃんは、初めて会う僕の姿を見ても全く動じることはなく、カウンセリング中はずっとサークルの中で落ち着いて横になって休んでいました。
初めて見る人に対してストレスを感じることなく落ち着いて過ごせることは、犬にとって、そして人にとってもとても良い事です。
ただ、人好きであるが故に、嬉しくて人に飛びついてしまったり、遊びの途中に興奮して甘噛みを始めてしまうというTちゃんの行動については、できるだけ減らしていきたい…飼い主さんはそう考えて、トレーニングの必要性を感じるようになったそうです。
甘噛みや飛び付きといった犬の行動は、パピーのうちに「それは人間にとって嬉しくない」ということをしっかり教えてあげて、成犬になる前に抑制しておくことが大切です。
犬に甘噛みや飛び付きをされたときに一番大切なことは、人間が犬の喜ぶような反応をしないことです。
人間にとって問題となる行動を犬が起こした時に、人間が逃げ回ったり大きな高い声を上げたりしてしまうと、犬は人間のその行動に対して「遊んでもらえている! 人も喜んでくれている!」と、人間の思わくとは全く違う認識をさせることになり、犬にとって良い結果である『成功』を与えるということになります。
「楽しい事が起きた!」という結果を得た犬はそれを学習して、更にその行動を続けることになります。
その行動を繰り返すことにより、人間にとって問題と飛び付きや甘噛みは強化されて常態となっていきます。
実は、人間の行動によって犬が問題行動を学習⇒強化してしまっているというケースも少なくないのです。
犬の問題行動がより強力なものとなってしまう前に、人間が行動で犬に対して「それはやめてね」と教えてあげることが大切です。
時間は掛かりますが、パピーの飛び付きや甘噛みは、その行動を無視するだけで無くすことができます。
犬が飛び付いたり甘噛みをしてきたら、声を出さず目を合わせずしばらく相手にせず…そして、犬が落ち着いたら褒めてあげて…を繰り返します。
大切なのは、家族全員が問題行動に対して同じ対応をすることです。
家族の中に甘噛や飛び付きを無視できない人がいると…いつまで経っても甘噛み、飛び付きが無くならなかったり、無視できない人に対してだけ問題行動を続ける可能性があります。
家族全員が犬の問題行動に対して一貫性のある対応をすることができるかどうか…これがとても重要なポイントとなります。
Tちゃんはまだ3ヶ月、これからの飼い主さんとの練習ですぐに甘噛み、飛び付きがいけないことだと覚えてくれるはずです。
パピーのうちからトレーニングを始めることは、飼い主さんと犬にとってとても大きなメリットをもたらしてくれます。
来週は、Tちゃんとお散歩トレーニングを頑張ります!
そして日曜日のポメさんは、笑顔の素敵なこの子です。
先日、エマと一緒に公園でヒールウォークのトレーニングをしてくれた、生後6ヶ月のポメラニアンのロッタちゃんです。
今回は、舎人公園でトレーニングを楽しみました。
前回のトレーニングでは、ヒールウォークの練習をしたのですが、その後、ロッタちゃんが上手にヒールウォークをできるようになってきたということで、飼い主さんにはとても喜んでいただけました。
飼い主さんに喜んでいただけると、僕も自分のことのように嬉しく感じます。
ヒールウォークが上手になってきたということで、この日は飼い主さんとロッタちゃんにヒールポジションの練習をしてもらいました。
トレーニングに対する意欲も高く、動作を覚えるのも早いロッタちゃん、ヒールポジションもあっという間に覚えてしまいそうです!
散歩中、飼い主さんと一緒に走ったりすると、テンションが上がりすぎてしまうこともあるそうなのですが、シットステイ、ダウンステイはしっかり決めてくれます。
人や他の犬が多い公園の中でも、とても良い状態で落ち着いていますね。
犬のテンションが上がりすぎてしまった場合、その原因となった行動を飼い主が中断させて、一旦落ち着かせることが大切です。
犬が落ち着いたら、遊びや散歩を再開していきます。
アイコンタクトもバッチリです!
そして、今回もまたこいつがご一緒させていただきました。
生後6ヶ月~1歳までの半年間も犬にとってとても大切な時間となりますが、毎日少しずつ地道にトレーニングを続けていけば、ロッタちゃんはとても良い子に成長していくはずです!
これからも楽しんでトレーニングして行きましょう!
奇遇なことに、今週末のトレーニングでは、Tちゃんの飼い主さんとロッタちゃんの飼い主さんから、まったく同じご質問をいただきました。
そのご質問とは…『ハウストレーニング』についてのご質問でした。
9年前、僕もエマのハウス(サークル、クレート)トレーニングではとても苦労しました。
が、ある方法でそれは呆気なく解決しました。
そのときに僕が使った方法を、Tちゃんの飼い主さんとロッタちゃんの飼い主さんにお伝えしました。
それについても書こうかと思ったのですが…ブログを見返したら、5年半前に既に記事にしていました。
まだ僕が普通の犬の飼い主だった頃の簡単な記事ですが、もしよろしければこちらからどうぞ。
2頭のポメさんから多くを学ばせていただいた有意義な週末となりました。
またよろしくお願いします<(_ _)>
2014年12月7日日曜日
【DT006-03】 キャバリアさんと更にお散歩トレーニング
お約束ということで…
キャバリア・キングチャールズ・スパニエル!!
はい、もう完璧に覚えましたし、絶対に噛まずに言えるようになりました!
しつこいので、今回で最後にします…すみません<(_ _)>
ということで、またまたキャバリアのRくんのお宅に伺って、一緒にトレーニングを楽しんできました。
Rくんはもうすぐ7ヶ月になります。
9月に会ったときに比べると、表情がだいぶ大人っぽくなってきました。
Rくん、表情が大人っぽくなってきただけでなく、その行動にも大きな変化が…
飼い主さんのお話によると…なんと、室内でのおしっこの失敗がなくなったそうです!
前回のトレーニングで伺った時、Rくんは二回おしっこをしたのですが、二回ともしっかりトイレトレーで排泄できていました。
なので、必ず近いうちに失敗せずにトイレでおしっこができるようになると思っていましたが、これは本当に嬉しいRくんの成長の証です。
トレーでおしっこできた時にRくんをしっかり褒め続けた飼い主さんの努力の賜物です。
素晴らしいですね!!
そして、前回伺ったときに比べると、家の中で過ごすRくんの行動にだいぶ落ち着きが出てきたように感じました。
飼い主さんには、「いたずらしたときに叱るよりも、おとなしくしている時に褒めてあげてください」とお願いしていたのですが、これをしっかりと続けてくださっていたようです。
飼い主さんの愛情で、Rくんはどんどん良い子に成長していっています。
これからが本当に楽しみです!
犬の行動は、人間の行動に依ってまったく違ったものになっていきます。
コンパニオンドッグであるキャバリアは、人間に対してとてもフレンドリーな犬種です。
それが故に、人間が好き過ぎて、落ち着きなく動き回ったり飛び付いたり甘噛みしたり…という子も少なくありません。
そんな時に、人間が犬の動きに合わせて動き回ってしまったり、大声を上げて叱ってしまったりすると、犬の興奮を更に引き上げてしまうことになります。
『無視』という表現をすると冷たく感じますが、犬が落ち着きを失っている時には、目も見ず、声も掛けず、触ることもせず、犬を相手にしないようにして、落ち着くのを待ちます。
そして、犬が落ち着いたところで、犬を褒めてご褒美をあげます。
それを繰り返すことによって、犬は「静かにすると飼い主さんが褒めてくれる!」ということを理解して、落ち着いて過ごすことを覚えていきます。
これは陽性強化だけで確実に犬に教えることができる行動で、キャバリアのような犬種にはうってつけのトレーニングです。
そして、Rくんもお散歩練習の真っ最中。
ヒールウォークは基本中の基本と言われますが、本当に難しい項目でもあります。
でも、飼い主さんとわんちゃんが楽しく安全にお散歩をするためにも、是非ともマスターしておきたい項目です。
犬が先へ先へと進もうとするために起きる前方への引っ張り、犬がにおい嗅ぎをしようとするために起きる下方への引っ張り、どちらの引っ張りも人間がリードで引き戻そうとすると、更なる犬の引っ張りを誘発します。
そして、どちらの引っ張りも、何かしらの事故に繋がる可能性を含んだ行動になります。
しっかりヒールウォークできるようになるまでは、地道な練習が必要になり時間もかかりますが、それに時間と手間を費やすだけの価値があるものです。
飼い主さんにはいくつかの練習方法をお伝えして、今後も続けてくださるようにとアドバイスさせていただきました。
トレーニングの後、飼い主さんと少しお話をさせていただきました。
飼い主さんとのお話しの中で、「Rを家に迎えてから、家族で犬について話す機会が増えたんです」ということをお聞きしました。
Rくんへの思いや日本に住む犬たちを取り巻く環境のこと、家族の皆さんのそれぞれの考えを話すようになったとのことです。
Rくんの飼い主さんは、以前にも犬を飼っていたそうですが、「犬が何かをできるようになって、こんなに嬉しいと思ったのは初めてです」という事もお話ししてくださいました。
飼い主さんご家族の犬への愛情、そしてRくんへ強い愛情を感じて、お話を聞きながらとても嬉しく思いました。
Rくんの飼い主さんご家族のような家族が日本中に増えてほしい、そして、それを実現するために、犬の素晴らしさを多くの方に伝えていきたい…改めてその思いを強くしました。
家族に愛されて成長していくRくん、きっと毎日幸せを感じているはずです。
今日は僕もたくさんの幸せを分けていただきました。
そして、飼い主さんとRくんからたくさんの大切なことを教えていただきました。
次回、更に成長したRくんに会う日が本当に楽しみです。
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